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『週刊読書人』7月26日号に書評を書きました:清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』

 『週刊読書人』2024年7月26日号(第3549号)・3面に書評を書きました。
「内側からの声の奔流―隔たりを見つめ、言葉になおし、過去とつながる」
書評 清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』図書出版みぎわ、2024年
 
「筆者たちにとって、戦争体験と呼ばれる過去の出来事の手触りは、当事者との直接的接触を想定する、「記憶の継承」という言葉になじまない。むしろ、その過去から隔たっていること、一度切り離された場所から出会い直そうとすることが、いま、この場所から出発する著者たちにとっての前提になる。」
 
「本書は、誰にとっても未知である「体験者なき時代のとば口」(267頁)に立って、過去との隔たりを見つめ、それでも、歴史を語りなおそうとした事例研究と、そのための方法論の洞察を一書に凝縮した、注目すべき実験となっている。」

清水亮・白岩伸也・角田燎著『戦争のかけらを集めて―遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』(図書出版みぎわ、2024年)の表紙

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「週刊読書人WEB」画面より

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