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レクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆撃の記録」をめぐって」の概要記事が載りました

 東京藝術大学未来創造継承センター年報『Creative Archive』vol.1(p.235、2024年)に、2022年11月10日、東京藝術大学で行ったレクチャー「美術と資料の監修―藤井光「爆撃の記録」をめぐって」の概要記事が載りました。レクチャーでは、藤井光さんの作品「爆撃の記録」に、資料監修者として携わった経験をもとに、アートにおける資料監修の役割とは何か、アートに歴史的な資料を活用する上で、意識すべきことは何かなどを論じました。

 本レクチャーは、東京藝術大学で開講されたリレー講義式の授業「創造と継承とアーカイブ」の1回として行なわれたものです。
 記事のまとめは、本講義の担当教員・平諭一郎さんによるものです。 
 当日の配布資料を以下のポータルサイトで公開しています。レクチャーの内容を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
researchmap:資料公開サイト
https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/251987/aea8ec2c40d9467b6ef8fbb57860d40e?frame_id=699685
 
 なお、偶然ですが、『Creative Archive』vol.1には、2023年10月28日、東京藝術大学未来創造継承センター主催のシンポジウム「戦争とアーカイブ」で行なわれた藤井光さんの講演記録「戦争のアーカイヴとしての芸術、それに抗う芸術:《爆撃の記録》と《日本の戦争美術1946》」が載っています。
 
 「爆撃の記録」は、2016年、東京都現代美術館「キセイノセイキ」展で初めて発表された作品ですが、インスタレーションの宿命として作品そのものは残っておらず、関連する記事、記録等も断片的です。『Creative Archive』vol.1は作家と資料監修者の語りを同時に収録した、珍しい資料の一つになっています。

東京藝術大学未来創造継承センター年報『Creative Archive』vol.1(2024年)の表紙

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