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サスティナブルな共感型モデルへの道

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世界の要請であり、地方、地域の在り方でもある持続可能な循環型社会へのシフトとそれを支える事業について考えます。
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記事一覧

期待外れの世界に諦められない人が気づいたこと

期待外れの世界に諦められない人が気づいたこと

2015年に国連で採択され世界中の国が批准した、地球全体、人類の進む先を包括した持続可能な開発目標であるSDGs。2030年に向けてのゴール設定とそれに対する目標は気候変動に対するリスク回避と貧困と差別を無くし、誰もが取り残されない理想的な世界への変革を表しました。しかし、残念ながら、2030年に環境負荷を無くし、誰もが笑顔で明るい未来を望めるようになるのは全く現実味のないゴールだと誰しもが気づい

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もったいないの一歩先、もったいいね!の世界

もったいないの一歩先、もったいいね!の世界

日本の建築業界で持続可能な技術、循環型住宅の概念が広まったのは、2007年、それまでの人に対する負荷を全く考えず、安かろう、悪かろうの住宅を大量に作ってきたのを改めて、環境負荷の少ない建築を目指そうとするムーブメントが起こりました。その当時、大工から起業して元請け工務店になって、新築事業に本格的に取り組み始めていた。私は、これから目指すべき方向性は、これだと感じて、持続可能な自立循環型住宅とそれを

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飲むだけで世界が少し良くなるお酒。エコゼロを知ってる?

飲むだけで世界が少し良くなるお酒。エコゼロを知ってる?

本業で社会課題を解決するCSV型ビジネスモデルを研究し、実践するコミュニティー、経営実践研究会の神戸の定例会が昨日行われました。メイン講師としてご相談いただいたのは、日本を代表する酒造メーカーで、ヨーロッパの品評会で数々の受賞歴があり、ノーベル賞の晩餐会でもサービスされて一躍世界にその名を轟かせた福寿の蔵元、安福社長でした。灘五郷は日本一の日本酒の産地であり、そこで270年の歴史を刻む、老舗企業で

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屋久島の森を歩くべき理由 〜2023屋久島行②〜

屋久島の森を歩くべき理由 〜2023屋久島行②〜

私が運営に参加している地域材利活用の啓蒙団体ひょうご木づかい学校で共同宣言に調印している「屋久島 森と共に生きる協議会」の総会出席に合わせて毎年7月に屋久島を訪れる様になりもう4年。アミニズムを信仰する私としては当然、毎回屋久島の山に入り森を歩きます。今年も山岳信仰のメッカとも言われる九州最高峰の宮之浦岳の山頂を目指して岳参りをして来ました。残念ながら登頂計画に失敗して山頂アタックは断念する残念な

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Social Businessの根絶 〜SSC認定コンサルタントの役割と責任〜

Social Businessの根絶 〜SSC認定コンサルタントの役割と責任〜

昨日の記事でSSC(sustainable Social company)認定コンサルタントに就任した旨とその理由を書きました。指名され認定されたとはいえ、実際は私自らが、世の中の企業が自社と社員の利益を得て、顧客の満足を生み出すだけに止まらず、あらゆるステークホルダー、地域社会、地球環境にまで寄与するビジネスモデルを構築するお手伝いをすると買って出た形です。
自分自身もチャレンジを行なっている最

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行けば地球が良くなる旅 in BALI⑤ 現代のマザー•テレサのインパクト

行けば地球が良くなる旅 in BALI⑤ 現代のマザー•テレサのインパクト

旅することで世界の課題を知り、視野を広げ、視座を高める。ほんの少しでも社会の課題解決に取り組む意欲を湧かせ、出来れば行動する。そんな行けば少し地球が良くなる旅を企画するNPO法人タビスキ。
私はその立ち上げ前から強く共感して関わっていたこともあり、企画されたツアーには基本的に全参加することにしています。また、このツアーは私が世話人として参画している経営実践研究会プロジェクト1000の一環との位置付

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行けば地球が良くなる旅 in BALI④ Green Schoolで考える教育の本質

行けば地球が良くなる旅 in BALI④ Green Schoolで考える教育の本質

旅することで世界の課題を知り、視野を広げ、視座を高める。ほんの少しでも社会の課題解決に取り組む意欲を湧かせ、出来れば行動する。そんな行けば少し地球が良くなる旅を企画するNPO法人タビスキ。
私はその立ち上げ前から強く共感して関わっていたこともあり、企画されたツアーには基本的に全参加することにしています。また、私が世話人として参画している経営実践研究会プロジェクト1000の一環との位置付けにもなって

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行けば地球が良くなる旅 in BALI③ 究極のエコホテルとインパクトビジネス

行けば地球が良くなる旅 in BALI③ 究極のエコホテルとインパクトビジネス

旅することで世界の課題を知り、視野を広げ、視座を高める。ほんの少しでも社会の課題解決に取り組む意欲を湧かせ、出来れば行動する。そんな行けば少し地球が良くなる旅を企画するNPO法人タビスキ。
私はその立ち上げ前から強く共感して関わっていたこともあり、企画されたツアーには基本的に全参加することにしています。
今回は赤道直下の国インドネシアのバリ島でのツアーに参加。そこでのスタディをコンテンツごとに備忘

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行けば地球が良くなる旅 in BALI② グリーンキッチンで気付く豊かさ

行けば地球が良くなる旅 in BALI② グリーンキッチンで気付く豊かさ

旅することで世界の課題を知り、視野を広げ、視座を高める。ほんの少しでも社会の課題解決に取り組む意欲を湧かせ、出来れば行動する。そんな行けば少し地球が良くなる旅を企画するNPO法人タビスキ。私はその立ち上げ前から強く共感して関わっていたこともあり、企画されたツアーには基本的に全参加することにしています。
今回は赤道直下の国インドネシアのバリ島でのツアーに参加してきました。そこでのスタディをコンテンツ

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行けば地球が良くなる旅 in BALI 文化が最強

行けば地球が良くなる旅 in BALI 文化が最強

インドネシアのバリ島に滞在してます。
旅することで世界の課題を知り、視野を広げ視座を高める。ほんの少しでも社会の解決に取り組む意欲を湧かせる、出来れば行動する。そんな行けば少し地球が良くなる旅を企画するNPO法人タビスキ。私はその立ち上げ前から関わっていたこともあり、企画されたツアーには基本的に全参加することにしています。前回は兵庫の山間部の宍粟の集落に行き、日本中のどこにでもある過疎の村での課題

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経営理念の浸透なんかいらん理由 〜伝国の辞に学ぶ企業のガバナンス整備〜

経営理念の浸透なんかいらん理由 〜伝国の辞に学ぶ企業のガバナンス整備〜

今年もいよいよ押し迫ってきて、年内に片付けるべきタスクに追われる時期になってきました。社内では1年間の振り返りと改善提案をスタッフ全員から聞かせてもらう年末の1to1面談の真っ最中で、来年の事業計画に反映させる貴重な意に耳を傾けることに注力しています。

胸に突き刺さる諫言毎年何度も繰り返すスタッフとの面談では長年ログを残しており、メンバーの数年にわたる変化や成長を感じる機会でもあります。
それと

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旅するだけで世界が良くなる。そんな仕事できますか?

旅するだけで世界が良くなる。そんな仕事できますか?

今年の二月頃、知り合いだけど、そんなに懇意にしている訳でもなく、数回しかお会いしたことがない女性経営者から突然、訪問して相談したいことがあると連絡を頂きました。この手のアポイントメントは大体、ネットワーク商法の熱にかかった人か、芋づる式で受講者を集める研修事業にハマった人がくるパターンで、なんとなくヤバイのか?なんて思いながらも外構周りの工事をよくお願いしているお庭屋さんを通して連絡が来たのでとに

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卵が先か鶏が先かの答え

卵が先か鶏が先かの答え

最近、クライアントの経営者にお誘いを受けて担当スタッフと一緒に食事をする機会が良くあります。いわゆる接待するという感じではなく、食事をし、酒を飲みながら経営談義をする場であり、担当者を含め、自社がクライアントからどの様に見られているかをリアルに体感出来る貴重な機会だと感じてお誘いを受ける度に喜んで参加しています。

経営者が誰しも持っている迷いと悩み私は建築事業を営む会社の代表を努めておりますが、

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オレ達が20年の歳月をかけてCSV経営にシフトした理由

オレ達が20年の歳月をかけてCSV経営にシフトした理由

CSVのムーブメント昨今、社会を良くする事業に対する投資を指す投資基準としてのESG (Environment(環境)Social(社会)Governance(ガバナンス)を組み合わせた言葉で、2006年、当時の国連事務総長コフィー・アナン氏が発表した「責任投資原則(PRI)」の中で、投資判断の新たな観点)と共にCSV経営と言う単語をよく目にするようになりました。共有価値の創造と訳される事業と社会

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