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しろの種 こぼれ話④
*ここまでのお話は、以下をご覧ください* 「しろの種 こぼれ話」では、制作に至るまでのエピソードや、裏話をお伝えしています。 こぼれ話① https://note.com/azusasu…
しろの種 こぼれ話③
*ここまでのお話は、以下をご覧ください* 「しろの種 こぼれ話」では、制作に至るまでのエピソードや、裏話をお伝えしています。 こぼれ話① https://note.com/azusasu…
しろの種 こぼれ話④
*ここまでのお話は、以下をご覧ください*
「しろの種 こぼれ話」では、制作に至るまでのエピソードや、裏話をお伝えしています。
こぼれ話① https://note.com/azusasukeno/n/n9b4e86c0e7a8
こぼれ話② https://note.com/azusasukeno/n/na570c529db6b
こぼれ話③https://note.com/shironotane
しろの種 こぼれ話③
*ここまでのお話は、以下をご覧ください*
「しろの種 こぼれ話」では、制作に至るまでのエピソードや、裏話をお伝えしています。
こぼれ話① https://note.com/azusasukeno/n/n9b4e86c0e7a8
こぼれ話② https://note.com/azusasukeno/n/na570c529db6b
近藤の制作するエッセイのフリーペーパー「道草はいつも、くもり空の下
物語からはじまるショートショート 〜第二回「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」より〜
そこは、日当たりが良くて、窓の大きな部屋だった。日に日に濃さを増す青空に、綿あめのような雲が浮かぶ。桜が満開の季節のある日、私は友人の部屋から、そんな春爛漫の空を眺めていた。
彼女がふいに、話しかけてきた。
「そこに線路があるの、見える?」
指さす方に目をやると、窓の真向かいに、市内を走る電車の線路があった。
「時々ね、ここから電車を眺めるんだ。見てると飽きないものでさ。電車って、中にい
物語からはじまるショートショート 〜第一回 『あおのじかん』より〜
彼女がその本を読み終えたのは、夕方五時のことだった。
暖かさと寒さがかわるがわる訪れる、二月の後半。身体が季節に振り回され、気づくと、熱を帯びたまぶた任せに眠っていた。目が覚めてすぐ、なんとなく手に取ったのが、『あおのじかん』だった。まさに青一色で描かれたこの絵本は、読み進めるにつれ、彼女の内側を、同じ色で満たしはじめた。
本から顔を上げると、部屋中に広がる照明の光が、目に入った。どうやらその眩