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さぁ旅行の計画を立てよう。

この2・3年で飛行機に乗るのは1年間で1~2度のペースになり、だからこそその分大切な時間を噛み締めて過ごすようになった。”またいつか来られる"という期待の感情と"次が見えない"という残念な感情がマーブル模様を描く中で生活をする。そのそれぞれの考え方はポジティブに、時としてネガティブに私の感情を大きく揺さぶってしまう。それほどまでに私にとっては大切な旅行だからこそ、行き先は北海道に限る。趣味の大舞台を悔い残すことなく体感するために、今から旅の計画を立てている。


まずはホテル選び。今までは交通の利便性を重視して札幌駅周辺を利用してきたけど、今回は少しだけ足を伸ばしてみようと思う。ずっと気になっていてブックマークをしていた珈琲店が運営するお洒落ホテルにするか、複合施設の中のホテルにするか、はたまた勇気を出してシェアホテルを利用してみるか。駅周辺に限定せず外に目を向けると選択肢は無限だ。

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そういえば去年の10月末の北海道旅行は心情全く穏やかではなく、現実から逃避するために非現実的高級ホテルに泊まった。しかも全てが旅行に行く直前の予約。本当に衝動のみの旅行だった。人にこの上なく裏切られた、しかもそれが続いてしまったことがどん底に私を引き摺り込んだけれど、一人の時間を無理矢理でも作ることで、自分の悪かった部分も見えた。残念なことに、どんなに理不尽なことが起こっても、片方だけが悪いということは存在しない。突き詰めると必ず主観にも反省点はあるのだ。残念なことだけど、受け入れなければいけない事実だ。

北海道を選んだのは私の応援している球団のファイターズの試合を観て、苦しい瞬間から少しでもいいから逃げたかったからだ。そしてその通りになった。昨シーズンの初観戦はこの10月末のシーズン終わりだったから、選手のプレーを肌で感じて心が震え上がるほど興奮したことを明確に覚えている。だから私にとってファイターズは救いであり選手はヒーローなのだ。辛い時間を忘れさせてくれて力を分け与えてくれるスーパーヒーローなのだ。


とにかく去年は私のマインドを変えてしまった3日間を過ごすことが出来た。良い意味で開き直ることの大切さを身につけて以降、日々少しだけ生きやすくなったのかもしれない。別に自分の行動に理解を示されなくてもいいのだ。一人を笑われることを恐れるのならば、尚更一人で旅行に行ける自分のことを大切にしてあげた方がいいと本気で思う。自分が理解者になってあげないと、自分の世界は簡単に崩れ、忙しない日々と気持ちに流されてしまうから。

一人旅行は「寂しさ」と「心地よさ」という矛盾の感情が生まれる。共感して欲しくても隣に知り合いがいないことの寂しさ。そして煩わしさ気遣いを全てすっ飛ばしていい状況への心地よさ。この二つをギュッと体験できるのは、仕事を手放し、人間関係から物理的に遠ざかる非現実しかないだろう。だからそこへ惜しげなく全てを費やせるように、私は今を懸命に毎日を頑張っているのだろう。


暫くしたら航空券の手配、お土産にしたいコーヒー豆を探す。これが3ヶ月後、現実にならない世情になってしまったとしても、いつかの幸せを想像しながら、私は旅行の計画を立て始めた。自分に喝を入れ、そして自分をまた救ってあげられるような幸せな瞬間を夢見ている。


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