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ニコ生でライブ配信を観た(Base Ball Bear/私立恵比寿中学)

YATSUI FESTIVALを観るために久々にニコ生プレミアムになったら、月額会員の期間にベボベとエビ中のライブ配信があったんでとても幸運だった。もうあんまり配信ライブを買わなくなってきた今日この頃、結果的にライブ映像配信の古参であるニコ生に戻ってきた感じがあるのがとても興味深い。


Base Ball Bear「日比谷ノンフィクション(アーカイブ7.25まで)

ベボベ恒例のライブシリーズ。現在結成20周年イヤーの真最中、薄々感づいてはいたがかなり強い曲が多めのセットリスト。「(LIKE A) TRANSFER GIRL」~「Transfer Girl」や、「_touch」~「SIMAITAI」など時間軸をずらした見事な繋ぎによってドラマ性やバンドの幅が広がる流れが多かった。久々に聴いた「初恋」も素晴らしい。2010年代の曲のフィーチャーぷりも良かった。トドメに「レモンスカッシュ感覚」が来るのも最高。大好きだけど現場で聴いたことのない曲。だし、この曲って2008年までのベボベが背負ってきた檸檬=青春の象徴を明確に歌った曲で相当重要なはずだけど意外とそこまで節目ソングになってこなかったので、ここで最高のポジションに抜擢されたのは見事だな、、と。忘れかけてた必殺の1曲、っていうかね。堪らないよ。

ゲスト登場ブロックのお祭り感も素晴らしい。花澤香菜とValkneeとRyohuと橋本絵莉子がオンステージできる土壌を作ってきた歴史の賜物よ。「クチビル・ディテクティヴ」とか「歌ってるんだBaby」辺りのラップをまじえた曲はリリース時は賛否分かれてた印象だったけど時を超えて結果としてオントレンドなやり方とシンクロしてるし、そして今のベボベ現場で活きまくってる様は圧巻でしかなかった。保守的なリスナーたちの不安をよそに、好き勝手にコラボレートしてきたことがこれ程の財産になってくるとは。えげつない伏線回収率だ。となると、必然的に夏の対バンツアーも11月にある10年ぶりの武道館公演への気分も高まる。今度は現場行くんで、凄いのを期待。




私立恵比寿中学10th Anniversary Tour 2022drawer~@LINE CUBE SHIBUYA(アーカイブ8.9まで)

私立恵比寿中学デビュー10周年ツアー。新メンバー3人が加わり9人体制になってからは初の全国ツアー。ツアーコンセプトとアルバムの世界観の一致率が低いのはいつものことだけど今回もそれは顕著でそこはノリづらかったのだけどパフォーマンスはやはりとんでもない。めくるめく展開とうねるメロディがスリリングな「さよなら秘密基地」や、ロマンチックなチップチューン「シュガーグレース」、ドファンクな「トキメキ終末論」、オントレンドなダンスナンバー「きゅるん」など曲ごとに変幻自在なパフォーマンスを見せていく。元より強靭だった従来メンバー6人に食らいつくように新メンバー3人の全力もちゃんと届いてくる。特に風見和香は歌唱の決死さが胸に来る。荒削りだけど、今ここしかないという気迫。これぞエビ中だろう。

中盤では3チームに分かれてのパフォーマンスタイムも。星名美怜、安本彩花、桜木心菜の3人による「結ばれた想い」はアジアの最前線にいるかにような爆イケなユニットでとてつもなく仕上がっていた。人数が増えると、こういうアプローチも増えて楽しい。終盤は「宇宙は砂時計」が一気に空気を変えていて良かった。10年目の憂いや戸惑いもしっかりと歌に刻み込む。そしてそこから「ポップコーントーン」へと繋がるまでの流れが絶高のカタルシスをもたらしてくれていた。意外だったのは本編ラストの「COLOR」。結成10年のタイミングで作られた割にはあまり重用されてこなかったように思うが9人体制を高らかに祝福する1曲として役割を果たしていた。残念ながらディーヴァ柏木ひなたの卒業もあるがそれでも止まることはないはずだ。






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