見出し画像

住みたい街ランキング~人気急上昇の街に潜む3つのリスク~

近年、これまでランク外だった駅やエリアが急にランクインしてくるケースが頻発しています。中でも要注意なのが人口が急増している場合です。

3つのリスクとは?

人が増えるとどういった問題が生じるのでしょうか?短期と長期の両面から検証していきます。

学校の不足

子育て世帯が流入してくると当然ですが学校が足りなくなります。実際、近隣に学校が全くなくて1時間以上かけて小学校まで通う事例があるほどです。
通学路も歩道の整備が追い付かず、歩車道が一緒になっているので交通事故リスクが高くなっているケースも散見されます。

病院の不足

子どもは何かと病気になりがちですが、小児科をはじめとした病院が足りずに、かかりたいタイミングで診てもらえない事例も多発しています。特に、急な熱や体調の変化が起こる夜間診療が問題視されています。

いびつな人口ピラミッド

子育て中の現役世代の急増は将来、さまざまな問題を引き起こします。特に、行政が流入する人口に対応するように道路や公園などのインフラを整備した場合は、注意が必要です。

いつかは老いる

当たり前ですが時の経過とともに人も家も街も老いて老朽化が進みます。現在、ニュータウンとしてもてはやされている街の30年後を想像するうえで現在、30年ほど経過した過去のニュータウンを見て歩くとイメージしやすいです。

ダイバーシティ=多様性を重視した住まい選び

エリアや駅を選ぶ場合、特定の年齢層が突出していない、あらゆる年代の人がバランス良く住んでいることが、現在も将来も住みやすい街の必須条件です。

ほどよく新陳代謝が行われていて知らず知らずのうちに新旧が入れ替わっている街は、マスコミや住宅情報などに取り上げられる派手さはありませんが、言葉や数字で表せない安心感や住み心地の良さを実感できます。

住まい選びは生き方選び

流行りものに飛びつく人や行列を見ると並びたくなる人の住まい選びは、目立つ街だったり見た目が豪華な建物を選びがちです。

でも暮らすうえでたいせつなことは意外と目に見えにくく、五感や肌感覚で感じることが圧倒的に多いということに気付くことが、豊かで幸せな住まい選びへの近道ではないでしょうか。

この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?