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【情報リリース】空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネルを新設します:東京大空襲・戦災資料センター

・2月27日(火)より 東京大空襲・戦災資料センター常設展示「名前と顔写真の壁」にて、空襲犠牲者の「名前・顔写真」パネル1枚を新設します。
・3月17日(日) 「遺族・展示制作者によるギャラリートーク」を開催します。

[詳細]
展示 「名前と顔写真の壁」の「名前・顔写真」パネル1枚を新設
期日 2024年2月27日(火)より公開
場所 東京大空襲・戦災資料センター2階・常設展示室
制作 山本唯人
展示 東京大空襲・戦災資料センター

●「名前と顔写真の壁」展示更新に伴うギャラリートーク
トーク 宮下佳子(名前・顔写真の公開遺族)
解説・司会 山本唯人(展示制作者)
期日 2024年3月17日(日)14:00-15:00
場所 東京大空襲・戦災資料センター1階・映像講話室
定員 30名(申込制)
申込先 グーグルフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf-0gcqw_aLQaJmj98YurinfilqvY127RQHYlMKjIO5jzfCqw/viewform
または主催者の電話・FAX
主催 東京大空襲・戦災資料センター
住所 江東区北砂1-5-4 電話 03-5857-5631 FAX 03-5683-3326
HP https://tokyo-sensai.net/archives/2513

[趣旨説明]
 展示「名前と顔写真の壁」は、東京空襲で亡くなった人びとの名前と顔写真を、遺族の了解を得て、1家族・1枚のパネルにまとめて公開するものです。2020年6月、戦災資料センターのリニューアルに合わせて、8家族・死者30人分のパネルを制作・公開しました。
 このたび、新たな遺族の協力を得て、1家族・死者2人分のパネル1枚を新設します。
 3月17日、名前・顔写真の公開にご協力いただいた遺族を招き、展示制作者の解説とともに、背景の思いなどを伝えるギャラリートークを開催します。

見どころ
・戦後生まれの遺族との共同作業
 東京空襲については、広島、長崎、沖縄などとは異なり、全体でどれくらいの人が亡くなったのか、名前の裏付けを持って確認する作業が続けられています。そうした中、遺族の高齢化・世代交代が進み、親族内では状況が分からず、博物館や専門家の協力を得て、亡くなった親族の情報を確認・継承しようとする動きが生まれています。本展示は、そのような動きの一つとして、戦後生まれ世代の遺族と、戦災資料センターとの共同作業により実現するものです。

・「補足説明」の制作―新たな継承の工夫
 遺族自身も非体験世代である場合が増え、従来の方法だけでは、体験の継承が難しくなっています。本展示では、体験の継承を補う工夫として、前提となる資料や死者の個人史をていねいに説明する「補足説明」の資料を、初めて制作しました。用紙に印刷し、壁前の犠牲者名簿に綴じ込んで読んでもらいます。死者個人の存在をどれくらい感じ取れるか、パネルとセットで体験してみてください。

・ギャラリートーク―遺族のお話を聞く
 本展示では、公開と合わせて、初めて遺族ご本人を招いたギャラリートークを開催します。これも、継承を支える取り組みの一つです。戦後生まれ世代の遺族は、なぜ、どのように展示に関わったのでしょうか。遺族の声に触れ、展示の背景に理解を深めてください。

関係各位
展示制作者 山本唯人
取材等の連絡先 グーグルフォーム https://forms.gle/ApYiZwV4WuFFiixP8
2024年2月6日

2020年6月、リニューアルオープン時の展示風景、今回、9枚目のパネルを新設します
於東京大空襲・戦災資料センター2階・常設展示室
今回、パネルを新設する「宮下家」のアルバム。
遺族の父が作成したもので、戦前の家族写真が多数収録されていました。
その中に空襲で亡くなった親族の写真もありました。

[更新後の展示風景(2024.02.27-)]

「名前と顔写真の壁」の全景
「補足説明」の展示。
壁前の「東京空襲犠牲者名簿」のなかに綴じ込んである。

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