最近の記事

ブルーベリージャムすき

なんだかんだ忙しすぎて、ブログ更新してませんでした。 今日はなんかできそうな気分なので、してみます。 私事ですが4月から働き始めまして、それでなかなかに忙しくしており、毎日更新とか夢のまた夢みたいな感じですね。 もう家帰って横なったら夜、終わりでございます。。。。 職種など詳しくは言えないのですが、ほんまに大変というか、泣いたり泣かなかったりといった感じです。向いてるとはあまり思わないです でも、やりがいあるなあと思います。死ぬまでやりたいかと言われればおお⋯って感じなので

    • よっちゃん

      帰宅部×バレーボール部  泣いた姿を見たい攻めと攻めに甘えたい受け 泣いたよっちゃん  俺はガキ大将のよっちゃんの幼なじみだった。よっちゃんは俺の隣の家に住んでいた男の子だ。俺の家は田舎だったから、近所はよっちゃんの家くらいだった。  よっちゃん、力は強いけど、頭は悪かった。俺はよく夏休みの宿題を教えてあげたものだ。俺はよっちゃんの「ありがとな」だけでとても嬉しい気持ちになった。 反対に、俺が上級生にいじめられそうになった時は、いつも助けてくれた。 よっちゃんは俺のヒー

      • せっかちとのんびり

         おなじみのアラーム音が鳴り、俺はゆっくり覚醒する。スマートフォンを手に取り「停止」をタップ。よーし寝るぞお。そう思った時、自室のドアが勢いよく開いた。 「朝だ!起きろ!時間がもったいない!今すぐ!」  手を叩く音がする。俺を眠りの世界から強制ログアウトさせたのは、同居人で恋人の風間だった。  風間は俺の羽毛布団をべり、とはがす。寒い、おお、寒い。時計を見るとまだ朝の7時じゃないか。今日は休日なのに⋯ぶるぶる震えていると、風間が俺の頬を叩き(!)、一枚の紙を取り出した。 「

        • 上映

           先輩が好きだった。  彼は上映期間が短い映画が好きだった。小さなスクリーンでやってる映画が好きだった。カメラを見つめる瞳がまっすぐだった。その瞳が好きだった。  文化祭の上映会。がらがらの観客席で、彼は1人うなずく。  俺や後輩の作品を見て、「これはやられた」「おもしろい」なんか呟いている。先輩の作品はめちゃくちゃで、お世辞にも上手いとはいえなかった。だけど俺は好きだった。  先輩が卒業するまで、俺はこっそり彼の表情を撮った。映像の中の彼は、夕焼けにまぶしそうに目を細める

        ブルーベリージャムすき

          日曜日の動物園

          日曜日の天王寺駅は人でごった返していた。見回して、すぐに見慣れた茶色い頭を見つける。俺に気づいたのか、竹さんはにこ、と笑って手を振る。あどけない表情は俺より年下に見える。しかし、俺たちは同じ年齢だ。俺が浪人したため、彼の方が先輩だが。 「おお、早かったな金井ぃ! 」 「家近いんで....にしてもどうしたんすか、急に」 試験も終わり、ゆっくりと家で寝ていた俺は、唐突な電話で起こされた。 「あーもしもし金井?あのさ、今天王寺おるんやけど、こおへん?」 俺を起こした本人は、苦

          日曜日の動物園

          コミック誌の後ろの通販頼んでみたかったよね

          日記  あ、頭が、頭が落ち着かねえ〜!!!!割れそう!誰か助けて! いつも通り思考を落ち着かせるために描くやつです。おい!寝ろ!はよ寝ろ!! なんかさー、絶対寝たほうがいいのわかってるし、夜更かし嫌いだし、健康に悪いのわかってるのに、なんで夜更かししちゃうんでしょうね? スクリーンタイム見て。今日まだ全然見てないはずなのに、0時以降pixiv見てるから1時間半とかになってるよ⋯★スマホが脳か?スマホが脳なんか? てか夜更かしして、クリエイティブになったことない。朝起きて見返し

          コミック誌の後ろの通販頼んでみたかったよね

          真野雪人について

           あの男の空気は白かった。まぶたを閉じると、今でも思い出せる。ちがうパズルのピースであるかのように、彼はずれていた。  真野雪人。彼はクラスで浮いていた。 「俺半分書いたから、真野くん書いて。先生に出しに行くから」  俺が日直日誌を手渡すと、真野くんは白魚のような手を差し出して微笑んだ。 「ありがとう」  頬の皮膚の薄い部分が赤くなっている。俺は目を逸らして、彼の前の席に座った。彼はシャープペンシルの芯をカチカチと繰り出し、サラサラ日誌に記入する。他の生徒はおらず、運動場

          真野雪人について

          大晦日

          「槙野さん、見えてる~?」  テレビから鐘の音が聞こえ、時計の針が12を回った頃。帰省中の恋人からテレビ電話がかかってきた。 「ああ、ちゃんと見えてるよ」  恋人は目をきゅ、と細めて笑った後、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と頭を下げた。僕もそれに応える。 「柳くん、あけましておめでとう。こ、今年もよろしくね」 「えへ、かわい~」  彼はぐでんと体をのけぞらせた。ちょっと顔が赤いので、酒を飲んだのかもしれない。 「槙野さん、実家帰ったんですか?

          大晦日

          寒い朝に

          新刊 大学生時空 安達と堺(付き合ってる) 「ひ~、外さっむ」 目をしぱしぱさせて、堺くんが言う。秋なのに暑い日が続いていたが、ようやく11月らしい気候になってきたらしい。それにしたって、異常気象だ。日本はこれを機に「2季」にした方がいいんじゃ無いのか?  堺くんはダウンを着込んでいる。高い身長も相まって、まるで某グルメガイドブックのキャラクターのようだ。対して俺は、薄いパーカーを羽織っているくらい。俺を見て、堺くんは大袈裟に驚いた。 「安達、めっちゃ薄い服着てるやん。

          寒い朝に

          関西コミティアありがとうございました

           関西コミティアありがとうございました! あの時と、原稿やってる時の気持ちを忘れないように記しておく。 いやー、素晴らしい体験でした。本当に。 自分の創作を見てくれる人がいるって、こんなに嬉しくて、ありがたいことなんだって改めて知りました。 それに加えて、会場の雰囲気も良かったです!創作をしている人がたくさんいて、幸せ空間でした⋯ 描いている人の顔が見られるのって素敵ですね。 大人の文化祭って感じで、何度周っても全く飽きませんでした!見ながらずっと、創作ってええなあ⋯としき

          関西コミティアありがとうございました

          2人きりパーティ

           お疲れ様ですと先輩に声をかけ、俺は荷物を手にした。昨日で案件を一つ終わらせたおかげで、今日はめずらしく早く帰ることができる。しかも、なんたって金曜日だ!同居人に「今から帰ります」とメッセージを打つ。  弾むような足取りで事務所を出た。いつもは重苦しいだけの電車も、いい気分だ。音楽を聴きながら、足でリズムを取る。プシュウ、と鳴き声を上げる鉄塊を降りた後、駅前のコンビニエンスストアで、レモンサワーを2つ購入した。  昨日も一昨日も、同居人はすでに眠っていた。だが今日はまだ起きて

          2人きりパーティ

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          ある作家の遺書2

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          ある作家の遺書1

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          図書委員

           本当は図書委員の仕事なんてしたくなかった。でも、ジャンケンで負けちゃったから、仕方ない。  私と安達くんは放課後、本を借りに来た子のバーコードを読み取る仕事をした。  1年生は小学校から上がったばかりで、小さいしかわいい。2年生は同級生だから嫌い。3年生には嫌な先輩がいる。できるだけ何も感じないように、バーコードのしましまだけを見た。  図書室からは、トランペットの音がわずかしか聞こえない。行きたい、早く。だけど、委員の仕事はまだ終わってない。私は、楽譜を眺める。    

          図書委員

          心穏やかな生活に必要なのはスペース

           心穏やかな生活に必要なのはアレですよね  パソコンのキーボードであるじゃないですか。スペースキー。 アレです。  なんかほんまに体の反応は正直というか、疲れたらスペースキー欲しくなりますよね現実に。最近アルバイトめちゃくちゃ入ってたんで、頭おかしくなりました。あとコミティアのネームはできませんでした。(バカ)  アルバイトでこんな感じの体の拒否反応出てるのに、働くってなったら自分マジでどうなるんですかね。見ものですね。別に適応はできると思うんですよ。でも、自分適応するのに

          心穏やかな生活に必要なのはスペース

          普通になりたい

           敷島圭人は神を信じる男ではなかった。 しかし今、彼に唯一できることといえば、手を組み、神に祈ること。それだけだった。  手を組めただけまだ幸せだろう。彼は今、椅子に拘束されていた。 目隠しのせいでどこかはわからない。音も匂いもしない。 気を失った後、彼は気がつけばどこかに連れてこられたのだった。  敷島圭人は社交的ではなかった。彼は生まれて28年の間、一度も恋人はできたことがない。友人も数えるほどしかおらず、毎日、自宅と新卒で入った会社の行き来をする、平凡でつまらない人生

          普通になりたい