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白銀の庭
2023年2月28日 22:36
流れていく季節の波に自分は乗れてないって思う瞬間、目の前には波に乗り渡っていく人たちの色鮮やかな光景が広がっている。それをぼくは、ただ、見ている。すごいな、楽しそうだなって黙って眺めている。煌めく波と、自分がいる陸との間にはっきりとした柵があって波には乗れないくせに水はかかってくるからただ濡れて冷える。ココロと身体が、じわじわ湿って冷えていくそんな場所に、ぼくは、いる。
2023年2月23日 19:01
流れ星に世界平和って願い事するようなあなたは、とてもかわいい。流れ星は神様だと思っているからかわいい。流れ星にお願い事をするなんて、そんな酷いこと私にはできません。あなたが願って、綺麗だったねってこちらを振り向いた瞬間、何かが一つ消えたかもよ。流れ星が綺麗なのは、今から消える者達のエネルギーに吸い寄せられているから。犠牲があるから。考えすぎだと、埃を吹き飛ばすように笑うあなた。な
2023年2月22日 23:07
冬の日が好きだ。命の尊さを、最も感じられる季節だから。呼吸が見え、赤くなった頬と指先からは血液が見え、 冷たくなった唇と身体から、死が見える。夏の日は、きみの命が感じられない。熱く燃えるような身体は、ただ屍が炎を纏いながら踊っているようにしか見えない。生と死が両方見える、そうしてはじめて、きみは生きているんだねって思える。そう思えるのが冬の日だけなんだ。今はその日、きみの
2023年2月19日 23:18
ふと気になった単語「希死念慮」。検索すると、相談窓口の電話番号が出てきた。こちらをどうぞ!これが正しいボタンです!とでも言うように、不自然に大きく表示される。意味を調べようとしただけなのに、それすらさせてくれないのか。その単語を知ってはいけない、考えてはいけないと叫ばれた。(鬼の様な形相でね。)必死に食い止めようとしている感じがして、僕はなんだか、笑いが込み上げてくる。そう