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音楽の話

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音楽大好きな私の音楽の思い出、曲の紹介、バンドやDTMなどの四方山話を脱線しながら語ります。また、みなさんの記事の中から、お気に入りの記事もマガジンに追加します。
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#音楽好きな人と繋がりたい

The Melody At Night, With You / Keith Jarrett

The Melody At Night, With You / Keith Jarrett

「今日はこれを聞いてみてください、キースなんですけど」。いつものバルヴェニーを飲んでいると、マスターがあるアルバムをかけ始めました。店に入ってくると決まって僕が好きなSarah VaughanやBill Evansをかけてくれるのにどうして?

 Keith Jarrettはあまり好きじゃないと知ってるはずなのにな・・それでもなぜか音楽から耳をはずせない。引き込まれていく。「このやさしい感じはなん

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Don't Play Your Rock 'N' Roll to Me / Smokie  記臆の隅の洋楽

Don't Play Your Rock 'N' Roll to Me / Smokie 記臆の隅の洋楽

 中学の頃はラジオの洋楽べストテン番組をよく聴いていました。ポールのLetting Go、ジョージのYou、S&GのMy Little Town、クィーンのBohemian Rhapsodyなど名曲が目白押し、たしか1975年のことだったと思います。いつものようにラジオのスイッチを入れると・・・ある曲が耳に留まりました。

 「しぶいなあ・・・ハスキーな声とギターカッティングに味があって」。ませた

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Unforgettable  / Natalie Cole & Nat King Cole

Unforgettable / Natalie Cole & Nat King Cole

 名ヴォーカリストNat King Coleを父に持つNatalie Coleは、75年にデビュー作「Inseparable」がグラミー賞2部門に輝くという衝撃的なデビューを果たしました。僕が始めて彼女の歌を聴いたのはHey! Mr. Melodyで始まるMr. Melody。今でも鮮烈に記憶しています。

 しかし偉大すぎる父を持つということは必ずしもいいことばかりではなかったようです。80年代

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In Concert, Zurich, October 28, 1979 / Chick Corea & Gary Burton  ビブラフォンの魅力

In Concert, Zurich, October 28, 1979 / Chick Corea & Gary Burton ビブラフォンの魅力

 かつてWashington D.C.の近くに住んでいたころ、GeorgetownにあるジャズクラブのBlues Alleyによく行ってました。McCoy Tyner、Elvin Jones、Wynton Marsalis、Eric Reedなどのライブをほんの数メートルのところで楽しむことができました。しかもテーブルチャージは高くても30ドル程度。日本では考えられないことですね。

 ある時、友

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Russians / Sting

Russians / Sting

What might save us, me, and you
is if the Russians love their children, too.
Stingが米ソ冷戦の欺瞞を歌ったRussiansはこの歌詞で終わります。全体に重苦しい空気の中、Stingのボーカルが魂を揺さぶります。

 リリースは1985年。1979年のソ連のアフガニスタン侵攻に端を発した新冷戦の時期です。初めてこの曲を

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People Time / Stan Getz with Kenny Barron

People Time / Stan Getz with Kenny Barron

「これいいですよ」。いつものようにウィスキーグラスを傾けていると、マスターが今日ご紹介するアルバム「People Time」を聴かせてくれました。このマスター、僕の酒の好みだけでなく、音楽の好みまでわかっています。それはもうくやしいぐらいで、マスターの演出する音の世界にすぐはまり込んでしまいます。

 死期が迫ると、人は最後のきらめきをみせるのでしょうか。それとも、ただ静かに色あせていくだけなので

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ジャズとの出会い

ジャズとの出会い

 中学〜高校にかけてロックやポップス、フュージョンを聴いてきた僕が、ジャズに初めて出会ったのは高校2年生のことだったと思います。FMラジオつけるとジャズの歴史みたいな特集をやっていました。その中で特に心を惹かれたのがWynton KellyのAutumn Leavesでした。悲しげな響き、左手のテンションの緊張感、そしてまるで途中で終わったようなエンディングの寂しさ。「この音楽は一体なんなんだろう

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洋楽の思い出

洋楽の思い出

 またまた思い出話。私が初めて洋楽を意識して聴いたのは、Carpentarsでした。小5だったと思います。美しいコーラスと親しみやすいメロディ。入門編としてはちょうどよかったのでしょうね。今もカレンは最高のボーカリストだと思っています。

 最初に聴いたアルバムはNow & Thenでした。歌詞の意味を知りたくて、まだ小学生だったけど一生懸命英語を勉強したのを憶えています。1曲目がSingでよかっ

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