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とっておきの京都手帖

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私、白石方一が 「とっておきの京都」をご案内します。 京都をこよなく愛した祖父の志を受け継ぎ、 京都の公職をいくつも経験してきた私は、 くまなく公平に京都の良さを見出してきたつ…
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2024年7月の記事一覧

とっておきの京都手帖9 明日は還幸祭

とっておきの京都手帖9 明日は還幸祭

<大暑/ 新生大船鉾>

「ホイット!ホイット!」について、昨年の京都新聞8月30日付で、とても分かりやすく紹介されていた。

思わず感嘆の声が漏れた。

河北健太郎さん、中西英明さんの取材によるものだった。

その最後にはこうあった。

民俗学について詳しい京都文化博物館の橋本章主任学芸員(当時)の言葉より、“「『何を見せるか』という意識の下で、音頭取りの動きも含めてかけ声が決まっていったのでは

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とっておきの京都手帖9 「ホイット! ホイット!」

とっておきの京都手帖9 「ホイット! ホイット!」

<小暑/ 祇園祭の主役>

17日は、午前中に山鉾巡行があった。

鶏鉾のトラブルもありながらも、後続の山鉾たちが鶏鉾のすれすれの距離を互いに気遣い協力しながら抜けて行き、進行を続けられたことにも胸が熱くなった。

きっと、鶏鉾に起こったトラブルは他人事ではなかっただろう。

現代は、目まぐるしいほどの技術の革新で、いかようにも便利さと手軽さを追求できる。

しかし、はるか昔からの伝統を受け継ぎ、

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とっておきの京都手帖9 いよいよ祇園祭

とっておきの京都手帖9 いよいよ祇園祭

<夏至/ 京の夏の風物詩>

「今年のお稚児さんは…」

毎年3月、4月頃から待ち遠しい。

京都新聞によると今年は6月6日に発表され、その模様は京都新聞の「動画ライブラリ」で見ることができる。

今月17日に行われる前祭の山鉾巡行で、長刀鉾に乗るお稚児さん、補佐役の2人の禿さんが紹介され、愛らしく一生懸命決意を述べる姿に思わず笑顔になった。

「祇園祭」って?

「祇園祭」というと、この7月17

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