個人研究室 下谷オフィス

個人研究室 下谷オフィス 広報用の公式サイトです。運営 山本唯人 社会学者・キュレ…

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個人研究室 下谷オフィス 広報用の公式サイトです。運営 山本唯人 社会学者・キュレイター。専門は空襲・災害研究、記憶継承論、東京論など。問い合わせフォーム https://forms.gle/mGBEC2Lmr4Dvc1R18

記事一覧

レクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆撃の記録」をめぐって」の概要記事が載りました

 東京藝術大学未来創造継承センター年報『Creative Archive』vol.1(p.235、2024年)に、2022年11月10日、東京藝術大学で行ったレクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆…

『戦争社会学研究』vol.8に書きました:「記録の余白を補足する記録の収集―「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み…

 『戦争社会学研究』vol.8(p.152-155、2024年)に短いエッセイ「記録の余白を補足する記録の収集―「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み」を寄せました。 …

『週刊読書人』7月26日号に書評を書きました:清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの…

 『週刊読書人』2024年7月26日号(第3549号)・3面に書評を書きました。 「内側からの声の奔流―隔たりを見つめ、言葉になおし、過去とつながる」 書評 清水亮・白岩伸也…

創作ノートを書きました―展示「名前と顔写真の壁」No.9

 2月27日、東京大空襲・戦災資料センターの常設展示「名前と顔写真の壁」に、9枚目のパネルを新設・公開しました。  「名前と顔写真の壁」とは、東京空襲で亡くなった人…

【情報リリース】空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネルを新設します:東京大空襲・戦災資料センター

・2月27日(火)より 東京大空襲・戦災資料センター常設展示「名前と顔写真の壁」にて、空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネル1枚を新設します。 ・3月17日(日) 「遺族・…

『週刊読書人』11月24日号に書評を書きました:森まゆみ著『聞き書き・関東大震災』

『週刊読書人』2023年11月24日号(第3516号)・6面に以下の書評を書きました: 「行間の語りを補い、あとの道を歩む―誰かの語りの聞き手になること」 書評 森まゆみ『聞…

すみだ郷土文化資料館「関東大震災100年―本所の被害と復旧、残されたもの」展を見る

 関東大震災には、本所区・深川区の江東低地、神田区西部、浅草区北部という3か所の犠牲集中地区があった。これらの地区は、軟弱地盤の激震地であり、住家の全壊率が高く…

小薗崇明「ろう者の画家・高増径草の震災体験―関東大震災下における「日本人」のゆらぎ」を読む

 本論文はろう者の画家・高増径草が描いた「高増径草震災絵巻」に注目して、虐殺されたろう者を含む、ろう者の震災体験に光を当てるものである(『現代思想』総特集関東大…

『写真集 関東大震災』(小薗崇明・東京都慰霊協会著)を読む

 小薗崇明・東京都慰霊協会『写真集 関東大震災』(西日本出版、2023年)を読んだ。復興記念館が所蔵する5000点以上の写真(絵葉書を含む)を整理し、その成果をまとめた…

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第5回―岩岡商会のカメラ、下谷坂本から激震地・浅草北部へ

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。 https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第4回―関東大震災の映像記録という迷宮

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。 https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第3回―復興映画のなかの関東大震災、記録の中断

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。 https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第2回―開発災害としての関東大震災

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。 https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第1回—顔の見えない死者たち

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。 https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4

関東大震災映像デジタルアーカイブに寄稿しました。

 関東大震災映像デジタルアーカイブに、コラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。 https://kantodaishinsai.filmarchives.jp/col

連載「東京空襲体験記 字の風景録」を歩く 第4回—江東区東雲・東雲キャナルコート(旧三菱製鋼)

 2023年3~5月に開催した企画展「空襲体験記を書く、一冊に編む」の写真図録を作りました。 ウエブサイト「東京空襲体験記 字の風景録」 https://jifukei.wordpress.com/

レクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆撃の記録」をめぐって」の概要記事が載りました

レクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆撃の記録」をめぐって」の概要記事が載りました

 東京藝術大学未来創造継承センター年報『Creative Archive』vol.1(p.235、2024年)に、2022年11月10日、東京藝術大学で行ったレクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆撃の記録」をめぐって」の概要記事が載りました。レクチャーでは、藤井光さんの作品「爆撃の記録」に、資料監修者として携わった経験をもとに、アートにおける資料監修の役割とは何か、アートに歴史的な資料を活用する

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『戦争社会学研究』vol.8に書きました:「記録の余白を補足する記録の収集―「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み」

『戦争社会学研究』vol.8に書きました:「記録の余白を補足する記録の収集―「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み」

 『戦争社会学研究』vol.8(p.152-155、2024年)に短いエッセイ「記録の余白を補足する記録の収集―「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み」を寄せました。
 本エッセイは、2023年12月20日、関西学院大学で開催された戦争社会学研究会・第2回例会、テーマセッション「戦争社会学とパブリック/パブリシティ―戦争社会学を世の中に開いていくこと」での発表をまとめたものです。
戦争社

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『週刊読書人』7月26日号に書評を書きました:清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』

『週刊読書人』7月26日号に書評を書きました:清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』

 『週刊読書人』2024年7月26日号(第3549号)・3面に書評を書きました。
「内側からの声の奔流―隔たりを見つめ、言葉になおし、過去とつながる」
書評 清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』図書出版みぎわ、2024年

「筆者たちにとって、戦争体験と呼ばれる過去の出来事の手触りは、当事者との直接的接触を想定する、「記憶の継承」という言葉になじ

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創作ノートを書きました―展示「名前と顔写真の壁」No.9

創作ノートを書きました―展示「名前と顔写真の壁」No.9

 2月27日、東京大空襲・戦災資料センターの常設展示「名前と顔写真の壁」に、9枚目のパネルを新設・公開しました。
 「名前と顔写真の壁」とは、東京空襲で亡くなった人びとの名前と顔写真を、遺族の了解を得て、1家族・1枚のパネルにまとめて公開するものです。2020年6月、戦災資料センターのリニューアルに合わせて、8家族・死者30人分のパネルを制作・公開しました。
 このたびの公開は、そのコーナーに、1

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【情報リリース】空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネルを新設します:東京大空襲・戦災資料センター

【情報リリース】空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネルを新設します:東京大空襲・戦災資料センター

・2月27日(火)より 東京大空襲・戦災資料センター常設展示「名前と顔写真の壁」にて、空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネル1枚を新設します。
・3月17日(日) 「遺族・展示制作者によるギャラリートーク」を開催します。[詳細]
●展示 「名前と顔写真の壁」の「名前・顔写真」パネル1枚を新設
期日 2024年2月27日(火)より公開
場所 東京大空襲・戦災資料センター2階・常設展示室
制作 山本唯人

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『週刊読書人』11月24日号に書評を書きました:森まゆみ著『聞き書き・関東大震災』

『週刊読書人』11月24日号に書評を書きました:森まゆみ著『聞き書き・関東大震災』

『週刊読書人』2023年11月24日号(第3516号)・6面に以下の書評を書きました:
「行間の語りを補い、あとの道を歩む―誰かの語りの聞き手になること」
書評 森まゆみ『聞き書き・関東大震災』亜紀書房、2023年

「本書を読んで、まるで濃密な時間を生きたような読後感が残るのは、実際に経験したことを語る人びとの言葉と、「編む」という森さんのもう一つの役割が、森さんらしいやり方で見事に結合してい

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すみだ郷土文化資料館「関東大震災100年―本所の被害と復旧、残されたもの」展を見る

すみだ郷土文化資料館「関東大震災100年―本所の被害と復旧、残されたもの」展を見る

 関東大震災には、本所区・深川区の江東低地、神田区西部、浅草区北部という3か所の犠牲集中地区があった。これらの地区は、軟弱地盤の激震地であり、住家の全壊率が高く、火災の多発した地区でもあった。本所区の死者は約5万4000人(行方不明者含む)、東京市全体の約79%を占めていた。被服廠跡の死者が約4万4000人なので、それ以外に1万人もの死者がいた。本展は、その激震地の真っただ中から震災を発信する、学

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小薗崇明「ろう者の画家・高増径草の震災体験―関東大震災下における「日本人」のゆらぎ」を読む

小薗崇明「ろう者の画家・高増径草の震災体験―関東大震災下における「日本人」のゆらぎ」を読む

 本論文はろう者の画家・高増径草が描いた「高増径草震災絵巻」に注目して、虐殺されたろう者を含む、ろう者の震災体験に光を当てるものである(『現代思想』総特集関東大震災100年に所収)。一読して、このような絵巻が存在すること、そして、聴覚を制限された立場から記された恐怖に、息を呑んだ。

 高増は地震発生時、向島区隅田町にいた。江東低地の一画をしめる関東大震災の激震地である。向島区の南方面に接続する本

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『写真集 関東大震災』(小薗崇明・東京都慰霊協会著)を読む

『写真集 関東大震災』(小薗崇明・東京都慰霊協会著)を読む

 小薗崇明・東京都慰霊協会『写真集 関東大震災』(西日本出版、2023年)を読んだ。復興記念館が所蔵する5000点以上の写真(絵葉書を含む)を整理し、その成果をまとめたものである。その結果、焼失率が高く、犠牲者の多かった下町6区(神田・日本橋・京橋・浅草・本所・深川)を撮影したものが比較的多かったが、被害の大きさと写真の点数は一致していないことが、明らかになった。例えば、焼失率が低いのに写真点数は

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連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第5回―岩岡商会のカメラ、下谷坂本から激震地・浅草北部へ

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第5回―岩岡商会のカメラ、下谷坂本から激震地・浅草北部へ

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。
https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4fc

 5回の連載で、コラムに書き切れなかった、「こぼれ話」を紹介します。
 第5回は「岩岡商会のカメラ―下谷坂本から激震地・浅草北部へ」です。

 関東大震災では、本所区・深川区などの「

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連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第4回―関東大震災の映像記録という迷宮

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第4回―関東大震災の映像記録という迷宮

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。
https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4fc

 5回の連載で、コラムに書き切れなかった、「こぼれ話」を紹介します。
 第4回は「関東大震災の映像記録という迷宮」

 コラムの依頼を受けて、関東大震災の映像記録を初めてまとめて見た

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連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第3回―復興映画のなかの関東大震災、記録の中断

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第3回―復興映画のなかの関東大震災、記録の中断

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。
https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4fc

 5回の連載で、コラムに書き切れなかった、「こぼれ話」を紹介します。
 第3回は「復興映画のなかの関東大震災―記録の中断」

 関東大震災映像デジタルアーカイブで公開された映像の一つ

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連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第2回―開発災害としての関東大震災

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第2回―開発災害としての関東大震災

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。
https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4fc

 5回の連載で、コラムに書き切れなかった、「こぼれ話」を紹介します。
 第2回は「開発災害としての関東大震災」です。

 関東大震災では、本所区・深川区などの「江東低地」、神田区の今

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連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第1回—顔の見えない死者たち

連載 関東大震災映像デジタルアーカイブ・こぼれ話 第1回—顔の見えない死者たち

 関東大震災映像デジタルアーカイブにコラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。
https://note.com/shitaya_office/n/n364458d8b4fc

 5回の連載で、コラムに書き切れなかった、「こぼれ話」を紹介します。
 第1回は「顔の見えない死者たち」です。

 今回、久しぶりに関東大震災の資料状況を通覧して、「震災の死者たち」

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関東大震災映像デジタルアーカイブに寄稿しました。

関東大震災映像デジタルアーカイブに寄稿しました。

 関東大震災映像デジタルアーカイブに、コラム「目の記録、聞こえない声―関東大震災の映像記録によせて」を寄稿しました。
https://kantodaishinsai.filmarchives.jp/columns/c10.html

関東大震災映像デジタルアーカイブ
https://kantodaishinsai.filmarchives.jp/

 今回、はじめて「震災の映像記録」をまとまった形

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連載「東京空襲体験記 字の風景録」を歩く 第4回—江東区東雲・東雲キャナルコート(旧三菱製鋼)

連載「東京空襲体験記 字の風景録」を歩く 第4回—江東区東雲・東雲キャナルコート(旧三菱製鋼)

 2023年3~5月に開催した企画展「空襲体験記を書く、一冊に編む」の写真図録を作りました。
ウエブサイト「東京空襲体験記 字の風景録」
https://jifukei.wordpress.com/

 4回の連載で掲載写真を紹介します。
 最終回は「写真5.8 東雲キャナルコート(旧三菱製鋼)、辰巳運河側からの眺め。 2023.01.08」です。
片岡綾子の空襲体験記 風景録より
https:/

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