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Fintech- フィンテックに詳しくなるノート

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#ロボアドバイザー

創業4周年を迎えて

創業4周年を迎えて

2019年4月28日に、ウェルスナビ株式会社は創業4周年を迎えました。

海外の富裕層と同水準の資産運用を自動化したWealthNavi(ウェルスナビ)は、12万人を超える方々に利用され、預かり資産も1,400億円を超えています。

今日までの4年間を振り返ってみると、あまりにもたくさんの出来事があり、その彩りの豊かさに驚かされます。困難に直面する度に、多くの方々が手を差し伸べてくれ、あるいは、仲

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番外編:『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』

番外編:『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』

11月15日(木)、『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』をダイヤモンド社を上梓しました。

『これからの投資の思考法』の第5章と第6章は、この「フィンテックに詳しくなるノート」で議論してきた思考がベースとなっています。議論にお付き合いくださった読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

http://amzn.asia/d/fDyBnOd

今回の出版は、3年半前の起業

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フィンテックの源流は愛知県?

フィンテックの源流は愛知県?

 1年半ほど前、「フィンテックはどこからきたか」というテーマでブログを書きました。「シリコンバレーがやってくる(“Silicon Valley is coming.”)」という有名な言葉に象徴されるように、フィンテックはシリコンバレー発祥であり、米国の金融機関にとっても異質なものです。
 このブログを書いた後、当然のように次の質問が心に浮かびます。
 シリコンバレーのテクノロジー企業のやり方が、伝

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ついにベールを脱いだ金融庁のフィンテック政策

ついにベールを脱いだ金融庁のフィンテック政策

 昨日(2017年10月25日)に、今後の金融行政の方針を占める「金融レポート」が金融庁から発表されました。今年の「金融レポート」では、あまり目立たないのですが、フィンテックに対する金融庁の方針が4つの原則(プリンシプル)として明確に打ち出されました。(要約版には数行しか記載がないため、興味のある方は「金融レポート」本体の100-108ページをお読みください。)

 昨年の「金融レポート」では、フ

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人間の脳は、資産運用に向いていない

人間の脳は、資産運用に向いていない

今年2月、金融業界ではフィンテックに関する一つの記事が大きな話題を呼びました。ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社の株式売買システムの自動化を進めた結果、2000年には600名いたトレーダーが現在では2名しか残っていないという内容です。

 トレーダーに代わって取引を行っているのは、複雑なアルゴリズムを搭載した、自動取引プログラムです。ゴールドマン・サックスでは、エンジニアが9,000人と、す

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フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること

フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること

 WealthNavi(ウェルスナビ)は、資産運用のロボアドバイザー(「ロボアド」)と呼ばれており、金融とITを融合させたフィンテック(FinTech)における代表的な分野の一つだと言われています。

 フィンテックというと、ITや金融の専門知識・技術が一番重要だろう、と思うかもしれません。実際、どちらもフィンテックを開発するためには必要不可欠です。

 しかし、フィンテックを一時的なブームに終わ

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WealthNaviの正式リリースから1周年

WealthNaviの正式リリースから1周年

今日(2017年7月13日)は、WealthNavi(ウェルスナビ)の正式リリースからちょうど1周年となります。

WealthNavi(ウェルスナビ)は、正式リリースから1年間で3万件を超える申込みを頂き、預かり資産も4月末に100億円、6月15日には150億円に達しました。事業の順調な成長は素直にうれしいのですが、それと同時に、3万人もの方々の期待を背負っていることを考えると、日々、身の引き締

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