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徒然なるままに生きたいなぁ

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うつになってから人生振り返ってみた。 日々感じたり、思ったことや昔話を綴っていきます。 たまに関係ないことも語ってます。
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#面接

うつ病になったときのこと262

うつ病になったときのこと262

私は職場の上司と会議室で対面していました。

「今日、聞きたかったのは休職中の君の行動で確認したいことがある。」

覚悟していたことは現実に起きました。

「とあるOBから君が転職活動をしているのではないか、という情報があった。この真偽について正直なところを教えてほしい」

私は沈黙することなく答えました。

つづく

うつ病になったときのこと257

うつ病になったときのこと257

私は、そのままの流れでドアをノックしました。

室内からオッサンの声で、「どうぞ」という声が聞こえてきました。

入室すると二人の中年男性が座っていました。

向かって右側は明らかに現場ばかりやってきたようなこわもてのオッサン
左側は、ホワイトカラーを前面に出した事務職一筋のようなオッサンでした。

面接ではうつ病のことを主体に質問されました。

車の運転はできるのか。
現在服用している薬の名前を

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うつ病になったときのこと256

うつ病になったときのこと256

しばらくすると、人事担当を名乗る女性が迎えに来ました。

私は、促されるままに小さな打ち合わせ室に入ると、しばらく待つように言われました。

6人程度しか入れない打ち合わせの個室でした。
私はここで面接をするんだな、と思いながらしばらく時を過ごしていました。

ドアをノックする音が聞こえたので私は、ハイと返事をすると同時に立ち上がりました。

すると先ほどの人事担当者が入ってきて、

面接の準備が

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うつ病になったときのこと254

うつ病になったときのこと254

面接に来た中年男性は自己紹介をして、会社概要を話ながら私の志望動機と今までの現場経験を聞いてきました。

毎度の質問であったので淡々と回答すると、やはり資格はあるものの実務経験が浅いところで顔色を変えていました。

心の中で、これはダメだな・・・と思いながら最後まで面接を続けました。

面接をしている中年男性は、最後に

もし仮に採用になった場合、土木の現場は田舎になりますが長期間、家を空けること

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うつ病になったときのこと253

うつ病になったときのこと253

私は自衛隊OBがいる建設会社のビルの前に立っていました。

覚悟を決めたとはいえ、面接に自衛隊OBが来た場合全ては終わりだという不安が勝っていました。

受付で面接で来た旨を伝えると、スムーズに個室に案内されました。

しばらくすると扉がノックされました。

私は立ち上がり、「はい」と返事をしました。

すると中年の男性が一人入って扉を締めました。

内心、安心しました。今日の面接相手は一人でしか

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うつ病になったときのこと252

うつ病になったときのこと252

土木建設会社と面接の調整をしている間に、リフォーム会社から2次面接をする旨のメールがきました。

東京本社で面接をするとのことで私はノリノリで日程調整をしました。

土木の建設会社が先に面接の日程を組む形で調整を進めました。

自衛隊にバレようがもう前に進むしかありません。

私は覚悟を決めました。

つづく

うつ病になったときのこと251

うつ病になったときのこと251

それから数日後、私は受けたリフォーム会社のことを忘れて自衛隊OBがいる土木施工会社の面接をどうすべきかなやんでいました。

少なくとも休職中の身としては自衛隊に関係している会社からOBを通じて職場に情報が漏れるのでは・・・という不安がありました。

また、個人情報保護法の観点から会社がむやみに採用に関する情報を漏らすことはないのではないかという気持ちもありました。

この2つの考えの中で頭がグルグ

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うつ病になったときのこと248

うつ病になったときのこと248

オッサンからメールを受けとってから面接に呼ばれたのは建築関係ではなく、土木施工管理の資格を目につけた、土木施工会社でした。

その会社には自衛隊OBが何人かいたのは知っていましたが、バレてしまうとめんどくさいと思っていましたので面接を辞退しようかどうか迷っていました。

そうしている間にも建築リフォーム会社から面接の案内がきたので声がかかった順番は逆でしたが日程は建築リフォーム会社の面接を先に受け

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うつ病になったときのこと247

うつ病になったときのこと247

次の日は、新たな面接の日程調整をメールでしながら息子の面倒を見ていました。

すると昨日、面接をしたオッサンからメールがきました。

文面は簡潔明瞭でした。

貴殿を採用いたしたく内定いたします。
ただし、他社様の面接もご検討のようでしたので回答期限はもうけません。
ご自身で納得行く職探しをされてください。
その上で弊社を選んでいただけたら幸いです。以上

転職活動を始めて、初めての内定でした。

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うつ病になったときのこと245

うつ病になったときのこと245

打ち合わせスペースにきたのはさっき会社に入ったときに対応してくれたオッサンでした。

専務の○○です。今日は遠いところからお越しいただきありがとうございます。

とあいさつしました。

私は面食らいながらも、よろしくお願いしますとあいさつを返すと面接が始まりました。

オッサンは、

うちの会社はこの一回の面接が最終面接になるんです。
多少踏み込んだ質問をさせてもらうことになるけど私の聞いた話はあ

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うつ病になったときのこと242

うつ病になったときのこと242

そんな中、一通のメールに面接におこしください

という文面を見つけました。

ついに自力で応募して面接に呼ばれた・・・。

会社は東京の東側にある港湾土木を専門にした建設会社でした。

会社の規模は大きくなかったのですが、HPを見ているとみんなで仕事をしている感が出ていたのでもしかしたらうつ病でも受け入れてくれるのでは・・・と思い、応募したものでした。

私は早速、面接希望日を返信しました。

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うつ病になったときのこと241

うつ病になったときのこと241

10社にエントリーしたあと、数日後にお祈りメールラッシュが始まりました。

うつ病であることをオープンにするとやはり現実の厳しさを痛感します。

しかし、私はうつ病をオープンにすることにこだわりたいと考えていました。

いまから考えると阿呆なことだとは思いますが精神疾患者がまともに社会復帰できない現実を打破したいと私はうつ病患者なりに考えていました。

うつ病であることを受け入れてくれる企業でない

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うつ病になったときのこと235

うつ病になったときのこと235

面接担当者はいきなり切り出してきました。

建設工事に関する現場経験を教えてください。

この質問は一番聞かれたくない質問でした・・・。

自衛隊で実際にやったことのある現場工事は道路舗装程度・・・

しかし、うそをついてもいずればれてしまいます。

私は正直に面接担当者に実務経験を話しました。

話し終わると面接担当者の顔が一瞬曇ったのがわかりました。

内心、落とされるな・・・と思いながら最後

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うつ病になったときのこと234

うつ病になったときのこと234

案内された部屋は小さい打ち合わせ室のようなスペースでした。

普通に大部屋の事務室の一角にあるような簡素なパーテーションで区切られたスペース

私は椅子に腰掛けず、事務所内の様子を見ながら面接担当者を待っていました。

しばらくして、

大変お待たせしました

と言って50歳を越えていると思わしきスーツ姿の男性が入ってきました。

今日はお忙しいところ、お越しいただきありがとうございます。あなたの

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