記事一覧

ブルーベリージャムすき

なんだかんだ忙しすぎて、ブログ更新してませんでした。 今日はなんかできそうな気分なので、してみます。 私事ですが4月から働き始めまして、それでなかなかに忙しくして…

べべ
3か月前
2

よっちゃん

帰宅部×バレーボール部  泣いた姿を見たい攻めと攻めに甘えたい受け 泣いたよっちゃん  俺はガキ大将のよっちゃんの幼なじみだった。よっちゃんは俺の隣の家に住んで…

べべ
6か月前
2

せっかちとのんびり

 おなじみのアラーム音が鳴り、俺はゆっくり覚醒する。スマートフォンを手に取り「停止」をタップ。よーし寝るぞお。そう思った時、自室のドアが勢いよく開いた。 「朝だ…

べべ
7か月前

上映

 先輩が好きだった。  彼は上映期間が短い映画が好きだった。小さなスクリーンでやってる映画が好きだった。カメラを見つめる瞳がまっすぐだった。その瞳が好きだった。 …

べべ
7か月前
1

日曜日の動物園

日曜日の天王寺駅は人でごった返していた。見回して、すぐに見慣れた茶色い頭を見つける。俺に気づいたのか、竹さんはにこ、と笑って手を振る。あどけない表情は俺より年下…

べべ
8か月前
2

コミック誌の後ろの通販頼んでみたかったよね

日記  あ、頭が、頭が落ち着かねえ〜!!!!割れそう!誰か助けて! いつも通り思考を落ち着かせるために描くやつです。おい!寝ろ!はよ寝ろ!! なんかさー、絶対寝た…

べべ
8か月前
3

真野雪人について

 あの男の空気は白かった。まぶたを閉じると、今でも思い出せる。ちがうパズルのピースであるかのように、彼はずれていた。  真野雪人。彼はクラスで浮いていた。 「俺…

べべ
9か月前
1

大晦日

「槙野さん、見えてる~?」  テレビから鐘の音が聞こえ、時計の針が12を回った頃。帰省中の恋人からテレビ電話がかかってきた。 「ああ、ちゃんと見えてるよ」  恋人は…

べべ
9か月前
15

寒い朝に

新刊 大学生時空 安達と堺(付き合ってる) 「ひ~、外さっむ」 目をしぱしぱさせて、堺くんが言う。秋なのに暑い日が続いていたが、ようやく11月らしい気候になってき…

べべ
11か月前
1

関西コミティアありがとうございました

 関西コミティアありがとうございました! あの時と、原稿やってる時の気持ちを忘れないように記しておく。 いやー、素晴らしい体験でした。本当に。 自分の創作を見てく…

べべ
1年前
10

2人きりパーティ

 お疲れ様ですと先輩に声をかけ、俺は荷物を手にした。昨日で案件を一つ終わらせたおかげで、今日はめずらしく早く帰ることができる。しかも、なんたって金曜日だ!同居人…

べべ
1年前
6
+10

ある作家の遺書2

べべ
1年前
1
+29

ある作家の遺書1

べべ
1年前
3

図書委員

 本当は図書委員の仕事なんてしたくなかった。でも、ジャンケンで負けちゃったから、仕方ない。  私と安達くんは放課後、本を借りに来た子のバーコードを読み取る仕事を…

べべ
1年前
1

心穏やかな生活に必要なのはスペース

 心穏やかな生活に必要なのはアレですよね  パソコンのキーボードであるじゃないですか。スペースキー。 アレです。  なんかほんまに体の反応は正直というか、疲れたら…

べべ
1年前
7

普通になりたい

 敷島圭人は神を信じる男ではなかった。 しかし今、彼に唯一できることといえば、手を組み、神に祈ること。それだけだった。  手を組めただけまだ幸せだろう。彼は今、椅…

べべ
1年前
3
ブルーベリージャムすき

ブルーベリージャムすき

なんだかんだ忙しすぎて、ブログ更新してませんでした。
今日はなんかできそうな気分なので、してみます。
私事ですが4月から働き始めまして、それでなかなかに忙しくしており、毎日更新とか夢のまた夢みたいな感じですね。
もう家帰って横なったら夜、終わりでございます。。。。
職種など詳しくは言えないのですが、ほんまに大変というか、泣いたり泣かなかったりといった感じです。向いてるとはあまり思わないです

でも

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よっちゃん

よっちゃん

帰宅部×バレーボール部 
泣いた姿を見たい攻めと攻めに甘えたい受け

泣いたよっちゃん

 俺はガキ大将のよっちゃんの幼なじみだった。よっちゃんは俺の隣の家に住んでいた男の子だ。俺の家は田舎だったから、近所はよっちゃんの家くらいだった。

 よっちゃん、力は強いけど、頭は悪かった。俺はよく夏休みの宿題を教えてあげたものだ。俺はよっちゃんの「ありがとな」だけでとても嬉しい気持ちになった。
反対に、俺

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せっかちとのんびり

せっかちとのんびり

 おなじみのアラーム音が鳴り、俺はゆっくり覚醒する。スマートフォンを手に取り「停止」をタップ。よーし寝るぞお。そう思った時、自室のドアが勢いよく開いた。

「朝だ!起きろ!時間がもったいない!今すぐ!」
 手を叩く音がする。俺を眠りの世界から強制ログアウトさせたのは、同居人で恋人の風間だった。
 風間は俺の羽毛布団をべり、とはがす。寒い、おお、寒い。時計を見るとまだ朝の7時じゃないか。今日は休日な

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上映

 先輩が好きだった。
 彼は上映期間が短い映画が好きだった。小さなスクリーンでやってる映画が好きだった。カメラを見つめる瞳がまっすぐだった。その瞳が好きだった。
 文化祭の上映会。がらがらの観客席で、彼は1人うなずく。

 俺や後輩の作品を見て、「これはやられた」「おもしろい」なんか呟いている。先輩の作品はめちゃくちゃで、お世辞にも上手いとはいえなかった。だけど俺は好きだった。
 先輩が卒業するま

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日曜日の動物園

日曜日の動物園

日曜日の天王寺駅は人でごった返していた。見回して、すぐに見慣れた茶色い頭を見つける。俺に気づいたのか、竹さんはにこ、と笑って手を振る。あどけない表情は俺より年下に見える。しかし、俺たちは同じ年齢だ。俺が浪人したため、彼の方が先輩だが。

「おお、早かったな金井ぃ! 」
「家近いんで....にしてもどうしたんすか、急に」

試験も終わり、ゆっくりと家で寝ていた俺は、唐突な電話で起こされた。
「あーも

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コミック誌の後ろの通販頼んでみたかったよね

コミック誌の後ろの通販頼んでみたかったよね

日記
 あ、頭が、頭が落ち着かねえ〜!!!!割れそう!誰か助けて!
いつも通り思考を落ち着かせるために描くやつです。おい!寝ろ!はよ寝ろ!!
なんかさー、絶対寝たほうがいいのわかってるし、夜更かし嫌いだし、健康に悪いのわかってるのに、なんで夜更かししちゃうんでしょうね?
スクリーンタイム見て。今日まだ全然見てないはずなのに、0時以降pixiv見てるから1時間半とかになってるよ⋯★スマホが脳か?スマ

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真野雪人について

真野雪人について

 あの男の空気は白かった。まぶたを閉じると、今でも思い出せる。ちがうパズルのピースであるかのように、彼はずれていた。
 真野雪人。彼はクラスで浮いていた。

「俺半分書いたから、真野くん書いて。先生に出しに行くから」
 俺が日直日誌を手渡すと、真野くんは白魚のような手を差し出して微笑んだ。

「ありがとう」
 頬の皮膚の薄い部分が赤くなっている。俺は目を逸らして、彼の前の席に座った。彼はシャープペ

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大晦日

大晦日

「槙野さん、見えてる~?」
 テレビから鐘の音が聞こえ、時計の針が12を回った頃。帰省中の恋人からテレビ電話がかかってきた。
「ああ、ちゃんと見えてるよ」
 恋人は目をきゅ、と細めて笑った後、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と頭を下げた。僕もそれに応える。
「柳くん、あけましておめでとう。こ、今年もよろしくね」
「えへ、かわい~」
 彼はぐでんと体をのけぞらせた。ちょ

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寒い朝に

新刊 大学生時空 安達と堺(付き合ってる)

「ひ~、外さっむ」

目をしぱしぱさせて、堺くんが言う。秋なのに暑い日が続いていたが、ようやく11月らしい気候になってきたらしい。それにしたって、異常気象だ。日本はこれを機に「2季」にした方がいいんじゃ無いのか?
 堺くんはダウンを着込んでいる。高い身長も相まって、まるで某グルメガイドブックのキャラクターのようだ。対して俺は、薄いパーカーを羽織っている

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関西コミティアありがとうございました

関西コミティアありがとうございました

 関西コミティアありがとうございました!
あの時と、原稿やってる時の気持ちを忘れないように記しておく。
いやー、素晴らしい体験でした。本当に。
自分の創作を見てくれる人がいるって、こんなに嬉しくて、ありがたいことなんだって改めて知りました。

それに加えて、会場の雰囲気も良かったです!創作をしている人がたくさんいて、幸せ空間でした⋯ 描いている人の顔が見られるのって素敵ですね。
大人の文化祭って感

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2人きりパーティ

2人きりパーティ

 お疲れ様ですと先輩に声をかけ、俺は荷物を手にした。昨日で案件を一つ終わらせたおかげで、今日はめずらしく早く帰ることができる。しかも、なんたって金曜日だ!同居人に「今から帰ります」とメッセージを打つ。
 弾むような足取りで事務所を出た。いつもは重苦しいだけの電車も、いい気分だ。音楽を聴きながら、足でリズムを取る。プシュウ、と鳴き声を上げる鉄塊を降りた後、駅前のコンビニエンスストアで、レモンサワーを

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図書委員

 本当は図書委員の仕事なんてしたくなかった。でも、ジャンケンで負けちゃったから、仕方ない。

 私と安達くんは放課後、本を借りに来た子のバーコードを読み取る仕事をした。
 1年生は小学校から上がったばかりで、小さいしかわいい。2年生は同級生だから嫌い。3年生には嫌な先輩がいる。できるだけ何も感じないように、バーコードのしましまだけを見た。
 図書室からは、トランペットの音がわずかしか聞こえない。行

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心穏やかな生活に必要なのはスペース

心穏やかな生活に必要なのはスペース

 心穏やかな生活に必要なのはアレですよね 
パソコンのキーボードであるじゃないですか。スペースキー。
アレです。

 なんかほんまに体の反応は正直というか、疲れたらスペースキー欲しくなりますよね現実に。最近アルバイトめちゃくちゃ入ってたんで、頭おかしくなりました。あとコミティアのネームはできませんでした。(バカ)
 アルバイトでこんな感じの体の拒否反応出てるのに、働くってなったら自分マジでどうなる

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普通になりたい

普通になりたい

 敷島圭人は神を信じる男ではなかった。
しかし今、彼に唯一できることといえば、手を組み、神に祈ること。それだけだった。
 手を組めただけまだ幸せだろう。彼は今、椅子に拘束されていた。
目隠しのせいでどこかはわからない。音も匂いもしない。
気を失った後、彼は気がつけばどこかに連れてこられたのだった。

 敷島圭人は社交的ではなかった。彼は生まれて28年の間、一度も恋人はできたことがない。友人も数える

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