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【愛を覗く】 花瓊檸 (かぬれ。)

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溜まっていく心の内を読んで頂けたなら 心が治められそうです
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focus

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この彼が私の中身には興味はないことは
分かっている
私の視線と私の興味は彼のもっと奥にフォーカスしていて
分かっていながら
黙って話を聞いて私は彼を泳がせて彼が本音を吐くのを
待っていた
冷静に
我侭な態度を取る彼の奥を見てなんだかどうして彼を愛に
浸そうとしていた

枯渇した何かを埋めようとして理性を失って
私を
騙そうとする
見え透いた嘘
穴だらけの

必死なんだよね
大丈夫かなって心配になる

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妄想

妄想

血を吐くような想い
胸に沈む痛くて重い
想い

浮かぶのは
赤い海

緋く
まみれる


間違いのない確信が頭を過ぎる
勝手に流れてくる確信めいた妄想

緋に
まみれて

それで
私を一思いに――――

刺されて
血の海

そんなことは起こらないのだけど現実
妄想
願望

刺されて血の海の至福

あたたかい血に
まみれて
死ぬ

満たされて安堵して
横たわる

自由にしてたらいい
自分のことは自

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彼という人間

彼という人間

事件を追う記者の如く 研究する学者の如く
息をするように 休みなく動く私の頭
考えるのは否応なしに彼のこと なんの疑問もなく 彼の放った言葉 彼という人間について

好きを通り越して あの時出会ってしまった複雑そうな心を持つ彼について
全て解き明かしたい欲求に抗うことはできなくなっていることは間違いない

否応なしに私の中にいて 何かする度に思い出される記憶
一遍一遍が少

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嵐の前のただのそよ風

嵐の前のただのそよ風

誘ってくるのに私が近づくと逃げる彼のことを追いかけてしまった わけが分からない 会いたいのに会えないしはぐらかされて忙しそうだからもういいよ そう言うと繋ぎ止めようとする

会っちゃいけないって思ってたからって 謎のことを言い出す 話しても話しても彼に触れられないことが苦しかった

5分でもいいから会いたいって ちょうど中間地点の駅で待ち合わせて彼と会話をした

彼はその時私のスカー

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蓋をされる誰かの傷は確かにあって押し込められるほど耐えられない程の暴君になって存在していると痛めつける

蓋をされる誰かの傷は確かにあって押し込められるほど耐えられない程の暴君になって存在していると痛めつける

人の心は傷がついても見えない 体が傷ついても頑張ることはできるけどこころの傷って周りに伝えられないし突然痛みに埋め尽くされて苦しくなっても相手には分からない 話す事も出来ないほどに苦しくて誰かを傷つけてしまいそうな自分は誰かと関わることをずっと拒否している 動けないほどに蝕む苦しさをそんなのなんでもないじゃないとかなんでそんなに暗いのとか 無いもののように扱かう人には一欠片すら私の内側を見せたくな

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絶対領域に落ちて

絶対領域に落ちて

波立つ深くて暗い激しい内側
いきなり現れて

乾ききった心に水がそそがれるようになんの違和感もなく

気づけば彼に埋め尽くされていた 唯一無二の

話している内容とは別に関係なく痛みを温かく包み満たされるような感覚を感じる人だった

すぐに言葉にはできなかったけど
とても心地よくて満たされていた 

cannelé ✩︎⡱

🌼

強烈に爪痕を残していった価値観が壊れる人との衝撃的な出会い

強烈に爪痕を残していった価値観が壊れる人との衝撃的な出会い

その人は今でも毎日私の一日を独占して 私が何か動こうとする度にフラッシュバックして私を侵食する

あの人が話した言葉 私が話したあとの表情 ため息 下に落とした目線 緊張して仕事をしている姿 おちゃらけた態度 突然迫ってくる彼 私に触れた温もりの感触 冷たい態度 本音で話す少し低くした声 愛おしすぎる小さくなる彼の姿 強がって私を突き放す彼の孤独

訳が分からないくらいに強烈に惹かれる私から離れた

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穢れない愛だった血肉の日々をまだ抱きしめて寝る

穢れない愛だった血肉の日々をまだ抱きしめて寝る

男はそういうものっていつの日か知る日が来て価値観の崩壊が訪れて犯罪者が自分の日常にいたような自分の目が如何に曇っていたか知らされることとなり痛みに埋め尽くされる。
それでも好きで苦しすぎるけど。
付き合ってる人がいても女の子と仲良くしてもいいと思う。硬派も真面目もいいけど彼女以外の人間とも付き合っている人が居ても極端に避けたり興味のないフリするよりは関わってくれる人って貴重だしそれで幸せになれる人

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