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音楽の話

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音楽大好きな私の音楽の思い出、曲の紹介、バンドやDTMなどの四方山話を脱線しながら語ります。また、みなさんの記事の中から、お気に入りの記事もマガジンに追加します。
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#ピアノ

歌詞を聞き取ってみよう!4  Piano Man / Billy Joel

歌詞を聞き取ってみよう!4 Piano Man / Billy Joel

今日ご紹介するのは、もうみなさんよくご存知のビリー・ジョエルのPiano Manです。ピアノを弾く私にとっては永遠の名曲。この曲を聴くだけで、そこがバーに早代わりしてしまいます。もちろん、飲む方じゃなくて、弾く方ね。

アメリカで仕事していた時に、一度だけ彼のコンサートに行く機会がありました。最後のアンコール曲、首にはハーモニカが。もう会場のみんなは次に来るものがわかってました。そして総立ちで合唱

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Dancing on the Water / Bob James

Dancing on the Water / Bob James

 Bob JamesといえばMr. New Yorkの別名も持つピアニスト。彼のフュージョンは一世を風靡しましたね。Touchdown、Angelaといえばご存知の方も多いでしょう。Lee Ritenour、Harvey Mason、Nathan Eastと結成したFourplayを想起する方も多いかもしれません。

 今日は彼のアルバムから、ピアノの魅力を堪能できるアルバムをご紹介しましょう。「

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Sample This / Joe Sample

Sample This / Joe Sample

 さて、またまたJoe Sample。もうかなり前のことですが、友人がすすめてくれたアルバムを早速、購入して聴いてみると・・・おいおい、これいいんじゃないの! それがこのアルバム、Sample Thisです。そんなわけで、また愛聴盤が一枚増えました。

 Crusadersのファンである僕にとっては、すべてがもうすでに知っている曲。安心して楽しめます。一曲目のRainbow Seeker IIのあ

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Rainbow Seeker 虹の楽園 / Joe Sample

Rainbow Seeker 虹の楽園 / Joe Sample

 学生時代にフュージョン系のバンドをやっていた頃、キーボーディストの間では、Joe Sampleは大人気でした。あちこちのライブで、三度下がってから駆け上がるフレーズが聞えてきていました。彼はCrusadersのキーボードとして有名ですが、ソロ作品にも名盤がたくさんあります。今回は彼のソロ作品から定番中の定番、「Rainbow Seeker (虹の楽園)」をご紹介しましょう。このアルバムは1978

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Pianism / Michel Petrucciani 奇跡のピアニスト

Pianism / Michel Petrucciani 奇跡のピアニスト

 今日は奇跡のピアニストと称されるMichel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ)のアルバム、「Pianism」をご紹介します。

 Michel Petruccianiは、フランス出身のジャズ・ピアニストです。フランスでは、最高のジャズピアニストと評価されていました。36歳で急逝しましが、ショパンの墓のすぐ近くに埋葬されるほどに、人々から愛されていました。幼少の頃からクラシックピ

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The Melody At Night, With You / Keith Jarrett

The Melody At Night, With You / Keith Jarrett

「今日はこれを聞いてみてください、キースなんですけど」。いつものバルヴェニーを飲んでいると、マスターがあるアルバムをかけ始めました。店に入ってくると決まって僕が好きなSarah VaughanやBill Evansをかけてくれるのにどうして?

 Keith Jarrettはあまり好きじゃないと知ってるはずなのにな・・それでもなぜか音楽から耳をはずせない。引き込まれていく。「このやさしい感じはなん

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心に届く音

心に届く音

 ピアノというのは不思議な楽器です。ピアノは鍵盤を叩くとだれでも音が出ます。でも、同じ鍵盤でもその叩く速さ、深さ、指の上げ方によって違う音になります。どういう和音にするか、それぞれの指の強さをどれくらいにするか、演奏の緩急をどうつけるかなど無限の演奏の仕方があります。

 いいピアノは指の動きにぴったりあわせるかのように指に吸いついてきます。すると弾いている方も快感を覚え、いつもできないような指の

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People Time / Stan Getz with Kenny Barron

People Time / Stan Getz with Kenny Barron

「これいいですよ」。いつものようにウィスキーグラスを傾けていると、マスターが今日ご紹介するアルバム「People Time」を聴かせてくれました。このマスター、僕の酒の好みだけでなく、音楽の好みまでわかっています。それはもうくやしいぐらいで、マスターの演出する音の世界にすぐはまり込んでしまいます。

 死期が迫ると、人は最後のきらめきをみせるのでしょうか。それとも、ただ静かに色あせていくだけなので

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ジャズとの出会い

ジャズとの出会い

 中学〜高校にかけてロックやポップス、フュージョンを聴いてきた僕が、ジャズに初めて出会ったのは高校2年生のことだったと思います。FMラジオつけるとジャズの歴史みたいな特集をやっていました。その中で特に心を惹かれたのがWynton KellyのAutumn Leavesでした。悲しげな響き、左手のテンションの緊張感、そしてまるで途中で終わったようなエンディングの寂しさ。「この音楽は一体なんなんだろう

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ピアノと音楽と

ピアノと音楽と

 今日は思い出話。ピアノを習い始めたのは幼稚園のころ、6歳前後だったと思います。世は高度経済成長期、ピアノブームの最中でしたが、うちでピアノを買ったのは価格が高騰する直前だったのか、そこまで高くなかったと親が言っていたのを憶えています。姉がピアノを習っているのを横目に見て、「自分も習いたい!」と主張したらしいのですが、まったく記憶がありません。ともかく、この時からピアノのある生活が始まりました。

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絶対音感

絶対音感

 Wikipediaには、「ある音を単独で聴いたときに、その音の高さを記憶に基づいて絶対的に認識する能力」と難しく書いてありますが、簡単に言うと何らかの音を聴いた時にすぐにドレミが分かるってことだと思います。絶対音感が何かすごいもの、すばらしいものと思っていらっしゃる方が多いと思いますが、実際には必ずしもそうではありません。楽器の演奏には相対音感があれば十分ですし、むしろアンサンブルを考えると相対

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