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雨瀬くらげ
2021年5月29日 19:42
太陽の明かりが黄色がかり始める午後四時。我が校の体育祭は紅団が勝利を収め、無事に終了した。 湯木明里が教室に戻ると、既に半数以上のクラスメイトが帰ってきた。ハチマキが机の上に散らかってたり、写真を撮っているものもいたり。そして、汗とグランドの匂い。それらを感じることはこの先もうないのだと思うと、高校生活最後の体育祭が終わったことを痛感した。「明里、私たちも写真撮ろ」 そう呟きながら、
2021年5月25日 12:14
今でもはっきりと覚えている。 小学五年生。図書館で見つけた背表紙。 あの一冊が僕を本の虫にした。〜〜〜〜〜〜〜 本はよく読む方だと思う。色んな本に感動してきて、心動かされることが何度もあった。だから『人生を変えた一冊』というテーマで書こうと思った時、僕は少し迷った。 本を読んだり書いたり、僕の人生はほぼ物語と共に過ごしてきたようなものだ。その中から自分の人生を変えたものは何か
2021年5月22日 16:00
コーヒーは苦くて美味しくないと言っていた頃がもう思い出せなくなった。いつしかコーヒーの匂いをいい匂いだと思うようになり、やがて苦味の良さもわかり、むしろそれを求めるようになった。 しかしいつも飲むコーヒーは甘いコーヒーが多い気がする。 一度コーヒーを好きになった身としては、やはり無糖でこそのコーヒーだと思う(紅茶もまた然り)。それなのに飲むコーヒーは甘いコーヒー。 ある言葉を思い出し
2021年5月18日 23:23
つい先日、カクヨム上で新作『土に落ちた汗は光り消えた』を掲載しました。noteの方でも宣伝として、この小説を書くに至った経緯などを書きました。 Twitterでも少し呟いたのですが、ここ2ヶ月全くと言っていいほど小説が書けなくて。書く時間はあるのに、指が思うように動かないのです。そな最中に生まれたのが『土に落ちた汗は光り消えた』で、正直リハビリ感覚で書いた掌編小説なので、特に宣伝に力は入れて