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専業主婦は社会の役に立たない?それは「子育て」が分からない人のセリフである。

「この仕事って社会の役に立つと思いますか?」

数日前。
4月に着任したばかりの管理職、シゲさん(仮名)と2人で話す機会があったので改めて聞いてみた。

「社会」という言葉が頭の中でグルグルする今日この頃。
改めて同じ仕事をしている人は「社会の中での位置づけ」をどう考えているのか聞いてみたくなった。

すると「だからこの前言ったじゃん。あなたは市議会議員になり、県議会議員になり…って政治家になれば良いと思うよ」

と返された(笑)

この日と同じ会話である。

「いや、私は本当に子供と過ごす時間が欲しいんで(断る)
土日も一切働きたくないし、夜も働きたくないし。この会社に無期限休職制度があれば出産してから10年位専業主婦になりたかったです」

するとこう指摘された。

「社会の役に立ちたいのに専業主婦って、凄く矛盾してない?

その瞬間は頭が働かず黙ってしまった。
でも、今なら返す言葉がある。

「それはあなたが『子供の生活』を知らないからです」って。


専業主婦の有難み


シゲさんは高校生と大学生のお子さんがいる。
だけど、会社員人生の殆どの期間を「夜遅くまで頑張る管理職」として過ごし、長年単身赴任をしている。

つまり家は「寝る為に帰る場所」だし、日々の子育てを専業主婦である奥様に任せて生きてきている。

決してシゲさんの働き方を否定したいワケではない。

でも、
毎日夜何時まででも働けて。
土日出勤も転勤も全て受け入れる事ができた。
これは「専業主婦」が家庭にいたからできた事である。

社内でも40代以下の管理職は「早く帰る」という人もチラホラ出てきている。
それに対して「最近の若い管理職は…」みたいな言われ方をする場面をよく見かける。

でもね。
それは、あなた達が「家庭」のタスクを何も知らないから。
1本の電話も入れずにシームレスに働ける事がどれだけ楽か知らないからである。

働く為に問題をパスしてる

長男が小学生になり、いわゆる「小1の壁」と呼ばれるモノが分かった。
でも「壁」なのだろか?

親の勤務時間に合わせて、小さな子供が1日の半分以上を「社会のルール」に合わせて外で過ごす事が本当に良いのだろうか?


もし専業主婦ならば、子供の睡眠時間を確保しつつ朝ゆっくり朝食を食べさせられる。

小学校で毎週行われている「読み聞かせ」のボランティアに行く。

夏が始まれば、プールの見守りボランティアを毎回引き受ける。
(これをやってみると先生の大変さがめちゃくちゃ分かる

放課後の過ごし方だって、もっと自由に選択ができるようになる。

皆が嫌がるPTA活動だって、積極的に引き受ける。

朝7時から夜7時まで、子供の預け先は無数にある。
だけど、子供の世話を他の誰かにパスしているに過ぎない。

結局「誰か」がやってくれているのだ。

親に余裕がある事のメリット


子供の睡眠時間をしっかり取ろうと思ったら。
遅くとも21時には寝かせなきゃいけない。

夕食、お風呂、歯磨き・・・・という生活に欠かせない事。
宿題、持ち帰った荷物を出す、明日の準備・・・・学校に関連する事。

これに加えて子供が自由に遊ぶ時間や、親子の団らん。
それを考えたら17時に帰宅しても結構忙しい。

たまに日中の明るい時間から子供と家で過ごすと、やっぱり1~2時間早いだけで全然違う。

何よりも余裕がある事で、赤ちゃんの頃から「お世話」「子守」を電子機器に頼らずに済むと思う。

勿論「1人の時間が欲しい」「子供の相手ばかりしてると疲れる」という側面もあるけれど。
子供が小学校に行ってる時間や、公園に遊びに行く時間に「1人時間」も作れる。


小学校の授業参観、懇談会、PTA活動などに対して「そんな暇ない」と言われる事がある。

だけど「自分の子供」の事である。

決して過保護・過干渉をしたいワケじゃない。
「放任」ではなく、「見守る」「様子を観察する」為には余裕が必要なのだ。

余裕があれば、塾に丸投げする以外の勉強もできる。
机上でプリントをする事じゃなく。
子供と一緒に工作してみたり、図鑑で調べてみたり、色んな学び方を一緒に考えられる。

先日、フォローさせて頂いている雄剛さんという小学校の先生がこんな記事を書かれていた。
保護者としてとても考えさせられる内容だったので是非読んでいただきたい。

小学生の子供がいる知人の中に、子供に夕食を食べさせている間に家事をしているので「家族で食卓を囲む」と言う時間が全くないという人がいる。


余計なお世話である事は重々承知。
本人を目の前にして口には出さないけれど。

本当にそれでいいのか?って思ってしまう。

子供って草花みたいに水と肥料と光で勝手に綺麗な花が咲くわけじゃない。
勿論、体も学力も勝手に育つかもしれないけれど。


余裕のない毎日。
それって大人も子供も楽しいのかな?って思う。

1つ1つの家庭が、子供としっかり向き合う事。
それも社会貢献の1つだと思う。


この動画みたいな食卓、子供にとってはとても幸せだと思う。

親に余裕がある事で
他人の労働を借りる事もなく、子供の睡眠・食事・運動・勉強等にも向き合える。

私自身は、正社員として働きながらも子供の小学校行事は100%参加しているし、PTA活動?もしている。

だけど。
もっと「会社の仕事」の比重を減らしたい。

明るい時間からのんびり絵本を読みたい。
一緒におやつを作りたい。

つまりは
子供の下校時刻に合わせて家に帰りたい。

〈あとがき〉
だったら辞めれば?って自分でもツッコみ入れたくなります(笑)
でも「14時完全退勤」が許されるなら、別に辞める必要ないんですよね。
私が折れるか・会社が折れるかの戦いみたいな?
いや、戦うも何も現状そんな制度はないし無理なのですが💦
そして「家の事は気にせず24時間仕事にコミットしたい!!」という人の気持ちも分かります。
仕事って無限にあるし、無限の可能性があり楽しいモノだから。
それが分かるからこそ、ムズムズする。
つまり私は両立に向かないんだよな(笑)

今日も有難うございました!



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