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本の紹介

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学びのあった本を紹介します。
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#やり抜く力

【本紹介】Brain 一流の頭脳④

【本紹介】Brain 一流の頭脳④

前回の続き。

今回のポイントは、ずばり「運動こそがすべて!」。

これでもかと言うほどに、著者のアンダース・ハンセン医師は強調する。もちろん、運動だけしていればいいという意味ではなく、身体を動かして心拍数を上げる事により、集中力が高まりやすくなり、勉強の効果が上がりやすくなるという意味だ。机に向かう時間は、十分に確保しなければならない。

現在の社会は、脳の進化の速度をはるかに凌ぐ速さで変化して

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【本紹介】「超加速学習」(Jim Qwik著)

【本紹介】「超加速学習」(Jim Qwik著)

 幼少期(5歳)に、幼稚園で友達が引っ張った椅子から転げ落ち、鉄製のストーブに頭を打つ大事故に遭い、学習困難に陥った著者のJim Qwik氏(こちらのnoteでも紹介)。その学習の遅さを並々ならぬ努力で克服しようとし、かつ睡眠障害を抱え、1日の合計睡眠時間は90-120分だった著者の壮絶な青春時代。なんとか地元の大学に入るが、自分に絶望し、退学を決意する。その前に一度ウチのオヤジに会いなよと紹介さ

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「脳が冴える勉強法」(著・築山節)②

「脳が冴える勉強法」(著・築山節)②

前回の続き。

すぐに使える、「脳を活性化させる3つの方法」を紹介。

①体を動かす: 脳の表面中央付近(小脳: 運動を司る)に血液を送り込む。→脳全体に血液を巡らせて、脳を活性化させる。

②手を動かして簡単な作業をする(ex.勉強に入る前の5分机の上の片付け)

この作業により、側坐核が刺激され、軽い興奮状態が起こる。これを作業興奮(ドイツの精神科医エミール・クレペリンが発見)と言う。簡単な作

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「脳が冴える勉強法」(著・築山節)①

「脳が冴える勉強法」(著・築山節)①

以下、脳神経外科医である築山節さんの「脳が冴える勉強法」からの学び。

幼少期は①感覚系と感情系、②小学校中学年くらいから運動系、③一番最後に思考系を育てるとよい。

・感覚系:いろいろな音を聞かせたり、言葉を聞かせたり、いろいろな景色を見せたり、いろいろなものに触らせてあげる。感覚系を豊かに育てる事に幼少期の脳は適している。

・脳の覚醒度を上げる。そのような生活を意識する。「①運動」「②作業興

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(本紹介)"GRIT やり抜く力" Angela Duckworth ①

(本紹介)"GRIT やり抜く力" Angela Duckworth ①

言わずと知れたベストセラーだが、"PEAK"を読み、Angelaさんの講演を一通り(何度か繰り返して)Youtubeで観た自分にとってはそれ以前とは、まるで別の感覚で、一文一文が自分に入ってくる。著者が幼い頃に父にかけられ続けた言葉、2度のキャリアの大きな転身。GRITの研究者であり、ご本人もGRITが高い(例:ハーバードで初めてFの成績を取り、追試で猛勉強の末100点を取ったエピソード)なるべく

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(本紹介)"GRIT やり抜く力" Angela Duckworth ③(子育てへの応用)

(本紹介)"GRIT やり抜く力" Angela Duckworth ③(子育てへの応用)

GRITの考えは、子育てにも大いに活用できる。

本書を見てみよう。

✳︎✳︎✳︎

・「興味を観察する親が、子供の情熱を伸ばす」

・保護者やこれから親になる人や、年齢を問わず親以外の人たちにも伝えたいことがある。それは「必死に努力する以前にまずは楽しむことが大事」と言うことだ。打ち込みたいものが見つからず、毎日何時間も努力をする覚悟ができてないうちは、興味を持ったことをひたすら楽しんで、どん

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(本紹介)"GRIT やり抜く力" Angela Duckworth ④

(本紹介)"GRIT やり抜く力" Angela Duckworth ④

マッズ・ラスムッセン(ロンドンオリンピック・ボート競技金メダリスト)

「努力あるのみ。楽しくなかろうが、とにかくやるべきことをやるんだ。だって結果を出したときは、信じられないほど嬉しいんだから。
そうか、この時のためにずっと頑張ってきたんだと報われた気持ちになる。だからこそ、苦しくてもまた頑張れるんんだ。」

やり抜く力の強い生徒たちが、意図的な練習をどのように感じていたかを調べてみた。
すると

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