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ジャズとの出会い

 中学〜高校にかけてロックやポップス、フュージョンを聴いてきた僕が、ジャズに初めて出会ったのは高校2年生のことだったと思います。FMラジオつけるとジャズの歴史みたいな特集をやっていました。その中で特に心を惹かれたのがWynton KellyのAutumn Leavesでした。悲しげな響き、左手のテンションの緊張感、そしてまるで途中で終わったようなエンディングの寂しさ。「この音楽は一体なんなんだろう?」と思った時にはもうはまってました。他にはBud Powell のAll the things you are、George ShearingのLullaby of Birdlandなどが印象に残っています。ただ、番組の最後にかけられたReturn to foreverは当時はよくわかりませんでした。

 それからピアノを中心にいろいろ聴きあさりました。Bill Evans、McCoy Tyner、Richie Beirach、Keith Jarrett、Kenny Barron、Hank Jones、Oscar Peterson 、Bud Powell 、Chick Corea、Herbie Hancock  、Kenny Drew 、Michel Petrucciani 、 Red Garland、Warren Bernhardt.....キリないですね。どのピアノも個性が光り魅力的で優劣はつけられませんが、あえて言うといちばん好きなピアニストはBill Evansです。少し脱線しますが、息子を洗脳しようと中学生のころに聴かせてみたら、Oscar Petersonを気に入りました。明るく元気な速弾きのPetersonは中学生には合ったようです。Bill Evansを選ばなかったことには妙に安心したのを憶えています。だって、叙情的な演奏がわかる中学生なんて。

 「ジャズピアノを聴いてみたいんだけど、どのアルバムから始めたらいい?」と聞かれたら、Autumn leaves が入っているアルバム「Wynton Kelly!」がひとつの候補となります。みなさんもいかがですか?他にもいろいろおすすめはありますが、また追々ご紹介していきますね。

アルバム Wynton Kelly !

 追記ですが、記事を書く前にWikipediaをざっと読んでみたら、「ベーシストのマーカス・ミラーはウィントン・ケリーのまたいとこ」とか「ピアニストのエリス・マルサリスはケリーに敬意を表し、自分の息子をウィントンと名づけた(ウィントン・マルサリス)」とかいろんなエピソードがあるんですね。知りませんでした。このあたりも今後は記事にできたらと思います。

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