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旅するだけで世界が良くなる。そんな仕事できますか?

今年の二月頃、知り合いだけど、そんなに懇意にしている訳でもなく、数回しかお会いしたことがない女性経営者から突然、訪問して相談したいことがあると連絡を頂きました。この手のアポイントメントは大体、ネットワーク商法の熱にかかった人か、芋づる式で受講者を集める研修事業にハマった人がくるパターンで、なんとなくヤバイのか?なんて思いながらも外構周りの工事をよくお願いしているお庭屋さんを通して連絡が来たのでとにかくお会いすることにしました。

余談ですが・・・

実は私、ネットワークビジネスに誘われることが結構頻繁にありまして、知り合いから頼まれたら基本的に断らずに全て入会して商品を買うようにしています。賛否あるかと思いますが、その手の仕事で甘い夢を見て、熱心に勧誘をして回る人に反対意見を述べても聞く耳持たないし、関係が悪くなるだけ。ひとまずは気の済むように商品を買うとか入会してみるとかすれば、半年ほどでそのいい話が本当だったのか、机上の空論で実態のないものだったのかが判別されて、殆どのケースでネットワーカーをやめて、勧誘したことさえ忘れてしまったかのようになります。そんな結末をこれまで何度も経験しているので、笑顔でなんでもハイハイと受け入れるようにしているのです。余談でした。。

ビジネスモデル診断

ネットワーカーなのかな〜と私が少しビビっていた、急なアポを求めてやってきた女性経営は、商品を売りつけにきたわけでも、互助会的な積み立ての会への入会を誘いにきた訳でもありませんでした。(笑)
私のオフィスに来社された彼女はのっけからど真剣な眼差しで、A4のコピー用紙5枚程度の小さな字でびっしり書き込まれた企画書を出されて、「こんな事業をしたいんです。できるでしょうか?」と質問されました。あれ、私はあまり得意じゃないけどなんちゃって四柱推命的な感じて占ったらいいのかな?なんて一瞬思いましたが、要するにビジネスモデルの相談なんだとすぐに気がつきました。一応、私、いい歳になっているのと、長年マーケティングやブランド戦略、UXデザインなどを学び続けていることもあって、基本、建築業界が多いのですがそれ以外でも様々な相談を受けます。今回は旅行ビジネスでした。

相談受けるの巻

旅好きのNPO法人を立ち上げたい

その、ど真剣な眼差しの女性経営者が言われるには「自分は三度の飯よりも旅が好きで、若い時にバックパッカーとして世界を見て回ったことで視野が広がり人生観が変わった。なので旅を事業にしたい。」とのことで、ここまではよく耳にする話です。しかし、ただの旅好きと少し違うのは、「旅を通して、行けば行くほど、世界が良くなるボランティア・スタディーツアーを主催して、大人だけでなく、子供も行けるツアーを組んで、様々な場所を旅しながら世の中にある問題や課題を実際に見て感じて、現地の人の言葉に耳を傾ける、そんな旅を企画するNP0団体を立ち上げたい。」と大好きな旅を通して世の中を良くしたいとの熱い志を持っておられることでした。

株式会社四方継の招きねこ

大丈夫か?の真意

「それは良いアイデアですねー、是非やりましょうよ!」と私もノリノリで安易に法人の立ち上げに背中を押しました。すると、彼女は「本当に大丈夫でしょうか?」と少し心配そうな顔で何度も繰り返し私に問いかけてきました。「良いことをやろうとしているし、初めて聴いた私も即座に応援したいと思えるような企画なので、大丈夫ですよ!」と無責任に太鼓判を押しておきましたが、彼女の目の奥に浮かぶ不安の色はなかなか消えていませんでした。その時になって、大丈夫ですか?と聞かれているのは、ビジネスモデルのことではなく、ツアー事業を成り立たせるのに必要な集客が出来るか、収益モデルとしてやっていけるか?が不安に思っているということに気が付きました。要するに自分の知り合いだけでは集客は成り立たないと思うって相談でした。

二つのサスティナブル

コミュニティ形成が鍵

そこで、私がアドバイスをしたのは、「良いことをしたい、良い事業を立ち上げたいと思っているなら、そのような人ばかりが集まるコミュニティーを作って、同じ志を持つ仲間を多く持つことですよ。」と、本業で社会課題を解決するをコンセプトに地域企業の経営者がCSV経営(共有価値創造)を研究している経営実践研究会に入って活動することをお勧めしました。実は私もまだ、入会して半年ほどでしたが、本気で社会を良くしたいと思っている熱い志を持った方ばかりが集まる研究会のポテンシャルを強く感じていました。彼女の企画を実現するにはピッタリのコミュニティだと思ったのです。

リアルmtg@肉の入江

志の実現とはCSV

それから半年が経ちました。昨日、経営実践研究会のメンバーが集うmtgで彼女はその企画を20分間のプレゼンテーションにまとめて発表されました。発表が終わり、そこに集ったメンバーからのフィードバックを受ける時間になると,多くの方から賛同の声が上がり、早速来年のインドネシアへでのエコツアーに参加したいとの希望者が続出、順調なスタートを切ることになりました。強い思いは叶う、そしてその想いが世の中に対して善なるものならば特に多くの人からの応援を受けるし、そんな人達との共有価値を創造すること(CSV)こそ、今まで困難だと思われていたビジネスを実現する唯一無二の道だと改めて強く実感させられました。私も大いに共感している一人として、彼女の応援を続けていきます。良かったら、世界の課題を解決する旅に一緒に出ませんか?
詳細は以下の通り、お気軽に私までお問い合わせください。(^^)

究極のソーシャルビジネスを感じる旅

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