はし

読んだ本とか観た映画とか日記とか

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最近の記事

心半開き

もしもMCバトルができたなら 全てがうまくいく気がしている。 りんごだけ食べれてれば良いとか あいさつだけ出来れば良いとか お前だけいればいいとか 「○○さえあれば良い」ものなど 本当は何もないと分かっているのだけど。 MCバトルばかりは、希望をもってしまう。 MCバトルができれば全てうまく行く と私が思うのは 「即興で言い返したい」が私の欲求の かなり上位にいるということを示している。 言い返したいよな。 うまいこと言いたい。 うまいこと言って言い返して、 正論っ

    • 短歌よんでた

      短歌つくらなくなって二年が過ぎた。 もう一生つくらないのかもしれない……。 二年前までに詠んだものたち ** 納豆の消費量ですらねたましい 右肩上がりのグラフをみれば 足し引きを重ねた左辺が美しい 「=0」になるとしてもだ アパートを震わす豪雨に守られて胎児のように眠る八月 スマホ持つ指に小蝿がとまりおりわたしの怠惰をぢっとみている ** かなり好きだな……。 自分で自分の短歌振り返るの、 現在の感覚でフィルタをかけて解釈するので、 普通の文章を読み返すよりも恥が

      • よつばと!(15)読んだ

        色んな人が 色んな言い方で語り尽くしていることですが よつばと!の生活の描写の細かさ、解像度の高さ、すごい。 さくらももこが 小学生の頃の思い出を語るエッセイのなかで 特殊学級に通う「いさお君」が描いた、たこあげ大会の絵について、以下のようにかいていた。 『彼の眼は全て映している。浜辺の石も水筒もそのまま映している。選んでいない。(中略)彼はいつも全てに対してニュートラルなのだ。そこに彼の絶対的な存在感がある。』 よつばと!の細かさをみて、 いさお君の絵のことを思い出した

        • ジョジョリオン25巻の感想と、ジョジョが分からない話

          おもしれぇ〜〜大好き……。 「岩人間って、なに……?」って、ずっと思ってた。 何もわからなかった。 岩人間も 壁の目も 悪魔の手のひらも、回転も。 それぞれが、独立した謎のモチーフだと受け止めてきた。 すべて、「なに……?」って思いながら読み 「何だったんだ……」と思いながら過ぎていった。 ジョジョの壮大な流れの中の めちゃくちゃカッコよくて面白い一発屋たちだと思ってた。 それがさぁ〜〜ねぇ!みんな知ってた??? すごいよねぇ……。 いや、分からないんだけど。 今もなお、

        心半開き

          『極北』を読んだ

          本の感想。 あらすじ程度のネタバレはある。 ◾️ 面白かった。 特に、序盤のピングとの生活から湖までのエピソードがすごく良かった。初速がすごい。 書かれている部分はもちろん、省略された行間も、深く印象に残った。 「そこ、描かないんだ」っていうのがね〜私は大好き。 序盤のエピソードと動機の美しさが、その後のロードムービーの全ての場面•全ての行動を良くしていた。 ◾️ 主人公が狙いすぎって思うほど好感度高い。 •意固地で孤独で疑り深くタフで冷静。そうでなければ生きていけない。

          『極北』を読んだ

          とんかつDJアゲ太郎を観た

          映画の感想、ネタバレある。 とにかくドラマパートが無理太郎だった。 キャストも、キャラデザの原作再現度も、 音楽もアゲ(とんかつおよびフロア)のシーンも、 とてもとても好きなのに、 ドラマパートがきつかった。 全てが無理な映画を観たときよりも苦しい。 枕を濡らします。 たのむ。 主人公の調子が上がりだしたところで、派手に失敗させて恥をかかせて共感性羞恥を煽るのをやめろ。 失意の主人公の前に現れた憧れの人が「私も最初は失敗ばかりだったよ」などと語り、主人公が立ち直る流れを、

          とんかつDJアゲ太郎を観た

          何度も読む

          萩尾望都の『バルバラ異界』を読んだ。 超面白い。 超面白いということを、何度も読んで知っている。 一度読んだ漫画や本や映画をもう一度、もう一度、とやっているうちに余暇が終わる。 滑り台を登って降りて登って降りたり、 何度もいないないばぁを求めたりするのと、 同じことですね。 読んだことがある、とか 観たことがある、とか それでなにを得たとかなにを覚えてるとかには あまり意味がなくて 読んでいるその時間がほしい。 ので、何度も読む。 何度も楽しい。 何度も楽しいものがた

          何度も読む

          10連休日記

          0日目 絶対に仕事を持ち帰らないことにした。 結果、終電を逃し、タクシーで深夜に帰宅する。 翌日の登山の予定を一度諦めるが、家につくなり連休ラリホーの気分が高まり、登山バッグに荷物を詰める。 3時半、明日本当に山に登るのか半信半疑のまま就寝。 1日目 10連休唯一の気持ち良い晴れ。 無事に単独登山デビューを果たす。 8時に起きても行ける山があって良かった。 単独登山は静かなのが良いと思う。 とても好きになった。 一人で山に登りながら何を考えるのかなと思っていたけど、何も考え

          10連休日記

          丹田

          小学二年生の時、ふと 自分が無意識に腹をへこませてるいることに気がついた。 意識してみると、立っている時、常にお腹に力を入れているようだった。 え〜何やってんだ私、こんなの疲れちゃうじゃん、やめよやめよ、腹へこませるのやめよ〜と思った。 以降、やめた。 それが所謂「丹田に力を入れる」ことだと気がついた頃には、私の身体はもう駄目だった。 もう20年間、へにゃへにゃと立ち続けている。 慢性的な肩こり、腰痛 接骨院やマッサージにかける費用 肩こりがあまりに辛くオフィスで肩や腕

          人様の大事な娘さん問題

          職場で「ハラスメント防止テスト」というのがあった。 第一問 「すべての(    )が、家族にとっては大切な子供であり、尊敬される親である」 ①社員 ②働く人 正解は②で、解説曰く、雇用形態とかに限らずすべての働く人が誰かにとっての大切な誰かでハラスメントから守られるべきです、とのことでした。 そんな ①も②も嘘だろう。 すべての働く人が、家族にとって大切な存在であるわけがないだろう。 職場で隣の席のその人が 誰にも大切にされていなくても問題ないよ。 家族や恋人に愛さ

          人様の大事な娘さん問題

          『海の上のピアニスト』を観た

          導入がとても好きだ。 疲れ果てたトランペット奏者が長い階段の下にがっくりと座っている。このおっさんはこれから、人生を共にしたトランペットを売りにいくのだ。 そこに、モノローグが重なる。 『何か良い物語があって、それを語る相手がいる限り、人生は捨てたものじゃない』 で、もちろんこのトランペット吹きが語り手になって、『海の上のピアニスト』の伝説じみた思い出話が始まるわけですが。 『何か良い物語があって〜』って、 映画史上、というか物語史上屈指の名台詞ではないですか? 物語史上

          『海の上のピアニスト』を観た

          遺言①命日で占ってくれるな

          『命日占い』という本を知った。 ふーんそういうのもあるの……。 売れるだろうな。 『亡くなった後でも故人のとのわだかまりは解くことができます』 『愛する人が亡くなった日が、あなたに語りかけること』 とのこと。 そりゃあまあ、売れるだろうけどさ。 読んでないけど嫌いだよ。 スピリチュアルに救われる人を、想像できる。 どうしようもないことを、 なんとかどこかに納めようとするやつでしょう。 ある程度わかる……と思う。 故人との関係の整理なんて、どれだけ悩んだって独り相撲にしか

          遺言①命日で占ってくれるな

          あつもり日記

          休日は細切れに、一日中あつもりに居る。 私は容易にどうぶつの森の住人たちに、人格を持たせることができる。 それはたぶん、物語が好きだからだと思う。 例えば、おふとん島にはクロベエという住人がいる。 彼は「ボク系」の、キザでロマンチストな、黒いニワトリの男の子だ。 とてもかわいい。 そんなクロベエが昨日、いそいそと駆け寄ってきてこう言ってきた。 「はしくん、君の新しいニックネームを考えてみたんだ コッケイ」 「……『はしちゃん』っていうんだ。こう呼んでもいいかな?コッケイ

          あつもり日記

          全然おすすめ映画じゃないけどパッセンジャー観てね

          全然おすすめじゃない。評価も低い。 嫌われる理由も理解してる。 以下列挙します。 作中の人物がかなり最低な行動をして、それを主軸に話が進んでいくんだけど、別に罰せられない(これがかなりでかい)。 ご都合主義な展開。 これ、結局ジャンルなに?と思わせる構成と演出。 全然感情移入できない登場人物たちの行動。 困難を火事場馬鹿パワーで解決。 それら全てを「あるべきことだった」という、運命論でたたんでしまう雑さ。 わかる。ひどい。でも好きだ! パッセンジャーの話をしたい! ネタバ

          全然おすすめ映画じゃないけどパッセンジャー観てね

          自明の下では

          『自明の下では見過ごされて良いことなど ひとつとしてないの』 ジョジョリオン18巻の名台詞である。 な〜〜〜〜んも、わかんない! 荒木飛呂彦、何言ってるんだろう……。 ジョジョリオンを積んでいる。 荒木飛呂彦がすきで、ジョジョがすきだ。 SBRも、ジョジョリオンも好き。 でもジョジョリオンは18巻まで読んで、 そのあとは新刊が出るたび発売日当日に買うものの、読めずに積んでいる。 ジョジョリオンを理解できない。 理解できなくて悲しくて積んでいた。 18巻で康穂ちゃんが、

          自明の下では

          夢日記1

          示唆的な夢をかなり見る。 今日は、緊急事態だから急いでロケットに乗る準備をしろ、と電話口で偉い人に言われた。 春のうちに地球に戻ってこられるか分からないから、夏服も持っていく必要があるだろうかと真剣に悩んだ。 仮にロケットで夏を迎えるとして、宇宙で夏服はいらんだろうと全く思い至らなかった。夢だからね……。 着替えでパンパンの登山バッグを無理やり拡張して、化粧品と貴重品などを詰めて、隣の部屋の兄と姉に「準備できた!行こう!」と声をかけにいくと、なんと彼らはパッキング途中の荷物

          夢日記1