売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYSが10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上150億,世界10カ国に進出するまで・・、みたいな巷によくある再生物語。半分ノンフィクション。半分はフィクション。いつまで、どこまで書き続けるかはまだ未定です。
「奥野さん、顔色悪いな…」 僕は、奥野さんの顔色がすぐれないのを気づかい、少し申し訳なさそうに声を掛けた。 「奥野さん、大丈夫?」 「さすがにきついですね…毎日…
新店舗のオープン準備や社内の制度改革、既存店の売上向上の為に東奔西走しながら、僕たちは同時に2つの大きな作戦も進行させていた。 1つはフランチャイズ加盟店の再編…
2008年7月 新店舗のオープンが遂に決まった。 ここから新生OWNDAYSの華々しいスタートがいよいよ切られるんだ。このお店がオープンすれば全てが上手くいく。…
2008年6⽉ 池袋東口を出て、明治通り沿いにあるジュンク堂書店の4階にあるカフェ。 ここの喫茶店は、書棚を抜けた隙間から、控えめな入り口を申し訳なさそうに覗…
社長就任から数ヶ月、池袋にある本部では、一触即発のような、ひりついた空気が漂っていた。 事の発端は、僕が就任早々に打ち出した1つの改革のスローガンにあった。 【…
2008年6月 下旬 「社長、社長、起きました?」 長尾が、ハンドルを握りながら僕に声を掛けた。 「おう、いまどの辺?」 僕は寝起きの目をこすりながら、タバコに…