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偶然性

https://youtu.be/8Xfvhm-ME3o 鈴木泉氏、スピノザに心酔した感じで、スピノザの哲学はある意味過酷であり、必然主義一本槍、のっぺりとした社会を示している、としていた…

Kai
3年前

光速

ヒッグス粒子 物質に質量を与える粒子 光子等の粒子には質量がない この3次元宇宙以外では、質量という概念自体がないのではないか。質量、エネルギーと呼べるものがなく、…

Kai
3年前
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贈与

7歳の長男、英語のアプリで貯めたポイントを、アフリカの子供への水の寄付に投じて、大変興奮していた。贈与には人を喜ばせる根源的な何かがあるのかもしれない。人を喜ば…

Kai
3年前

しかし、スピノザは汎神論だ。神と呼ぶものの性質が、聖書などで描かれる人格を持つ神と異なるので無神論者とされたが。無神論と汎神論の大きな違いは、個々の存在と全体、存在の総体との関係性を提示するかどうか、にあると思う。

Kai
3年前

ものを仮定したくなる。スピノザによると、人が生きることは、自己の有に固執すること、つまり、種や自己の保存の努力だと。Selfish Gene Theoryで有名なドーキンスは、無神論者になった。スピノザも、ユダヤ人コミュニティーでは無神論者扱いされた。

Kai
3年前

神とは永遠であり、時間という制約を超越している。つまり、スピノザの神とは、3+1次元を超えた宇宙外の存在であり、否、宇宙を内に包む存在である。この点で、相対性理論や量子物理学と親和性が高い。我々が住む世界の不確実性、より高次元の宇宙の存在などを認めると、スピノザの言う神のような

Kai
3年前

スピノザは全ての存在の根源には、神がいる、神が唯一の実在、と説いた。スピノザの言う神とは擬人化された神ではなく、特定の人間を救済したり、罰したりするようなものではない。目的を持たず、存在するのみ。だが、神の内にある全ての存在を愛する、つまり自己として愛する。

Kai
3年前

フルトヴェングラー

フルトヴェングラーの指揮するベートーヴェンの第6番。同じベルリンフィルでも、サイモンラトルのものとは随分違う。流麗さよりも、奥深さ、華麗さ、悦び、安堵、加えて気…

Kai
3年前

求道の朝

朝陽を浴び、風を受けています。 虫の声が聞こえます。鳥が遠くで鳴いています。 求道者たらんとする父は、日々歌を詠みます。 遠くに車の音があり、人々が日常を過ごして…

Kai
3年前
1

明日の君へ

漆黒の重たい夜でした。 昼間の友たちの笑顔は眩しく、僕の居場所はなかった。 私は誰か 自分とは何か 強い自意識 他者への依存の自覚、羨望 自立したいという、欲求とも…

Kai
3年前
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人の進化、終末へ向けて

月が出ています。中秋の名月と呼ばれる満月の日まで、後何日か。 ところで、覚えておくべきは、人間の認識はひどく狭い次元に止まっているということです。3次元の空間と、…

Kai
3年前
1

量子論が示すものは

量子論で面白いのは、その基礎となるシュレーディンガー方程式の解(波動関数)が虚数を含んでいるということだと思います。虚数とは二乗するとマイナスになる「想像上」の…

Kai
3年前
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偶然性

https://youtu.be/8Xfvhm-ME3o

鈴木泉氏、スピノザに心酔した感じで、スピノザの哲学はある意味過酷であり、必然主義一本槍、のっぺりとした社会を示している、としていた。過酷なのは、自由意志、偶然性を認めないからだと。しかし、そうか。人の自由意志は存在しない。だから、人が意志を持つことは無意味だ、と言っているわけではない。スピノザは、自らの存在を増大させることが善だと言ってい

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光速

ヒッグス粒子
物質に質量を与える粒子
光子等の粒子には質量がない
この3次元宇宙以外では、質量という概念自体がないのではないか。質量、エネルギーと呼べるものがなく、我々から見れば無、つまり物質が存在しないのが常態である世界の中で、何かの間違いで質量が生まれてしまい、時間や空間、物質が生まれた。
物質も、生命も、生物も、宇宙の中の徒花で、人の意識も同じく徒花。散れば、元の無の状態に帰るだけだろう。

贈与

7歳の長男、英語のアプリで貯めたポイントを、アフリカの子供への水の寄付に投じて、大変興奮していた。贈与には人を喜ばせる根源的な何かがあるのかもしれない。人を喜ばせる行為に、人は、行為者自身が喜ぶ。大人になると寄付に何かが引っかかる。寄付を求める人は、こっちを騙して金をせびっているのでは。与えられる側としては、ただで何かを与えてくるのは何か裏があるのでは。みたいに思う。前提に、純粋無垢な気持ちで何か

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しかし、スピノザは汎神論だ。神と呼ぶものの性質が、聖書などで描かれる人格を持つ神と異なるので無神論者とされたが。無神論と汎神論の大きな違いは、個々の存在と全体、存在の総体との関係性を提示するかどうか、にあると思う。

ものを仮定したくなる。スピノザによると、人が生きることは、自己の有に固執すること、つまり、種や自己の保存の努力だと。Selfish Gene Theoryで有名なドーキンスは、無神論者になった。スピノザも、ユダヤ人コミュニティーでは無神論者扱いされた。

神とは永遠であり、時間という制約を超越している。つまり、スピノザの神とは、3+1次元を超えた宇宙外の存在であり、否、宇宙を内に包む存在である。この点で、相対性理論や量子物理学と親和性が高い。我々が住む世界の不確実性、より高次元の宇宙の存在などを認めると、スピノザの言う神のような

スピノザは全ての存在の根源には、神がいる、神が唯一の実在、と説いた。スピノザの言う神とは擬人化された神ではなく、特定の人間を救済したり、罰したりするようなものではない。目的を持たず、存在するのみ。だが、神の内にある全ての存在を愛する、つまり自己として愛する。

フルトヴェングラー

フルトヴェングラーの指揮するベートーヴェンの第6番。同じベルリンフィルでも、サイモンラトルのものとは随分違う。流麗さよりも、奥深さ、華麗さ、悦び、安堵、加えて気迫を感じる。ご飯や第九と比べて面白みがない曲と思っていたが、やはりベートーヴェンらしい円熟味があると知った。
フルトヴェングラーのベートーヴェンがやはりいい。7番は、彼の重みに少し疲れてフリッチャイの指揮するベルリンフィルのものを買った。余

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求道の朝

朝陽を浴び、風を受けています。
虫の声が聞こえます。鳥が遠くで鳴いています。
求道者たらんとする父は、日々歌を詠みます。
遠くに車の音があり、人々が日常を過ごしています。電車も動いています。
白鷺が一閃、川の上を飛んで行きます。あの白鷺と、私を隔てるものはなんぞや。なぜ、白鷺は私ではなく、私は白鷺でいられないのか。
太陽の熱を肩に感じ始めます。あの白鷺は何を見て、どこへ向かうのか。どんな風を受けて

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明日の君へ

漆黒の重たい夜でした。
昼間の友たちの笑顔は眩しく、僕の居場所はなかった。
私は誰か 自分とは何か
強い自意識 他者への依存の自覚、羨望
自立したいという、欲求とも脅迫感ともつかぬ思い
このまま、朝は来ないのではとも思っていました。
そんな15歳の自分に、今であればどんな言葉をかけるだろう。

朝は来る。必ず来る。人には生きる使命がある。必ず、君なりの幸せがある。他者を羨むな。必ず、幸せになれる。

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人の進化、終末へ向けて

月が出ています。中秋の名月と呼ばれる満月の日まで、後何日か。
ところで、覚えておくべきは、人間の認識はひどく狭い次元に止まっているということです。3次元の空間と、一方向に進む時間。この世界に押し込まれているのは、恐らく宇宙の創生から、力が一方向へ進まざるを得なかったからだと思います。人は、この力を運ぶ一つの形であり、個人というのもこのエネルギーを効率よく、無駄なく運ぶために生み出された方策に他なら

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量子論が示すものは

量子論で面白いのは、その基礎となるシュレーディンガー方程式の解(波動関数)が虚数を含んでいるということだと思います。虚数とは二乗するとマイナスになる「想像上」の数(imaginary number)で、頭文字をとってiと表す。縦軸に虚数をとった「複素平面」ではじめて視覚化されますが、本来は人にとって「あり得ない」数(と解釈しています)。波動関数は量子の「状態」を表すそうで、それが想像上の「あり得な

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