ガチで素敵な小説に出会えたので共有します。
「とんでもない本に出会ってしまった・・・」
画面を閉じた瞬間深いため息をついて、無意識に1人で呟いてしまいました。読み終えた後、会う人会う人に熱く紹介してしまうほどガチで良い本と出会ったので記録します。
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー/町田そのこ」
今まで町田そのこさんの書籍に触れてこなかったことを、今更ながら後悔してしまうほど。物凄くハッピーエンドの小説では決してありません。情景が頭に浮かび、寂しさのあまりぎゅっと心が冷たくなる瞬間がはっきりとあり、読み進めていくと各主人公同士の繋がりに気がつき、それぞれの気持ちや、もし私が同じ歳だったらどういう選択するだろうと、ゆっくり自身で考えてみるとどうしようもないやるせなさを感じてしまいました。それでも苦しさの中、次に繋がる生き方を選択していく主人公達の姿を美しく格好良いと思い、そんな人達を優しく肯定するような温かさが言葉の中にあり、小説を読んで初めて涙を流す経験をしました。
私は本をKindle Unlimitedで読んでいるので読める対象商品が限られています(新刊は基本的に対象外)。その中でこの本が「おすすめ文芸リスト」に出てきた事がきっかけで、町田そのこさんの本に出会いました。例えば書店に行くとどうしても読み慣れていたり新刊が気になるから同じ作家の作品に偏りがちになってしまう私ですが、或いは元から目当ての物に向かって一直線に歩いて行ってしまう私ですが。対象商品は限られるけど月額読み放題という制限を設けたことにより、新たな場所へ足を踏み入れる事が気負いなくできたと考えると、やっぱりコスパが良く楽しむ事ができるこのサービスは私に合っているようです。
そこから、コンビニ兄弟テンダネス門司港こがね村店①と②を続けて読み終え、これまた私の心を掴むもんだから、もうすっかり町田そのこさんのファンですわ。早く続きが読みたい。(ちなみにコンビニ兄弟②は購入して読みました)
最後に、「その通りだな」と思った、そして「そうなりたい」と思った一文を紹介して終わりにします。やっぱり本を読むことが好きだなと改めて深く感じました。では。
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