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#多様性を考える

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・多様性の宝庫である世界との接点の中で気づいたこと ・職場におけるダイバーシティ&インクルージョンの実践 ・自分のマイノリティ性に向き合う
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#ダイバーシティ

批判に晒されても自己保身に走らないためにどうしたらいいか

批判に晒されても自己保身に走らないためにどうしたらいいか

仕事にて、批判的な口調で意見をもらい、ビビってしまったことがここ数ヵ月で何度かありました。反省を込めてタイトルの問いに取り組み『Dare to Lead』と『The Fearless Organization』を読みました。本記事はその学びのまとめです。

そもそも批判されてビビるのは問題なのか?結論から言うと、
・ ビビること自体は自然で生理的な反応なのでどうしようもない。
・ しかし、ビビった

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マイクロアグレッション─日常の中の小さな無意識の差別─に抗うべきなのか

マイクロアグレッション─日常の中の小さな無意識の差別─に抗うべきなのか

マイクロアグレッション=「小さな(マイクロ)攻撃(アグレッション)」。日常生活の中で、色んなマイノリティに対して発される、偏見や差別にもとづく小さな否定的な態度や発言のことです。

例えば、
・町中で外国人とすれ違うときにカバンを押さえる、電車の中で外国人の横には座らない、という行為は「外国人は信用ならないもので、もしかしたら犯罪者かもしれない」と思っていることを示唆します。
・仕事で女性に対して

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異文化と働く:変化に強い遅刻魔たち|The Culture Map

異文化と働く:変化に強い遅刻魔たち|The Culture Map

コロナによる突然のロックダウン、在宅勤務の開始、変化し続ける市場環境。そんな中で私(タイ駐在中)は東南アジア出身の同僚たちの活躍(「変化」に対する適応力の高さ)に目を見張りました。

その気付きを深めるきっかけをくれた、『The Culture Map(邦題:異文化理解力)』という本をお供に、そんなコロナ体験を振り返ってみようと思います。

引用は、8章の「How Late Is Late? Sc

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職場におけるダイバーシティ:ポイントはマジョリティ/マイノリティ理解

職場におけるダイバーシティ:ポイントはマジョリティ/マイノリティ理解

タイに赴任して、より多国籍な人と働く部署への異動してきました。赴任前の私の目標は、「より様々なバックグラウンドの人と働くことになるから、"diversity & inclusion" を実践し極めよう」でした。

ところが、来てみたら "diversity & inclusion" ということにほとんど気を使っていない自分に気づきました。

「より多国籍な環境に来たら、なんでかえって簡単に感じるん

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職場の女性比率と生きやすさ|35%を目指そう

職場の女性比率と生きやすさ|35%を目指そう

「女性が職場で苦労していることってまだ何かあるの?」
度々聞かれる質問です。

もちろん、女性が働くという選択肢がほとんどなかった時代と比べると、男女雇用機会均等法ができ、先人となる多くの女性が道を切り開いてくださったからこそ、「女性活躍」が注目される今があります。

しかし、課題はまだ残っています。管理職に占める女性の割合、賃金格差など、統計データを使って論じられることも色々ありますが、今回は「

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