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僕は『絶対倒産する』と言われたOWNDAYSの社長になった。

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売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYSが10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上… もっと読む
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2017年10月の記事一覧

第5話 改革開始

2008年6月 下旬

「社長、社長、起きました?」

長尾が、ハンドルを握りながら僕に声を掛けた。

「おう、いまどの辺?」

僕は寝起きの目をこすりながら、タバコに火をつけて一服ふかすと、飲みかけの缶コーヒーをグッと乾いた喉元へと流し込んだ。

「さっき蔵王を過ぎたので、もうすぐ仙台に着きますよ。もう一眠りしますか?」

僕と長尾は、朝から茨城と福島で3店舗のお店を視察した後、更に北上して、次

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第6話 目立ったもん勝ち

社長就任から数ヶ月、池袋にある本部では、一触即発のような、ひりついた空気が漂っていた。
事の発端は、僕が就任早々に打ち出した1つの改革のスローガンにあった。

【目立ったもん勝ち】

社長に就任してすぐに、僕は一人でオフィスの壁の1番目立つところに、A4のコピー用紙に1文字づつ「改革のスローガン・目立ったもん勝ち!」と書いてデカデカと貼り紙をした。
しかし、このスローガンに、当時の幹部であった部長

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第7話 いざっ最初の勝負!

2008年6⽉

池袋東口を出て、明治通り沿いにあるジュンク堂書店の4階にあるカフェ。
ここの喫茶店は、書棚を抜けた隙間から、控えめな入り口を申し訳なさそうに覗かせており、まるで秘密基地のようにひっそりと佇んでいる。その為、一見すると外からこの喫茶店の存在は解りづらく、ジュンク堂書店の常連客しか入ってこない。

この当時、内密の話がある時や、一人きりで静かに考え事をしたい時に、僕は社員や関係者と

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第8話 新店舗

2008年7月

新店舗のオープンが遂に決まった。

ここから新生OWNDAYSの華々しいスタートがいよいよ切られるんだ。このお店がオープンすれば全てが上手くいく。社内のスタッフも一つにまとまり、全国の店舗の売上げも上がる。フランチャイズ展開だって順調に始動するし、財務は一気に健全化され、瞬く間に高収益企業へとV字回復だ。

僕は、ちょっとでも気を抜けばすぐにでも頭を覆いかぶさり奈落の底へと引きず

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第9話 新たな企業の買収と銀行リスケ。

新店舗のオープン準備や社内の制度改革、既存店の売上向上の為に東奔西走しながら、僕たちは同時に2つの大きな作戦も進行させていた。

1つはフランチャイズ加盟店の再編・拡大だ。
当時、オンデーズの店舗は直営7対FC3の⽐率だった。この直営店を、運営力の高いフランチャイズ加盟企業へと売却し、多くの店舗をフランチャイズ化させる事で、資産をオフバランスし、財務を建て直しながら直営3対FC7と、逆の比率に持っ

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