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そもそも魔王って倒さなきゃ駄目なのか?【第1章 旅立ち編 11】

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ーフィールド ドミリア周辺区域 エリア2ー

ドミリア周辺区域




クックバードの群れが現れた!


マサアキ     グリル
HP 28   HP 18
MP 0     MP 4
LV.2       LV.2


「マサアキ?マサアキだ~!何してんだこんなところで?」


こっちの台詞セリフだバカ野郎


一人で村の外ほっつき歩いてんじゃねぇよ。一体俺がどんだけ心……探したのか分かってんのか


「そんな事より助けてくれ!!コイツら全く何言ってるかわかんないんだよ!」


とりあえずぱたいとけば良かった。先の選択が悔やまれる


《グァァ…ガガ…!!》

《ギギギェェ!!》


くそっ…とにかく逃げるぞ!まともに戦っても勝ち目はねぇ!


「マ、マサアキ待ってくれよ!おいらを置いてかないで!」

こうげき
とくぎ
ぼうぎょ
どうぐ
にげる  ◀︎

【マサアキとグリルは逃げ出した!】

【しかしまわりこまれてしまった!】

ちきしょう!よくまわりこまれる日だな今日は…!


「なぁマサアキ!もしかしてコイツら怒ってるのか!?」


気付くのおせぇよ。見りゃわかんだろ


戦うしかねぇのか…?


けど勝機なんざほとんどねぇぞ。ただのおっさんにもボコボコにされたってのに魔物が相手だなんて


【クックバードAの攻撃!】

【マサアキは6のダメージを受けた!】


ぐっ…!


「マサアキ大丈夫か!?」


へっ…平気だこれぐらい

お前は自分の心配だけしてろ


「う、うん…わかった!」


くるぞ!気を付けろ!


【クックバードBの攻撃!】

【マサアキは5のダメージを受けた!】


がふ…!?


やろ…!追い討ちかよ!


「あわわ…マサアキ口から血が出てるぞ!?」


大丈夫だ。問題ねぇ

人の事気にかけてる余裕あんのかお前は!

ここは安全な村なんかじゃねぇ!るかられるかのフィールドだ!自分の命は自分で守るっきゃねぇんだよ!

余所見よそみをすんな!相手にだけ注意を向けろ!いいな!?


「マサアキ……相手にだけだな。わかった!」


よし、また来やがるぜ

よけろ!


【クックバードCの攻撃!】

【マサアキは7のダメージを受けた!】


グリル!俺を助けてくれ!



マサアキ     グリル
HP 10   HP 18
MP 0     MP 4
LV.2       LV.2


ぜぇ…ぜぇ…

コイツら…俺に何のうらみがある…

怒涛どとうの集中攻撃で体力をかなり削られちまった

回復しねぇと死ぬ

こうげき
とくぎ
ぼうぎょ
どうぐ    ◀︎
にげる
生命の首飾り  1
モンスター図鑑  1
しなびた薬草  3    ◀︎
松明  1
聖水  5
グリルの羽根  72
やめる


【マサアキはしなびたやくそうをつかった!】

しなびた薬草

【マサアキのHPが回復した!】



マサアキ     グリル
HP 22   HP 18
MP 0     MP 4
LV.2       LV.2


ちっ…!やっぱり変にあっためちまったから効果は薄いな。けど全くないよりはマシか


つーかグリルの羽根どんだけ抜けてんだ



《ウウグググェ!》


「敵とわかったら容赦しないぞ。おいらのご自慢のキバでかみついてやる」


グリル、無理はするなよ


「うん。……よ~しかみつくぞォ」


《グガギギギギ!!》

「痛いぞぉケガするぞぉ~」

《ギェェェェ!!》

「………怖いぞぉ…」

《ググァァァァ!!》

「………」


ガブッ…!
【マサアキは6のダメージを受けた!】

何してんだお前!!



「た、ためしがみ!!痛くなかったらどうしようと思って…なぁマサアキ痛かった!?ちゃんと痛かった!?」


しっかりいてぇよ馬鹿!大体何で俺だ!てめぇで噛みゃ良いだろうが!!


「じ…自分だと手かげんしちゃいそうだから」


俺だったら思いきり噛めるってか!?ふざけんな!


とりあえずこのままじゃ気がすまねぇ!俺にも噛ませろ!1回は1回だ!

ガブ…!!
【グリルは6のダメージを受けた!】

「ギャアァァァ!!何すんだマサアキ!!」


へ、ざまぁみやがれ!これでおあいこだ

大して変わんねぇな人間と魔族の歯!


「くそ〜…!よくもやったなこの!」

ガブ…!!
【マサアキは7のダメージを受けた!】


いって!?コイツ正気か!?頭わるっ!

完全に手打てうちの流れだったろうが!

仲間割れしてる場合じゃねぇんだよ!

ガブ…!!
【グリルは8のダメージを受けた!】


「ギャアァァァァ!いい加減にしろマサアキ!!」


お前がいい加減にしろよ!!


【魔物達は混乱している!】


マサアキ     グリル
HP 9      HP 4
MP 0     MP 4
LV.2       LV.2


オーケーオーケー。わかった、もうわかったグリル


「クイチギッテ……ヤル…」


一回落ち着こう、な?

顔が怖いぞ?仲良くやろうぜ


「だってマサアキが!!マサアキがァァ!!」


悪かったって

何で俺が謝んなきゃなんないんだ。先にやってきたのはお前なのに

とにかくこんな状況でケンカなんざやめだ。自殺行為以外の何物なにものでもねぇ

薬草がある。残りニつしかないが

これで何とか体勢を立て直すぞ


マサアキ     グリル
HP 24   HP 19
MP 0     MP 4
LV.2       LV.2


「うげぇ~苦ぁ!おいしくないよマサアキ~」


おいしい薬草なんかあるわけねぇだろ。我慢しろ

さて、長らく放置していて悪かったな魔物共

たった今内輪揉うちわもめにケリがついた。戦闘再開と行こうか


《グァガァァァァ!!》

【クックバードは仲間を呼んだ!】

【クックバードPが現れた!】


ちょっと待ってちょっと待って


「マ、マサアキ!!マサアキ!!大変だ!!聞いて聞いて!!」


あぁ分かってる!

少し見ない間にえらい事態になってやがった

どうする…!

玉砕ぎょくさい覚悟で突っ込むか?

俺とグリルで同時に攻撃すればもしかしたら一体ぐらいは倒せるかもしんねぇ


「おいらのキバ折れちゃってる…」

【グリルは攻撃力が下がった!】


はっ!?

牙が折れただと!?ふざけてんのか!?


「ふざけて折るわけないだろ!うわ~ん!!」


泣くな馬鹿!いつ!?


「うぅ…グス…なんか変な感じはしてたんだよ。はじめマサアキにかみついた時から」


最初の試し噛みで!?お前のご自慢の牙もろっ!


「どうしようマサアキ!!液体のりとか持ってないか!?」


持ってねぇし着くわけねぇだろ!


《グガァァァァ!!》


【クックバードは仲間を呼んだ!】

【クックバードQが現れた!】


ちょ…!タンマ!もう仲間呼ぶのやめてくんない!?

おいおい本格的にやべぇぞ!どうすんだこれ!



【クックバードGの攻撃!】


うおっ!?


【マサアキはひらりと身をかわした!】


よし!だんだんと奴等やつらの動きに慣れてきた


「マサアキどうしよう!」


また生やすか差し歯にでもしろ!

ひとまずここを離れるぞグリル!


「うぅ…」

こうげき
とくぎ
ぼうぎょ
どうぐ
にげる   ◀︎

【マサアキとグリルは逃げ出した!】

【しかしまわりこまれてしまった!】


逃げられたためしがねぇ!


【クックバードKの攻撃!】

【グリルは4のダメージを受けた!】


「ぎゃふ!?」


グリル!


「もうやだよマサアキこんなの…おいらもう決めた…どうか止めないで」


お前何言って…

まさか…!魔物共と心中しんじゅうでもする気か!?

早まるなグリル!!許さねぇぞ!!


「おいらそのサシバってのにする」


いつまでその話してんだよ!

俺の焦燥感しょうそうかんどうしてくれんだ!


《グギギギギャア!》

《グゴゴゴゴ…!!》

《ギェェェ…ガガ…!》


「うわわ!マサアキ囲まれちゃったよ!どうすんだ!?」


分かってる!

追い詰められちまった

くそ…もう逃げ場がねぇ…

何か手はないのか…!?

この状況を打破する手は…!!


「マサアキ!おいら良いこと思い付いた!!死んだふりしよう!死んだふり!」


冷静になれ。落ち着いて周りを見るんだ


敵の数は12345…15、16、17…

17体か。改めて数えたらすげぇ多い

こんなの無策のままじゃとても出し抜けねぇ

何とか一瞬でも隙をつければ…


「なぁマサアキ聞いてんのか!?死んだふりだって!」


もう勝手に死んどけお前は!そんなの今さら意味あるわけないだろ!!

もう少し真面目に考えろ!!


《グギェェェェェ!!》


う……ふ~ん♪ふふ~ん♪ふ~ふ~ん♪


「マサアキこそ何で今このタイミングでお歌うたったんだよ!?ちっとも真面目じゃないだろ!」


う…うるせぇ!この絶望的な気分を少しでもまぎらわす為だ!



《グワァァァァ!!》

【クックバードIの攻撃!】


うが!?


【マサアキは11のダメージを受けた!】

「ほらみろ!歌なんか歌ってるから!」


いって…!なんか今の強かった

下手なハミングがかんさわったのか?

けっして舐めてるわけじゃないんです。次からはもっとうまく歌います先生


「先生って誰だよ!?しっかりしろマサアキ!!頭でも打ったのか!?」


くそ…今のでどうぐが少し散らばっちまった


《ウ…ググ…》

《グワァ…》


ん?なんだ?

魔物達の様子がおかしいぞ。一体何が…

それにこの独特な匂いは…


【聖水はこぼれてしまっている!】


《ギギ…ギ…》


あの瓶は確か聖水が入ってた…


………!!そうか!何で今まで気付かなかったんだ!

見つけたぞ突破口!


〜To be continued〜

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