仕事も遊びもモノづくり。面白い人が繋がる場所づくりをしたい。 (須江健治さん)/ノーザンオカヤマのオモシロ人vol.2
こんにちは。衆楽舎の広報担当、Haruです。私たちは、独自の視点でノーザンオカヤマの魅力を発掘・発信しています。今回は、連載「ノーザンオカヤマのオモシロ人 vol.2」をお届けいたします。
この連載は、ノーザンオカヤマの魅力を『人』を通じてご紹介しようというもの。衆楽舎が考える「オモシロ人」とは、”地元を面白くしたい!地域の人と楽しく繋がりたい!”と、何かを実践したり挑戦しようとしている人たちです。経歴、年齢、性別、そして在住歴も問いません。
第1回はこちらの記事をお読みくださいね!⏬
連載「ノーザンオカヤマのオモシロ人」 vol.2
第2回目は衆楽舎の本拠地、岡山県津山市からお届けします!👏👏👏👏
須江健治さん(津山市在住)
私が初めてお会いしたのは、昨年夏に衆楽舎が初プロデュースした田町文化STORE(津山市)でのイベント。音楽好きの明るくソフトで柔らかい物腰の方だなぁという印象でした。その秋、東京のデザインイベント「デザイナート」で地元県産木材の家具ブランド「TSUYAMA FURNITURE」の出展者としてお目にかかった際には、家具メーカー社長としての熱心な姿を拝見し、そのすぐ後の岡山県井原市美星町での野外フェス「スターズオン」では娘さんと休日を過ごす優しいお父さん。そしてその後、またまた東京で「ミマサカサウナ」ポップアップストアでは、サウナーとしてテントサウナの魅力を熱く語ってくれました。
毎回、いろんな立場で違う表情を見せてくれる須江さん。これはやはりオモシロ人に違いない!ということで、早速インタビューしてみました。
とにかく"モノづくり"が大好き
Q)ご職業を教えていただけますか。
[須江さん]「株式会社すえ木工」の3代目(代表取締役社長)、ライフスタイルブランド「ANDLIFE」のメンバー、「ミマサカサウナ」のメンバーです。
Q)まずは、社長をされている「すえ木工」について教えてください。
[須江さん]「すえ木工」は、1945年に木工を生業とした岡山県でも有数の職人集団として創業し、曲木のソファや椅子の製造から始まり、鉄パイプを加工した学童机、婚礼家具、そして壁面収納家具へと生活に役立つ家具づくりを70年以上行ってきました。1992年からは全く異業種であるPENTAM樹脂の成形から塗装までを一貫して製造する事業部を立ち上げ、現在は「生活に寄り添う家具」と「生活を支える大型プラスチック」の生産を、岡山県津山市の自社工場にて行っています。
2020年には、地域経済の中心的な担い手となりうる事業者として、経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定されました。これは、地域経済への影響力が大きく、成長性が見込まれるとともに、地域経済のバリューチェーンの中心的な担い手、および担い手候補である企業ということが評価された結果です。
Q)須江さんは、津山生まれ、津山育ち、今も津山在住とのことですが、家業を継ぐまではどういう経緯がありましたか?
[須江さん]津山の高校から横浜の大学へ進学。輸入住宅メーカーに就職して現場監督の経験をしました。その後、飛騨高山で木工を一から学びました。京都の禅寺で雲水(居所を定めずあちこち遍歴して修行する僧)もしました。そして、津山に戻ったのは2006年で32歳の頃です。
Q)ずっと家具や木工の経験をされているのですね。ご趣味は?
[須江さん]基本的にモノづくりが大好きです。見るのも自分で作るのも。最近の趣味はサ活と庭をDIYで整えていくこと。将来的には家の裏にサウナ小屋を作って、いつでもサウナに入って楽しめるようにしようとしてます。やっぱり作ることが好きなんです。
津山からかっこいいライフスタイルを発信したい
Q)「ANDLIFE」や「ミマサカサウナ」は家業とは違う活動のようですね。どんなことをしているのですか?
[須江さん]ANDLIFEは、衣食住学遊をテーマとして津山からかっこいいライフスタイルを発信したいと2018年に複数のメンバーで立ち上げたライフスタイルブランドです。津山市の城東地区にあるすえひろビルの2階をメンバーで改装して秘密基地を作りました。
今はこのご時世で少しお休み中ですが、メンバー以外もワイワイガヤガヤ集まってくる感じで、たまにゆるめのトークセッションやワークショップなどをやってます。モノづくり以外にも遊ぶことをやっていて、キャンプに行ったり、大阪に視察旅行に行ったり、米子のGood Bless Garden(米子高島屋をリノベした「美・健康・癒やし」をコンセプトとした体験型複合施設)に展示したり、明石のTHE FANTASTIC BURGER(ハンバーガーショップ)に納品したり、遊びと仕事をごちゃ混ぜでやってる感じです(笑)。
Q)へぇー、面白そう!衣食住だけでなく「学」と「遊」が入ってるんですね。どんなメンバーが集まってるのですか?
[須江さん]キーパーソンは大阪と米子を拠点に店舗デザインを中心にやっているエリアコネクションの渡辺さん(奈義出身/岡山県勝田郡)。津山のみんなを引っ張ってくれてる感じです。そのおかげで、自社の仕事ばかりしている日常から離れ、仕事の人間関係とは全く異なる人たちと関わることができました。モノづくりを生業とするメンバーが多いので、面白そうなものがあれば何でも作ってしまうんです。僕はそこに、一応木工担当で参加させてもらってます。
メンバーには、自分の好きなことをやる人生を選択して脱サラした人が2人います。1人は建材屋さんからフォトグラファーになった春名さん、もう1人は大手空調メーカーの管理職を退職して鉄工所を始めた野村さんです。また、メンバーの息子さんがANDLIFEの活動を見てかっこいいと言って、デザインする仕事をしたいからとプロダクトデザインを学ぶ大学に通い出したり。こうやって大人がワイワイガヤガヤ楽しんでると、思わぬところに波及していくんだなって実感しています。
元々は、津山市役所職員の沼さんが仕掛けたものなんです。沼さんは何も用事がなくても企業をぐるぐる回っていて、何かとお節介を焼いてくれるんです。いつもサウナや飲み会にも参加してくれる、良き兄貴分的存在です。
美作産のテントサウナに挑戦
Q)「ミマサカサウナ」は?気になる方も多いと思うので詳しく教えてください!
[須江さん]テントサウナを津山の企業だけで作ってます。幕もフレームもストーブも完全に美作(みまさか)産のテントサウナです。
テントサウナは、ロシア製やフィンランド製など海外製のものが多いのですが、使っていると、ストーブがすぐベコベコになったり、突風で幕に穴が開いたりすることが多いなぁということで、津山ファニチャーの案件で津山に来ていた京都のデザイナーの石井さんとANDLIFEのものづくりチームでテントサウナづくりがスタートしました。ミマサカサウナは、アフターメンテナンスができて、長く使ってもらえるのが特長です。ちなみに僕は木工ではなくサウナハット担当で参加させてもらってます(笑)。
津山から見たノーザンオカヤマ
Q)ご自宅は歴史ある場所にあるそうですね。どんな場所ですか?
[須江さん]津山市の城東地区に住んでいます。元々すえ木工があった創業の地を整えて暮らしてます。古い建物がたくさんあり、津山城も見える地域で、散歩するには気持ちのいい地域です。
津山市重要文化財『旧妹尾銀行林田支店』がアートギャラリーに生まれ変わった「PORT ART&DESIGN TSUYAMA」、江戸時代後期から明治・大正期にかけて西洋の学問を研究し近代国家の礎を築いた学者達の足跡を展示した「洋学資料館」、旧津山市立東幼稚園の園舎をリノベーションした複合施設「Sense Tsuyama」、もちろんANDLIFEの拠点のすえひろビルもある地域で、津山市のカルチャーゾーンと勝手に呼んでいます(笑)。
Q)ノーザンオカヤマの魅力を一言で言うと?
[須江さん]食のレベルが高い!リーズナブルで美味しいお店がたくさんあるので胃袋も心も満たされます。
Q)初めて来た方を案内するとしたら?
[須江さん]色々あるけど、インパクトで言ったら、つやま自然のふしぎ館かなぁと。一度行ったらトラウマになる展示の数々。昔よりもマイルドになってるけど、まだまだ強烈。目黒の寄生虫博物館にも負けないインパクトがあるのではないかと、、、。ここのTwitterがシュールで面白いので是非フォローお願いします。
Q)津山の方に同じ質問すると、必ず「つやま自然のふしぎ館」のお話が出ますね〜(笑)。それだけ地元に愛されている場所なんですね。
では、あえて、ノーザンオカヤマの短所を言うと…?
[須江さん]やっぱり海がない(笑)。
Q)そのお答えもだいたい共通ですね(笑)。須江さんご自身が一番好きな場所は?
[須江さん]町の真ん中にあるオアシス的な感じで、津山城の上から見る津山市街が好きです。今度津山城でテントサウナイベントを行おうと準備中です。
Q)え!津山城でテントサウナ!!!お城好きにもサウナ好きにもアウトドア好きにも堪らないですね〜。どんなイベントなのですか?
[須江さん]4月17日(日)に津山城でミマサカサウナの単独サウナイベントを行います!多分全国初の城サウナになるのではないかと。
テントサウナでロウリュして、水風呂で締めて、外気浴を繰り返すと脳みその皺がどんどん取れて幸せになるんです。サウナをきめて津山城から絶景を見ると最高だと思うし、サウナのあと幸せな気分でニヤニヤしながら美味しいご飯とお酒を飲みにまちに歩いて行く人を増やしていきたいなぁと。町で会う人会う人ハグするような町にしたいなぁ妄想しながら、サウナイベントを続けていこうと思ってます。
今回は満員御礼で締め切りましたが、毎月開催予定ですのでミマサカサウナのインスタグラムをフォローしていただければと。
Q)これからの夢は何ですか?
[須江さん]ノーザンオカヤマの面白い人が繋がっていける行ける場所づくりをしていきたいです。一言で言うと、真庭でいう岡本旅館が欲しい(笑)。
すえひろビルを3階をヨガやギャラリースペース、2階をANDLIFEのクリエイティブ拠点、1階を人が行き交う交流拠点にして岡本旅館的な場所の一つに育てていきたいなぁと。久世の夜が忘れられないので(笑)。
モノづくりと場所づくりを進めて行って面白いひとがもっともっと横に繋がっていけば、ノーザンオカヤマの暮らしがさらに楽しくなりますからね!
・トップ画像、ANDLIFE、津山城からの写真:撮影 photograph works 春名泰輔
アクティブでとても明るい雰囲気ながらも、自然体でカッコつけないところが魅力の須江さん。ゆえに、みんなに愛されるお人柄なのがよく分かりました。モノづくりが大好きという須江さんが、これからどんな場所を作っていくのか楽しみですねー。岡本旅館って何?と気になった方は、連載「ノーザンオカヤマのオモシロ人 vol.1」の記事をご参照くださいね!
ノーザンオカヤマ セレクション
最後は、衆楽舎おなじみ音楽コーナー。須江さんに、ノーザンオカヤマの一番好きな場所で聴きたい1曲を教えてもらいました。
奇妙礼太郎『オー・シャンゼリゼ』
Apple MusicとSpotifyのリンクを貼っておきますので、津山城での城サウナを思い浮かべながらお楽しみください〜♬
『ハッとして!Good』は脳内再生で!
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最後までお読みいただきありがとうございました!次回もどうぞお楽しみに〜。
衆楽舎の広報担当、Haruでした。
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