YouTube上のみで繰り広げる #自宅フェス
先週末のコレ、来週末のコレとか、オンライン上でのフェスはどんどん定着していくはず。とはいえ、現状リアルタイムで届けられるのは1人で演奏する映像が主。そうなるとワーナー・ミュージックのコレや、現在YouTube Liveで配信中のコレみたく、過去のライブ映像を連続して配信するのも一種のフェスと定義づけられるようになるのではないか。そんなことを思っていた折、先週末にLINE MUSICの公式Twitterアカウントからこんな提言が。
妄想タイムテーブルを書くのもやりたいが、そういえば今、在宅支援として大量の音楽ライブ映像が供給されていることを思い出す。ならば、YouTubeにあるライブ映像を用いて #自宅フェス を構成できるのではないかと考えたのがこの記事。情報をかき集め、自宅フェス公式タイテのフォーマットを借りつつ、現在4月29日時点で開催可能な自宅フェスのタイテがこちら。
良くね?!オンラインなので転換時間もない、スタジオライブもハコ、野外でのライブも全てが同じ土俵に、そして色んなバンド/ミュージシャンがワンマンライブをフル尺で掲載しているので持ち時間も自在。これが電脳世界のフェスティバルか、、と。ひとまず、一通りは観ているのでキュレーションがてらこのタイムテーブルのみどころを1つ1つ紹介していきたい。ここで選定したライブ映像の基準は、コロナ禍を受けて公開された映像であること、5曲以上でなるべくそのライブが丸ごと収録されているもの、という2点。
LIVING STAGE
12:00-13:30 **Saucy Dog **(~5/6まで)
2019年末、初のZepp Tokyoワンマンの映像。今年のフェスではきっとメインステージを張るようになるだろうなぁと。ここまでしっかり歌で持っていけるバンド、珍しい。アッパーな曲も増えて、起伏のついた良いセトリだ。
13:30-16:00 SHISHAMO (公開期間未定)
2019年9月開催のさいたまスーパーアリーナ公演。初のアリーナワンマンだが3人は3人のまま、飾らなさが強い。ヘッドセットを用いて楽器を弾きながら歌って花道を動き回るなどバンドのライブにしてはステージングも斬新。
16:00-18:30 **[Alexandros] **(公開期間未定)
2018年8月にZOZOマリンスタジアムで開催されたワンマンライブ。常にスケール感は抜群なドロスの楽曲群が遂に鳴るべき場所で鳴り響いている様は痛快である。初期の「city」だって完全なるスタジアムアンセムなのだから。
18:30-21:30 Mr.Children (公開期間未定)
やはりトリはミスチルでしょう、キング・オブ・スタジアムポップ。2017年の熊本公演。3時間以上、燦然とした名曲たちを浴び続けられる。どこを取ってもピーク、みたいな異常さがある。個人的には「ランニングハイ」!
KITCHEN STAGE
12:00-12:30 For Tracy Hyde
2020年4月24日開催のDKFM主催のバーチャル・シューゲイズ・フェス『DreamGaze Worldwide』に提供したスタジオ・セッション映像。カメラワークが凝っており、映像作品として秀逸。1曲目が大好きな「繋ぐ日の青」!
12:30-13:00 アルカラ
2020年3月28日配信。アルカラも本当に動きが早くて、3月に沢山スタジオライブを届けてくれた。音響スタッフを客演として招く曲など遊び心たっぷりの30分。ライブハウスで観てこそなバンドゆえ、ライブ再始動が楽しみだ!
13:00-13:30 SIRUP (公開期間未定)
2020年3月14日に行われたスタジオライブ。バンドメンバーを入れて、ゴージャスに展開していく30分。SIRUPはこの後も様々なオンラインイベントにフットワーク軽く出ていて、どんな形態でも表現できる強みがあるなぁと。
13:30-15:00 **tricot **(5/31まで)
2019年9月に行われたTSUTAYA O-EASTでの結成9周年ライブ。メジャーデビュー直前の公演であるが、浮かれた感じは一切ない、不変でストイックなパフォーマンス。メジャー1stシングル「あふれる」がこの日既に重要曲に。
15:00-16:30 ドレスコーズ
現在、全8本の映像作品が公開中。どれもコンセプチュアルでイケてるのだけど、ここに貼ったライブは2019年、"人類滅亡後の音楽"をテーマにしたアルバム『ジャズ』のツアー。今こそ、よりその危うい熱気を実感できる。
16:30-18:30 **フレデリック **(5/6まで)
2018年4月に神戸ワールド記念ホールで開催された、初のアリーナ公演のワンマンライブ。あらゆるBPMで徹底的に踊らせる時間、光の演出も相まってトランス状態になれる。アコースティックセットなんかもあって、幅広い。
18:30-21:30 **the telephones **(5/2まで)
2015年5月に開催された日本武道館公演。当時は活動休止前最後のワンマンライブということで、幾分集大成的なムードもあっただろうけど、活動再開を経て今観ると、ここからまた始まっていくというイメージも湧いてくる。
BED AREA
12:00-12:30 **藤原さくら **(5/6まで)
2020年4月1日に配信されたスタジオライブ。粛々と、それでいてリラックスした時間をくれる30分。フラメンコギターを中心にしたアレンジが耳を惹く。ウクレレで奏でられる「1995」も、どこか気抜けてて良い聴き心地。
12:30-13:00 lyrical school
メンバー各自で撮影した歌唱映像をエディットして作り上げたリモート時代の新表現「FREE REMOTE」。メンバーきってのアジテーターrisanoのダンスが解禁されたVol.2をお届け。「消える惑星」に沁み入り、そして泣くのだ。
13:00-13:50 **藤井風 **(公開期間未定)
2020年4月26日配信。これだけ色んなライブの画がある中で、鍵盤を床に直置きして地べたで歌うというインパクトよ。部屋にいながらストリートっぽい空気を放つ、カバー曲だらけのスイートでスモーキーな時間。酔える。
13:50-14:50 **ばってん少女隊 **(5/6まで)
2020年4月26日配信。春乃きいなの受験からの復帰、そして西垣有彩にとっての脱退前の最後のライブ。こういう形になったのは悔しいはずだけど、曲ごとに衣装を切り替える編集とか、この形ならでは、で楽しませてくれた。
14:50-15:50 奇妙礼太郎
2020年4月2日に配信された弾き語りライブ。固定カメラがずっと歌う奇妙さんを映し続ける、それだけなのだけど十分に画になるのが素敵だ。こういうご時世において、ペースを崩さず、歌に全振りできるシンガーは偉大だ。
15:50-17:00 Maison book girl
2019年9月に渋谷WOMBで行われたAmazon主宰ライブの模様。4月24日には生コメンタリーもあったけど、単体で観てもその先鋭的な楽曲と演出にひれ伏すはず。どんな空間、どんな企画もブクガ色に染められるから美しい。
17:00-18:30 **私立恵比寿中学 **(公開期間未定)
2019年にエビ中が開催した「MUSiC FES」の映像。天気はやや曇りだけど、念願の開催にエネルギーが迸りまくってる姿がとても楽しい。段々と日が落ちていく感じもすごく野外フェスっぽくて高まる。今夏も開催を信じる。
18:30-21:30 EGO-WRAPPIN’ (公開期間未定)
2016年11月の日本武道館での結成20周年記念ライブをシューティング。オールタイムベストなセット、音数の差し引きの充実っぷり、これぞ20年選手。ラストを飾る「サニーサイドメロディー」で、安息の地に辿り着くような。
最後にライブに行った日から2ヶ月。社会人になってから最長のブランクになってしまっているわけだが、その心の隙間を埋めるように見尽くせない程のコンテンツの数々。やはりこれに救われてきたのだなぁと実感するひととき。またでけえ音で音楽を聴きたいっすね、全身で聴く体験を渇望してる。
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