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物理専攻&そのへんの会社員。将棋だけが取り柄。 将棋の過去実績:アマ棋戦全国大会上位入賞&プロ棋戦出場経験有 独自的な視点による将棋の考え方(戦略論)やオススメの戦術について発信しています。

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 ゆに@将棋戦略です。今回はサイトマップを作成しましたので、ぜひご活用下さい。 ※最終更新日は2024/06/09となります。 ★ご挨拶★書評★各戦略論・駒の働きのお話 将棋の戦略を考える上での導入となります。 ・「境界効果」のお話 ある複数の駒のセットが盤上に存在するとき、駒の働きはそれらの駒の相対位置関係だけでは決定されないことを、「並進操作」によって示しました。さらにそのことから、将棋盤の「境界」がどのように駒の働きに影響するか考察しています。 ・「弱いマス」理

    • [将棋級位者向け]AI流のカンタンアヒル戦法対策。大事なポイントを3つご紹介。

       こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  将棋の戦法の中で、嫌われ者No.1はアヒル戦法、というのをXで見かけました。というわけで、今回はアヒル戦法対策をAIさんに聞いてみました。 アヒルが成功するパターン  アヒル戦法を受ける側の人は、居飛車党、振り飛車党、その他細かく分ければいろんなタイプの方がいらっしゃるでしょう。その中で、一番アヒルの狙いにかかりやすいのは、後手を引いた時に2手目△3四歩とするタイプの居飛車党ではないでしょうか?このタイプの居飛車党の場合、▲2六飛と

      • [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために⑦。弱いマスを意識しよう。

         こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は「弱いマス」を意識しよう、をテーマに書いていきます。弱いマスとは、ここでは王様以外の駒が利いていないマス、と定義しておくことにします。前回の射線管理の話は、自陣の安全スペース、危険スペースと相手の攻めの方向をざっくりと捉えるお話でした。今回の弱いマスの話は、もうちょっとミクロなお話と考えて下さい。 弱いマスがあると駒が働きにくい  なぜ弱いマスを意識する必要があるのでしょうか?この理由については、以前書いた戦略論記事にて言及し

        • [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために⑥。射線管理を意識しよう。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は射線管理を意識しよう、をテーマに書いていきます。射線管理というのはFPSの言葉らしいのですが、将棋においても大事なことなのです。  シリーズ初回に、駒を働かせる指針⑥として、以下のように書きました。 「守りの目的で配置されている自陣の駒は、相手の攻め駒と自玉の間に入るように配置することを意識する。逆に攻めの目的で駒を配置する時は、相手の王様を直接攻めることができればより効果的なので、なるべく相手の守り駒に働き掛けないよう意識す

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          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために⑤。指し手のプライオリティを意識しよう。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は、指し手のプライオリティを意識しよう、をテーマに書いていきます。なお、プライオリティとは優先度のことですね。 将棋は後出しジャンケン  まず、指し手のプライオリティとはどういうことでしょうか?最も単純に考えれば、ある局面から次の一手を選択する際、その局面において駒の働きを最大化する選択が、最も優先されるべきであると思われないでしょうか? しかし、実は必ずしもそうとは言えないのです。その理由はシンプルで、自軍の駒の働きは、相手

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために⑤。指し手のプライオリティを意識しよう。

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために④。駒を王様の近くに寄せるのが特に有効なケース。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回はシリーズ初回にて説明しました、指針④がテーマです。つまり、駒を王様の近くに寄せようという指針①に関して、それが特に有効になるケースを書いていきます。  まずはなぜ特に有効なケースが生じうるのか、カンタンに説明しておこうと思います。以下の参考図を見て下さい。歩と玉以外に、赤、青、緑の丸印を打ってあります。  赤丸が打ってある駒は、攻めの働きが主体である駒です。一方、青丸は守りの働きが、緑丸は第3の働き(ここでは大駒をジャマする働

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために④。駒を王様の近くに寄せるのが特に有効なケース。

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために③。大駒を働かせよう。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は、前々回にて書いた駒を働かせるための指針③、大駒の利きはなるべく通しておこう、をテーマに書いてみます。至極当たり前のテーマですよね。簡単な例だとそんなの知ってるよ!となってしまいそうですので、ちょっと難しい例も扱うことにします。 止まっている大駒の利きをこじ開ける  大駒の利きを通そう、というのを受けの立場から捉えると、大駒の利きをブロックしよう、となりますね。とりわけ、歩でブロックする考え方が有効です。一番安い駒で一番強い駒

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために③。大駒を働かせよう。

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために②。王様から遠くても働く駒。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  前回は指針①、駒を王様に近くに寄せよう、というお話をしました。でも、それだけではうまくいかない場合も多いです。つまり、王様から離れていても駒が働くケースがあります(カナ駒のケースが多いです)。今回はそんなケースについてご紹介したいと思います。 大駒を持ち合っているケース  大駒を持ち合っている場合、指針①ではうまくいかないことが多いです。なぜかと言うと、指針①に従って駒を寄せていくと、駒が偏ってしまうので大駒を打ち込むスキが出来てし

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために②。王様から遠くても働く駒。

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために①。駒を王様の近くに寄せよう。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  級位者向け戦略論の続きで、今回から「駒を働かせるために」をテーマに、いくつかの題材に分けて駒を働かせるために重要な指針について書いていこうと思います。 駒を働かせるための指針 「駒の働き」については、戦略論マガジンの4つの記事にて書きました。簡単にまとめますと、駒を働かせるためには以下のような指針に基づいて指すのが良いと思われます。(他にもあるかもしれませんが、とりあえず7つ挙げます) ①駒はなるべく王様の近くに寄せていく(攻めの

          [級位者向け将棋戦略論]駒を働かせるために①。駒を王様の近くに寄せよう。

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組③

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は四間飛車VS右四間飛車について、5六歩型を調べていこうと思います。  まずは初手からテーマ図までの手順を示します。  初手から ▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲6八飛 △4二玉 ▲7八銀 △6四歩 ▲6七銀 △6三銀 ▲4八玉 △5四銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲3八玉 △6二飛 ▲

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組③

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組②

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回は前回に続いて、四間飛車5六銀型VS右四間飛車エルモを見ていきたいと思います。  まずは前回テーマ図を再掲します。前回はテーマ図から△9三桂としましたが、▲8八角と引いて先手が戦えそうでした。ここから後手が△7四歩とし、それに対する先手側の対応をいくつか見ていきます。  まずは△7四歩に▲4七金と高美濃を完成させる手です。  テーマ図から △7四歩 ▲4七金 △7五歩 ▲同 歩

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組②

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組①

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回から四間飛車VS右四間飛車の将棋について、四間飛車側を持って作戦負けにならないような駒組を考えていきたいと思います。 経緯  まずはどうしてこういうテーマにしたかというお話。もちろん特に理由がない場合もあるのですが、級位者向けの記事に関してはそれなりに考えて作る場合が多いです。  理由は一つだけで、一番多くの方々が対応に悩んでいる戦型は何か?と思って調べた結果、四間飛車VS右四間飛車との結論になった次第です。調査としては ①将

          [将棋級位者向け]四間飛車VS右四間飛車。四間飛車側が作戦負けにならない駒組①

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑥。歩以外の駒を使った駒得の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回で駒得は裏切らないの最終回(予定)で、歩以外の駒を使った駒得の手筋をご紹介します。 香車:田楽刺し他  まず、香車という駒には田楽刺しと呼ばれる手筋があります。これは二つ以上の駒を香車で串刺しにする手筋で、頭の丸い駒に対して、あるいは相手が歩を打てない時に約に立ちます。この状況が実現すれば、串刺しにした駒いずれかをただ取り/香車と交換することが出来ます。  例えば以下の図(田楽刺し①)。これはたれ歩のパートでご紹介した図と似て

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑥。歩以外の駒を使った駒得の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑤。焦点の歩、ダンスの歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回もこれまでに引き続いて、駒得は裏切らないをテーマに、歩の手筋を紹介したいと思います。今回紹介するのは焦点の歩、ダンスの歩で、これにて歩の手筋は一旦おしまいの予定です。 定義  それではまず、焦点の歩のゆになりの定義から。 焦点の歩:相手の駒が2枚以上利いている地点に打つ歩。(ただし、状況によって他の呼称が優先される場合がある) なお、ダンスの歩については言葉だけで定義づけるのは少々厄介なので、こちらは具体例からイメージをつか

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない⑤。焦点の歩、ダンスの歩の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない④。合わせの歩、継ぎ歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  今回も前回に引き続き、駒得は裏切らないをテーマに、歩の手筋をご紹介します。今回は合わせの歩、継ぎ歩の手筋です。 定義  それでは早速、合わせの歩と継ぎ歩についてゆになりの定義を示します。 合わせの歩:相手の歩の前(頭)に打つ歩のこと。 継ぎ歩:相手の歩の前(頭)に打つ歩のうち、直前の合わせの歩や突き捨ての歩に連動したもののこと。  継ぎ歩の方はちょっと分かりにくいかもしれませんが、後で例を示します。まずは合わせの歩で駒得を狙うい

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない④。合わせの歩、継ぎ歩の手筋をご紹介。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない③。たれ歩の手筋をご紹介。

           こんにちは、ゆに@将棋戦略です。  これまでに引き続き、駒得は裏切らないをテーマに、今回はたれ歩の手筋をご紹介したいと思います。これもいろいろな場面/目的で使われる手筋ですので、いくつかのパターンに分けてお話したいと思います。  たれ歩の定義  まずは定義からいきましょう。いつものことながらゆになりの定義で。たれ歩とは以下のような歩打ちを指します。 たれ歩:盤上2段目~4段目に打つ歩で、次のと金作りを目指したもの。ただし、直接相手の駒の前(頭)に打つ歩は除外する。

          [級位者向け将棋戦略論]駒得は裏切らない③。たれ歩の手筋をご紹介。