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孤独を抱きしめてくれる、そんな本の力


どうしても苦しいときがあります。
どうしても悲しいときがあります。


一歩も前に進めなくなることがあります。


何も手につかなくなり、いやなことばかり考えてしまいます。


好きな音楽も聴けなくなります。
お笑いのテレビを見て笑うことなんて、絶対にできない。


そんな絶望を感じることがあります。


みなさんはそんな時、どうやって乗り越えてきましたか?


ただ考えていても、
嫌なことを思い出すばかり。
不安が増すばかり。


そんなときに、僕は「本屋」に救いを求めました。


どんな言葉でもいい。とにかく今のこの状況を変えたい!


本の背表紙からも、いろんな情報が目に飛び込んできます。


もちろん、精神的に辛い状況下では、選ぶのに気をつけないといけない本もあります。


あまりに大仰な謳い文句のある言葉には、変な商品へと誘導されたり、変な宗教へと誘導されたりもするので。


それさえわかっていれば、あとは一対一の「本との出会いの場」であるように思うのです。本屋は。


本は、人でもあるのです。


本の言葉は、その著者の考えや思いを書いています。


成功した話もあるでしょうし、失敗談もあります。


著者がどうやって辛い状況を乗り越えたかという体験談もあるし、著者と同じ悲しみを共有し「辛いのは自分だけじゃない」と気づくこともあります。


著者が読者のことを想像しながら、ひとりひとりに語りかけるように「思い」や「考え」を綴っています。


それゆえ、自分が今置かれている状況と似たようなことが書かれていることがあります。


それを読み手が


「表紙」「解説」「はじめに」「あとがき」「帯」「裏表紙のあらすじ」など、あらゆる文字情報から今の困難な状況や、求めている情報を無意識に検索しています。


そうやっていろんな本を本屋で見ているうちに、本に慰められているかのような、背中を押してもらっているかのような感覚になったことがよくありました。


そうして


買って帰った本を読むと、「煌めく言葉」や「ときめく言葉」に出会えることが多いのです。また、人生を変える本であることも!


これは、ネットではなかなかむずかしく、本屋に行かないと味わえません。


あるいは、選書やおすすめ本の書評、レビュー、動画やテレビ、ラジオでの本の紹介などでも、自身の悩みや悲しみに寄り添った内容の本が見つかれば、すぐに読んでみるべきです。


今の状況というか、今の気分を変えるのには小説でもマンガでも、「あら不思議」というくらい、心に変化が訪れることは間違いありません。


本の世界に入ってしまえば、静けさの中、ひとりでいることの幸せを感じる瞬間があるでしょう。


僕は、深夜にひとりでさみしいからと必ずテレビをつけていましたが、深夜に本を読むようになってから、本の世界に入ってしまうと、テレビの音がうるさく感じるようになりました。


その世界では、さみしい気持ちはなくなってしまいます。


孤独を抱きしめてくれる本の力は絶大です。



ひいろさん、ありがとうございました。


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