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クーリエジャポンの記事から考察

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ビットコイン億万長者が41歳で謎の溺死  10億ドル以上のデジタル資産はどうなる?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.101】

ビットコイン億万長者が41歳で謎の溺死  10億ドル以上のデジタル資産はどうなる?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.101】

ビットコイン(以下、BTC)の最も大きな株主のひとりであるミルシア・ポペスケが旅行先のコスタリカで溺死した。地元メディア「テレティカ」によれば、早朝にひと泳ぎしようと海に入ったところ、そのまま帰らぬ人になってしまったようだ。

彼のデジタル資産は10億ドル(約1100億円)以上と推定され、デジタル資産額としては世界トップクラス。今年の4月中旬のピーク時には、「20億ドル近くの価値があった」とも言わ

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中国への経済依存を脱せないドイツは、中国にスパイされまくっていた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.100】

中国への経済依存を脱せないドイツは、中国にスパイされまくっていた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.100】

7月6日、独TV「ドイチェ・ヴェレ」でこんなニュースが報じられた。

「ドイツ連邦検察庁が、中国のためにスパイ行為をしていた疑いでドイツ国籍の政治学者を拘束・起訴したと発表した。

この学者は、ドイツの政治家などから得た情報を、10年間にわたって中国の情報機関に提供していた疑いがもたれている。だが実はダブルスパイで、長年ドイツの対外情報機関「連邦情報局(BND)」にも協力していた。人道的活動をする

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コロナ禍で注目が集まる“主人公気取り”がやめられない「主人公症候群」とは【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.99】

コロナ禍で注目が集まる“主人公気取り”がやめられない「主人公症候群」とは【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.99】

人がオンライン空間で過ごす時間は、パンデミック中に飛躍的に増えた。増加したオンライン時間は、パンデミック収束後もさほど減らず、増加状態が続くとみられている。

それに伴い、「主人公症候群」というデジタル空間が促進する、新たな精神疾患が注目を集めている。

現時点では、曖昧な点もあり「診断可能な精神疾患としては存在していない」が、精神医学に詳しい専門家らによれば、現れる症状には下記のようなものがある

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中国の牛肉消費が予想超え 牛肉消費量世界一のアルゼンチンが価格上昇に耐えられず輸出を1ヵ月ストップ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.72】

中国の牛肉消費が予想超え 牛肉消費量世界一のアルゼンチンが価格上昇に耐えられず輸出を1ヵ月ストップ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.72】

アルゼンチンで牛肉価格の高騰が止まらず、5月19日、同国政府は国内の市場価格を調整するため、暫定的に牛肉の輸出を30日間停止することを決定した。牛肉が“主食”とも言えるアルゼンチンで、国民は災難に直面している。

牧畜大国であるアルゼンチンは「一人当たりの牛肉消費量」が世界で最も多い国だが、牛肉の「総消費量」の世界一は中国である。今回の高騰の原因の一つは中国の食生活の変化によって牛肉輸入の需要が業

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乗客の忘れ物から「牛糞ケーキ」を2つ発見してしまった米空港職員【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.51】

乗客の忘れ物から「牛糞ケーキ」を2つ発見してしまった米空港職員【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.51】

インドでは、牛が称賛や論争、珍ニュースの的になることも珍しくない。米メディア「ヴァイス」は次のように報じている。

「牛はヒンドゥー教徒にとって神聖な動物で、その尿や糞には恩恵が詰まっていると考えられている。同国の大臣たちも『牛の乳が黄色いのは金を含んでいるからだ』『牛の尿を飲んだら癌が治った』などと怪しげな主張をしている」

「しかしこの度、エア・インディア航空の乗客が牛のウンコを次のレベルへと

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ウェブ百科事典「ウィキペディア」はなぜこれほど世界で評価されているのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.50】

ウェブ百科事典「ウィキペディア」はなぜこれほど世界で評価されているのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.50】

2021年1月15日、オンライン百科事典「ウィキペディア」は設立20周年を迎えた。「誰でも編集可能なフリー百科事典」としてスタートしたウィキペディアは、世界最大にして、世界でもっとも読まれている百科事典として記念すべき日を祝ったのである。

ウィキペディアに掲載された記事の総数は世界数百言語で5500万を超え、しかも記事を書いたり編集したりしているのはすべてボランティアのアマチュアだ。ウィキペディ

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“新しい働き方”をもっと社会に浸透させるサービスを創りたい【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.49】

“新しい働き方”をもっと社会に浸透させるサービスを創りたい【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.49】

リモートアワーは、オンライン上でビジネスパートナーや顧客などとの「常時接続」を可能にするツールだ。利用者は、自分の“部屋”をオンライン上に設け、対応可能な時間を周囲に通知できる。

オンライン会議ツールが空きの会議室だとするならば、リモートアワーは“会いたい人”が常駐している部屋のようなものだ。いまでは多くの学生に対応する大学教授たちや、メイクアップ用品の販売店のように、顧客のために常駐する必要の

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「人間らしく生きられる働き方」ができる未来をどう実現すればいいのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.48】

「人間らしく生きられる働き方」ができる未来をどう実現すればいいのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.48】

スペイン政府は、パンデミック後に「週4日勤務(週32時間労働)」制を本格導入して経済再建を目指すと発表した。すでに企業に補助金を支給して、従業員の賃金はカットすることなく、勤務時間のみを削減する試験導入に踏み切っている。

こうしたスペインの取り組みは「人間らしい生き方」ができる未来を我々に示している。人間にとってもっとも限られた資源である「時間」を資本家の手から取り戻し、新たに生まれた時間をゆっ

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先進国はいつから異様なほど体を洗いまくるようになったのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.45】

先進国はいつから異様なほど体を洗いまくるようになったのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.45】

四六時中マスクを着用しているジルは、今回のロックダウンがかなりこたえたという。歯磨きが1日おきだったこともあるジルは、数ヵ月ぶりに予約した歯科医で痛い思いをした。

今は口腔衛生に気を配る努力をしているが、一方で、ロックダウン生活も悪いことばかりではなかったという。

「以前のように毎日メイクしなくなったら、かえって肌の調子がよくなりました。メイクで塗り固めていない、すっぴんの肌のままのほうがいい

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そういえば1週間風呂入ってない…パンデミックで人々の「手指だけ」が清潔になっていた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.44】

そういえば1週間風呂入ってない…パンデミックで人々の「手指だけ」が清潔になっていた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.44】

サイモン・クリフォードは、あまり激しい運動をしなければ同じパンツを2日穿き、それから洗濯に回す。靴下は「長時間出歩かなければ3日はもつ」。シャワーは1日おきで充分だ。体臭は? ひとり暮らしなのでよくわからない。

「苦情を言ってきた人はいません。仲のいい友人数人と働いているから、気になったら言ってくると思う。今のところ、もっときれいに洗わなければいけない理由もないですし」

イギリスがパンデミック

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サティア・ナデラに聞く「デジタルへの依存は私たちを脆弱にしたのでは?」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.43】

サティア・ナデラに聞く「デジタルへの依存は私たちを脆弱にしたのでは?」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.43】

マイクロソフトという巨大IT企業を率いるサティア・ナデラは「フィナンシャル・タイムズ」の2019年の記事でこう書いている。

「2014年の時点では、多くの人が、マイクロソフトを技術的に終わりに近づいた会社だと考えていた。ところが、いまこの会社は再びワクワクしながら働ける場になっている」

サティア・ナデラがCEOになってからのマイクロソフトの快進撃には目覚ましいものがある。クラウドコンピューティ

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世界経済の「新たな要」となった台湾の半導体大手TSMCが独り勝ちできる理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.42】

世界経済の「新たな要」となった台湾の半導体大手TSMCが独り勝ちできる理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.42】

世界規模で起きている半導体の不足は、日本や欧米諸国の自動車生産にブレーキをかけ、一部の企業を生産停止に追いやった。

多くの国では、政治家が半導体製造の国内回帰を声高に主張し始めている。こうした状況の中で、にわかに関心を集めているのが世界の半導体製造市場を制する台湾のTSMCだ。

中国企業はTSMCと同等の製造能力を手に入れたがっているが、今のところ成功していない。米国企業も苦戦している。インテ

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ジェフ・ベゾスはビジネスの歴史に「何を成し遂げた人物」として刻まれるのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.41】

ジェフ・ベゾスはビジネスの歴史に「何を成し遂げた人物」として刻まれるのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.41】

アマゾンは四半世紀にわたり、どんな企業も直面したことのない野心的な質問と格闘してきた。あらゆるものを売るストアをどう作るか。どうすれば誰もが共有できるスーパーコンピュータを構築できるか。どうすれば1年以内に50万人を採用できるか。

こうした問いのすべてに答え、時価総額1兆7000億ドルの企業と資産総額2000億ドルのCEOが生まれた。

今、ベゾスはCEOの座を退き、執行会長という名誉職に就こう

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「飲酒でクリエイティブになれる」説は本当か──フィッツジェラルドもヘミングウェイも酔っ払い!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.40】

「飲酒でクリエイティブになれる」説は本当か──フィッツジェラルドもヘミングウェイも酔っ払い!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.40】

20世紀アメリカで傑出した作家のうち、71%がアルコールと切っても切れない関係にあった。その数字は、一般の過剰飲酒者の割合(8%)の9倍にのぼる。

米メディア「スレート」は、著名な寄稿家の著者クリストファー・ヒッチェンズの死を受けて、このデータを公表した。ヒッチェンズは無類の酒好きで、酒を飲むことを「インスピレーションをもたらし、人間関係を改善する手段」として擁護し続けた。

「一流アメリカ人作

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