見出し画像

ムダに人材を使う事が社会への罪 〜きみのお金は誰のため〜

やっと読めました。

沢山の人がお薦めされていて、ずっと気になっていました。

本をパラパラとめくると、自分が薄々感じていた事が書かれていて逆に読むのを避けていた自分がいました。

それは「読んでしまったら行動が変わらない自分にイライラするだろうな」と思っていたから。

でも、遂に読みました。

ムダに人材を使う事が社会への罪

全ての章で感想文が書ける位、感じた事はありますが一番グサッと来たのはコレでした。

本当は「社会の役に立つための仕事」「格差を埋める為の仕事」の集合体が会社の筈。

でも、いつの間にかこんな事が増えている気がするのです。

・仕事をしてるフリをするための仕事
・ポストを守るための仕事
・労働者を守るために、補助金や政策をコントロールする大企業

本来、私達はかつて経験した事がない「人口減少時代」へ突入するのだから、「無駄な仕事」「要らない仕事」で時間を浪費している暇はない筈。


それなのに、無駄な仕事をすると言うのは家庭という単位で例えると

夫婦2人の家庭に5つ子の赤ちゃんが生まれて、皆が一斉にウンチを漏らした。
2人で手分けしてどんどんオムツ交換&着替えをしなければいけないのに、ママが「インスタ映え」の為にめちゃくちゃ凝った料理を作る事に一生懸命頑張って放置している。

みたいな。
「ウンチした」だけならまだしも「漏れた」となったら、本当は早急に対応しないと部屋の中大変な事になるでしょう?

それなのに、レストランの様な盛り付けに一生懸命になっていたら
「今そこじゃない!」って言いたくなる。


これを日本という国単位に広げてみると

・未来を創る子供を育てる人(保育士・教師)が足りない
・個人やお店に商品を届けてくれるドライバーが足りない
・出産に必要な産婦人科医が足りない
・地方の電車や路線バスの運転士が足りない
・家で介護できない高齢者のお世話を引き受けてくれる介護職員が足りない

みたいな事が、既に沢山起きている

お金を生む資源がない日本では、人が労働する事で生産性を上げていくしかない筈なのに、人の配置が上手くいっていないような気がする。

勿論、労働環境や賃金の問題がある。

だけど、労働環境や賃金こそ「国が主導」で如何様にもコントロールできるはず。

1人1人が「コレ要らなくない?」と思う様な仕事をする事も罪。

会社単位で「儲からない事業(利益を生まない)」を続けて、労働力を無駄使いする事も罪。

そういう意識があれば、本当の意味で「適材適所」へ動くと思う。

スマートシティ計画とか、色々ありますが。
本当に「戦略的に」どういう方向性で国を動かそうとしているのか。
大企業や一部の団体、業界の方ばかり見て、政策や税制を決めていて良いのか?と、モヤモヤする気持ちが拭えない。

私達自身も、自分なりの考えを持って政治家を選ばなければいけない。

流動性が下がる仕組み

でも、日本の税金や社会保障の仕組みは企業で「終身雇用」される事を前提としていて、個人が動きやすい制度になっていない。

フリーランスで働く…となれば

厚生年金から国民年金へ。
保険料が全額自己負担、年金額は1/3位。

企業健保から国民健康保険へ。
保険料が全額自己負担(収入によって決まる)。医療費補助が手薄になる場合も。

雇用保険、労災保険はなくなる。


更には「退職金」を受け取った時の課税額を決める為の計算式だって、
「同じ会社に20年以上勤務」すれば控除額が増える(有利になる)ようになっている。

こうなると、40代や50代を迎えた労働者は動きづらくなる。

2018年のニュース記事で、これを改正するとかしないとか検討しているような話がありましたが、今も全く変わっていない。

こういう仕組みの1つ1つが「今、社会が必要としている仕事」に動きづらくなっているのでは?と私は感じている。

それで、自分はどうするのか?


現在、3社目の会社で働きはじめて早10年以上経ちました。
「母になる前」から働いています。

母になり、このnoteを書くようになってから
「子供が幸せになれる社会を作りたい」
という、私の人生テーマ(笑)ができました。

私の労働力の多くを注いでいる「会社での仕事」は、巡り巡ってこのテーマに貢献しているという自負はありますが、正直「ちょっと遠いな」という感じもあります(まぁ、大体どんな仕事も巡り巡って子供に届きますよね)。

noteの中には、学校の先生をされていた方が退職して理想の環境を提供する為に尽力されている方とか沢山います。

でも私は何か「事業を起こしたい」というアイディアもなければ、そこに情熱を注ぐ事で「母業」とバランスを取れなくなるのでは?という懸念点もある。

自分が携わる仕事の中で、どうしたらそのテーマに近づけるのか?
という事を考えつつも

では、「何も制約がなければ自分は何をしたいのか?」
という事を考える。


模索は続きます。

〈あとがき〉
この本とセットで、同じ著者が子供向けに書かれた「10才から知っておきたい 新しいお金のはなし」も購入しました。
7歳の長男が「まだ7歳なんだけど…」とブツブツ言いながらも夢中になって読んでいました。
私はパラパラめくっただけですが、これからじっくり読みたいと思います。

今日も有難うございました。






この記事が参加している募集

読書感想文

仕事について話そう

頂いたサポートは書籍や体験に使わせて頂き、またnoteでお返しいたします!