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オンラインライブを観た①(眉村ちあき×突然少年/菅原卓郎/Maison book girl)

6.23 がんばろうぜライブハウス!眉村ちあき×突然少年 無観客生配信2マンライブ(アーカイブ6/26迄)

次々と配信されるオンラインライブ、選択基準として“実際あったら行く”というのを設けてるけど、その点で迷いなく行きたかったやつ。同い年という2組、どちらもエナジー吹っ飛ばし系だし、この状況で是非観たかった。

突然少年はアジカンとの対バンで観る予定だったけどそれも延期になったので待望。いつ見てもこのメンバーの立ち姿がキャラ濃すぎて、よく集まった!ってなる。ベースの太っちょの彼とか完璧な汗のかき方。ボーカルのせんちゃんは眼鏡を飛ばしまくりながら叫んでいたけど、全体的にウォームなムードになるのがこのバンドの特徴。激しいけど、どこか温かなのだ。

後攻の眉村ちあきは、ここ最近の中では珍しめな曲も多くて楽しかった。情緒不安定なとこもあるけど、今日は対バンだったから元気よくて安心。フロアという遊び場を用意すると縦横無尽に暴れまわるのでこちらも楽しく観れるのだ。下北沢シェルター名物らしい、階段(下画像みたいな構図でライブ観る人がいるって青春ゾンビに書いてた)で1曲を歌いきっててしまうちちゃん、良い。最後のMCで語った「私たちって結構強くね?」という言葉に正面からグッときたぞ。

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アンコールでは突然少年の「ひとり」を、眉村ちあきゲストボーカルで披露。間奏中に、せんちゃんがちちゃんを西武遊園地でのデートに誘うほっこりとした場面に妙にグッときてしまった。約束が交わされることの歓びが伝わってきてしまった。<気づいたら外は暗くなって 気づいたら外は明るくなる>、そういうものだと思っていたいし、それにとても勇気づけられる。


-眉村ちあき setlist-
1.顔面ファラウェイ
2.ヘチマで体洗ってる
3.DEKI☆NAI
4.ブッチブチブチギレ太郎
5.書き下ろし主題歌
6.本気のラブソング
7.大丈夫


6.18 菅原卓郎 弾き語り生配信LIVE「A Hundred Years Off」(アーカイブ6/28迄)

9mm Parabellum BulletのVo&Gt卓郎氏による弾き語り。ムーディーな照明も相まって、歌謡ショー的な雰囲気もある。9mmの曲が持つ異様な艶っぽさはメロディにしっかり残っているので、アコギで鳴らそうがそこに強烈に薫る。卓郎さんひとりで演奏された曲はどれもフォーク風味で、「The Revolutionary」とかがあんな淡々とした感じになるのかー、と。「The World」も、楽曲自体がコロナ禍にしっくり来るのだけど、じっくりと歌われるからすごく真に迫っていた。9mmって世界終焉の歌、多いんだよな。


ゲストとしてギターの滝義充が中盤より参加。兼業農家バンドマンらしいゆるゆるとしたトークを挟みつつ(あんまりバンドマンのMCでネズミの毒餌の話出てこんよなぁ)、様々な楽器で華を添える。「キャンドルの灯を」は2つのアコギが絡みつく情感たっぷりなアレンジ。「Wonderland」は北欧の空気も漂ってきそうな民謡的仕上がり。「Psychopolis」はあんな不穏な曲もマイナー調のフォーク仕立てになるんだなぁと。カズ―が唸る「Black Market Blues」はいつも通り、って熱量だったけど。6/30の9mmの配信も楽しみ。

-setlist-
1.夏が続くから
2.ハートに火をつけて
3.名もなきヒーロー
4.The World
5.君は桜
6The Revolutionary
7.キャンドルの灯を
8.まなつのなみだ
9.Wonderland
10.Psychopolis
11.黒い森の旅人
12.Black Market Blues


6.24 Maison book girl 無観客配信LIVE「Solitude BOX Online」(アーカイブ6/28迄)

元々、クローズドな世界観が特徴のブクガなので、電脳セカイを介した配信ならではの演出を携えたものになるのでは、と期待して観たけど想像以上に大トガりしてて驚愕。不穏なメッセージの文言から始まり、年明けのホールライブの映像(血まみれのメンバー)と、ペストマスク(平沢進のアレです)をつけた生中継のメンバーをスイッチングしながらの「悲しみの子供たち」、ペストマスクをつけた状態での「狭い物語」、そしてそこから「レインコートと首の無い鳥」を4連打。メンバーによる自撮り・他撮り、オイルアートなど差異はあるものの、ほとんどこちらの理解を拒もうとする迂遠的な演出。



ただひたすらにがらんどうな真っ白の部屋に広がっていく、圧倒的な孤独感。他の多くの配信ライブが"距離を感じさせない"ことを優先して工夫する中、どこまでも突き放してくれる。これも配信の1つの正解だと思う。リアルタイムCGを用いて泡と共に舞い踊る4人を映す「water」を経て、「長い夜が明けて」「闇色の朝_」と続くストーリー性のある流れ。ここにきてようやく、人の動いている映像だ、ということに納得がいくようになる。最終的に「Fiction」へと辿り着く構成も美しい。もはやどこが虚構で現実か、定かじゃなくなってる時代において、ブクガの贈る"逃避"なのだと思った。


-setlist-
Opening:bath room(SolitudeHotel∞Fより)
1.悲しみの子供たち
2.狭い物語
3. レインコートと首の無い鳥
4. レインコートと首の無い鳥
5. レインコートと首の無い鳥
6. レインコートと首の無い鳥
7. river
8. water
9. 長い夜が明けて
10. 闇色の朝_
11. Fiction

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