マガジンのカバー画像

クーリエジャポンの記事から考察

222
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

韓国女子のあいだで「前髪にカーラーを巻いて外出」がトレンドに【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

韓国女子のあいだで「前髪にカーラーを巻いて外出」がトレンドに【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

ばっちりメイクをして流行のファッションに身を包み、ソウルの街を闊歩する若い女性たち。そんな彼女たちの前髪には、寝起きのようにカーラーが巻きついたまま──最近、韓国では20代の女性たちがヘアカーラーつけたまま外出するのがブームになっていると、米「ニューヨーク・タイムズ」紙が報じている。

ソウルに住む大学生ユン・ユンウォン(23)は、ヘアカーラーのヘビーユーザー。イベントに行くときや友達と会うときに

もっとみる
リモートワーカーを“本気で保護”するポルトガルの新法がうらやましすぎる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

リモートワーカーを“本気で保護”するポルトガルの新法がうらやましすぎる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

欧州のニュース専門局「ユーロニュース」などによると、ポルトガルの新法では、雇用主は勤務時間外に労働者に連絡を取った場合、罰則を課せられる可能性がある。

新法では、従業員の自宅の電気代やインターネット料金の一部負担も企業に義務づけた。さらに、リモートワーク中の仕事ぶりを雇用主が遠隔監視することも禁止され、子供が8歳未満なら上司の事前承認なしに在宅勤務ができるようになった。

また、従業員の孤立化対

もっとみる
ルワンダ人行きつけのバーをのぞいてみたら、定番メニューはまさかの“牛乳”だった!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.198】

ルワンダ人行きつけのバーをのぞいてみたら、定番メニューはまさかの“牛乳”だった!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.198】

ルワンダには全土でこのようなミルクバーが見られ、首都キガリだけで何百軒もある。この国では牛乳は国民的な飲み物で、ミルクバーはルワンダ人がしょっちゅう通う行きつけの場所。そこには牛乳を飲める喜びと、人々が触れ合える和やかな雰囲気が漂っている。

ミルクバーでは1日中、老若男女がベンチやプラスチック製の椅子に腰かけ、ガラスのマグカップで新鮮な牛乳を1リットル、また1リットルと飲んでいく。現地ではイキブ

もっとみる
中国「無精子症」患者は700万人! AIによる精子提供マッチングシステムで“命の選別”が始まる⁉︎【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.197】

中国「無精子症」患者は700万人! AIによる精子提供マッチングシステムで“命の選別”が始まる⁉︎【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.197】

最先端の生殖医療を進める公立病院・広東省生殖医院にこのほど、25人の専任医師・研究員がAIを駆使して無精子症の研究・治療に取り組む「広東省無精子症診療センター」をオープンさせた。

北京大学第三医院の姜輝強・泌尿外科主任によると、ここ10年、中国では無精子症患者が増えており、男性総人口の1%(約700万人)、不妊症男性(約4000万人)の15%(約600万人)が無精子症といわれる。

センターは、

もっとみる
趣味や好きなことから、自分に向いている仕事を見つける方法を解説します!

趣味や好きなことから、自分に向いている仕事を見つける方法を解説します!

好きなことを仕事にするにはどうしたらいいかわからなかったり、そもそも自分には何が向いているのか?ということに悩む人が多いと思う。

でも30歳になると段々過去のデータが溜まってきて、その中から共通項を見つけ出すことができるので、自分のことをより深く理解することができるようになる。

そうすると、自分が最も活躍できる分野に身を置くことができるし、それが幸福度の向上に繋がると考える。

ということで今

もっとみる
なぜ企業は「政治的なメッセージ」の発信に失敗してしまうのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.196】

なぜ企業は「政治的なメッセージ」の発信に失敗してしまうのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.196】

ブランド・アクティビズムが現在広まっている。企業は、多様な社会問題に対して自らの立場を表明しているが、その成功の度合いはさまざまだ。多くの企業がキャンペーンを行う一方、本業の商品とはあまり関係のない問題について訴えるものが多い。

たとえば、ジレット社の「有害な男らしさ(Toxic Masculinity)」キャンペーンという#MeToo運動に触発され、男性にスポットを当てたもの、アウディー社の「

もっとみる
「環境意識は高いのに、ファストファッションが大好き」─Z世代の矛盾する態度はどこから来るのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.195】

「環境意識は高いのに、ファストファッションが大好き」─Z世代の矛盾する態度はどこから来るのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.195】

アレシア・テレスコ(21)は、同じ服を2回着てソーシャルメディアに写真や動画を投稿することはめったにない。

そんなわけで、2021年9月のはじめに、友人の誕生日を祝おうと新しいミニドレスをZARAで購入した。スパイラル模様がプリントされた70年代風のドレスで、価格は27.99ポンド(約4400円)だった。

テレスコはそのドレスを身に着けた写真に「親友との週末」とキャプションをつけ、インスタグラ

もっとみる
日本はなぜ「大麻」に厳しいままなのか? 米紙が取材【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.194】

日本はなぜ「大麻」に厳しいままなのか? 米紙が取材【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.194】

大麻は怖いもの──日本社会で幼い頃から、宮部貴幸はそう教え込まれてきた。だがそれは、自分の幼い娘が特殊なてんかんと診断される前の話だ。

インターネットで治療法を必死に探して、思いがけない救いの手に巡りあった。大麻から抽出される「カンナビジオール(CBD)」と呼ばれる成分だ。

仕事でカリフォルニアに出張したとき、奇跡を期待して、この魔法の液体が入った小さな琥珀色の瓶を購入した。

期待は裏切られ

もっとみる
無重力状態の実験で見えた「障がい者が優秀な宇宙飛行士になりうる可能性」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.193】

無重力状態の実験で見えた「障がい者が優秀な宇宙飛行士になりうる可能性」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.193】

世界中を移動するエリック・イングラム(31)の生活には、車椅子が付き物だ。彼は、生まれつき関節異常を引き起こすまれな先天性難病「フリーマン・シェルドン症候群」を抱えている。宇宙飛行士になるのが夢だったが、2回応募していずれも門前払いされた。

しかし10月に行われた特別な飛行体験で、イングラムはいっさい物に触れることなく、宙に浮いて体をくるくる回した。月面重力が再現された飛行では、もっと驚いた。地

もっとみる
「女性は既婚の方が成熟している」 宇宙飛行士でも破れない中国の差別の壁【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.192】

「女性は既婚の方が成熟している」 宇宙飛行士でも破れない中国の差別の壁【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.192】

王亜平は、中国人民解放軍空軍のパイロットだ。宇宙飛行のベテランで、現在2度目のミッションに臨んでいる。今後数週間内に、中国の宇宙ステーションが時速1万7100マイルで地球を周回するなか、中国人女性として初めて宇宙遊泳を行う見通しだ。

しかし、中国の野心的な宇宙計画の中核を担う王が、6ヵ月におよぶミッションを開始した際、政府や報道機関の関心は、その業績よりも、男女の生理機能の違いや月経周期、そして

もっとみる
ユヴァル・ノア・ハラリ「世界を動かしている人は、世界を理解していない」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.191】

ユヴァル・ノア・ハラリ「世界を動かしている人は、世界を理解していない」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.191】

ユヴァル・ノア・ハラリ(45):歴史学者。著書に『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』『21 Lessons:21世紀の人類のための21の思考』など、いずれもベストセラーとなった。オックスフォード大学卒(PhD)。

──今までで一番ハッピーだったのは何歳のときですか? 

それは「今」ですね。20歳、あるいは10歳のときと比べて、自分自身の期待

もっとみる
「仕事あっての自分」「肩書きだけが自己紹介」 そんな人生にさよならして“幸せ”を始めるには【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.190】

「仕事あっての自分」「肩書きだけが自己紹介」 そんな人生にさよならして“幸せ”を始めるには【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.190】

「人間の想像力、脳、心といった本能的な自己活動が、個人から独立して個人に作用する」と、マルクスは1844年のエッセイ「疎外された労働」で書いている。

私たちの大部分がマルクスの説明に当てはまる行動をとっている。懸命に働き、成功しようと努める多くの人々が、「よくできた機械」として、そして「パフォーマンスの道具」として、自らを「客体化」(モノ扱い)しているのだから。

私たちに用意されているのは、喜

もっとみる
少子化まっしぐらの中国は「強制受精」を導入するのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.189】

少子化まっしぐらの中国は「強制受精」を導入するのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.189】

中国共産党が中国国民に対して「計画生育(一人っ子政策)」を強制したのは1979年のことだ。それは苛烈だった。避妊手術や中絶手術が強要され、許可なく複数の子供を持った親には重い罰金が科された。

地域によっては、家族計画担当官という名の事実上の秘密警察が、産児制限に従わない人を懲らしめるため、家を破壊したり、制限超過分の子供を連れ去ったりした。

中国政府の狼狽ぶりを示す出来事

ところが、そのすべ

もっとみる
近視の原因は「画面の見過ぎ」だけではない? 目を守る「20秒ルール」の実践を!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.188】

近視の原因は「画面の見過ぎ」だけではない? 目を守る「20秒ルール」の実践を!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.188】

コロナ禍で、多くの人が「目の不調」を訴えている。英紙「インディペンデント」は、英国国立アングリア大学のルパート・ボーン教授のコメントを掲載。同教授は「2050年には世界人口の半分ほどが近視になる」と予想する。

近視の原因として、まず挙がるのが「モニター画面」だ。特にパンデミック以降、リモートワークからオンライン授業に至るまで、私たちはデバイスを過度に利用している。英国の通信規制機関「オフコム」が

もっとみる