遺言①命日で占ってくれるな

『命日占い』という本を知った。
ふーんそういうのもあるの……。

売れるだろうな。
『亡くなった後でも故人のとのわだかまりは解くことができます』
『愛する人が亡くなった日が、あなたに語りかけること』
とのこと。
そりゃあまあ、売れるだろうけどさ。
読んでないけど嫌いだよ。

スピリチュアルに救われる人を、想像できる。
どうしようもないことを、
なんとかどこかに納めようとするやつでしょう。
ある程度わかる……と思う。

故人との関係の整理なんて、どれだけ悩んだって独り相撲にしかならないことだ。
救われない。
どうにもならない。
そこになんでもいいから理由をつけて、
納めるところに納めてあげる。
それで救われる。
ははは
そんなことで勝手に救われちゃ駄目でしょ。
(ひどいことを言いますね)

それが嘘でも、出版業界の金儲けの手段でも、
救われる人がいるなら良いじゃないか!
って全然思えない。
見ず知らずの救われたい人たちが、『命日占い』で救われることが、とても気に食わない。
なぜ……。

「その救われ方の延長線上に、ニセ科学やエセ医療がある」とは思う。

はあ

死んだら死ぬし、「死んでも死にきれない」なんて事はないだろうって思っているけど
「死後そうなるとしたら、生きている私がやりきれない」という事はあるみたいだ。

生きている私のために、言っておく。
私が死んでも、私の命日で遊ばないでほしい。

初めて遺言をのこした。

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