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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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#自分らしい生き方

イマジン・ノート~読書記録113~

イマジン・ノート~読書記録113~

1998年 人気漫画家・槇村さとる先生の初のエッセイ。
フリーライターである寺田薫さんがインタビュー、編集をしている。

高校1年生で漫画家デビューしてから、ずっと第一線で活躍されてきた槇村さとる先生。
実は過去に相当な体験があったことをこの本で明かす。
12歳で母親が出ていき、父親からの暴力。それだけならまだしも、12歳の時、寝ている時に父からされた性的虐待。
弟は父と喧嘩し、家を飛び出す。

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世界から猫が消えたなら~読書記録31~

世界から猫が消えたなら~読書記録31~

2016年に。佐藤健主演で映画化された作品。
原作は「電車男」「モテキ」などでも有名な川村元気。

脳腫瘍で余命宣告された主人公は悪魔と契約し。何かを消すごとに1日命を伸ばす事となる。
電話、」映画、時計。3つの物を消し、猫を消すように悪魔に言われたものの。。。消す事は出来ず。自分の命を消す決断をするのだった。
最後は、猫のキャベツを託すため、坂道を懸命に自転車で父の元に向かう。。。

生きる事に

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小欲知足~読書記録34~

小欲知足~読書記録34~

「小欲知足」とは、仏教用語で、少ない、あるもので充分。満足する事。

2013年に発刊された、宗教学者・島田裕巳先生の「プア充」は、フィクションであるが、先生の体験が元になっている。1995年のオウム真理教地下鉄サリン事件の後、テレビ出演された先生は、「オウムを擁護した」と非難を受け、大学を辞めることとなった。

プア充では、主人公30歳の西野君の大学時代のゼミの島崎先生が島田裕巳先生だと思われる

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買わない習慣~読書記録36~

買わない習慣~読書記録36~

2009年に出版された金子由紀子さんの著書より。
「手塚治虫の名作漫画「ブラックジャック」では、医師免許を持たない名医ブラックジャックはしばしば患者に法外な治療費を請求。しかし、それはある意味で正しい。生命、健康というのは、どんなにお金を出しても手に入れたい、本来最も高価なもののはず」本書より。
金子さんはバブル世代のジャーナリスト。バブル期の暮らし、バブル崩壊、リーマンショックを経験して今の価値

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善医の罪~読書記録39~

善医の罪~読書記録39~

大阪大学医学部卒、医師であり作家である久坂部羊の作品。

フィクションであるが、1998年に実際に川崎市で起きた事件を元に書かれている。

本書では、あくまでも物語として読み手を先に進ませる為、看護師や麻酔医をかなり悪意ある人物として誇張されて描かれており、わかりやすかった。結局、遺族はお金が目的で3年も経ってから訴訟を起こしたり。亡くなった患者さんの元婿(娘の別れた夫)の悪だくみ。弁護士による週

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広告が憲法を殺す日~読書記録41~

広告が憲法を殺す日~読書記録41~

本間龍氏、南部義典氏による共著。

国民の多くが憲法改正に関しては、国会議員の2/3が可決までは理解しているが、その後の国民投票についてのハッキリした理解がないのだと思い知った。

日本国憲法 第9章 改正

〔憲法改正の発議、国民投票及び公布〕第96条この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民

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遊行の門~読書記録52~

遊行の門~読書記録52~

「遊行の門」は、2008年に発刊された五木寛之先生のエッセイである。

自分には何もない、と感じる時が、人には必ずあるものだ。自分は誰にも必要とされていない。生きる値打ちがない、と私もかつて考えたことがあった。
しかし、今私はそういうふうには思わない。人間は、生きている。ただそのことだけでも価値がある。成功しようと不遇のまま過ごそうと、とりあえず今日まで生きてきた。そこに意味があるのだ。
10ねん

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医者のデマ~読書記録53~

医者のデマ~読書記録53~

2020年。近藤誠医師による著書。
炭水化物抜きやら、グルテンフリーやらが出来ず、落ち込んでいた私には有難い書となった。

つまり!好きなように食べて、好きなように生きていいのだ。
基準とされている血圧や体温など気にしない。
十人十色、1人1人の身体があると思う。

体温が高い時は、外敵と闘っている時。35℃台が良い。世間の声を気にしない。
ワクチンや薬に頼らず、自分で治す力を身につける。
水素水

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命ある限り歩き続ける~読書記録54~

命ある限り歩き続ける~読書記録54~

作家・五木寛之先生と、鎌倉円覚寺住職(管長)横田南嶺氏の対談集。
画像は、鎌倉ではなく、横浜市の円覚寺です。すみません。。。

五木寛之先生が言われるように、お顔から、仏の心がわかるような方だ。
昭和39年生まれということで、100歳寿命の現代では、まだまだ若いのだろう。。。

お2人とも、故・松原泰道先生を尊敬されている。

臨済宗の僧侶であったが、寺にこもりきりよりも、街に出て喫茶店で辻説法を

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殺人罪に問われた医師~読書記録68~

殺人罪に問われた医師~読書記録68~

2008年、矢澤昇治弁護士により、編集、著作された書。
1998年、川崎市にある川崎協同病院における、医師による脳死状態にある患者のチューブを外した、などの一連の行為が警察、司法により「殺人罪」とされた事を問題提起する書である。

本書が取り扱う問題、すなわち「終末期医療における人の生と死」は、まさしく「不可逆的に死に行く患者から生命延長の医療措置を取り上げることの道徳的・法的正当性如何、という現

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冷え取り整体~読書記録69~

冷え取り整体~読書記録69~

著者の野村奈央さんは、20代の頃に、酷い冷え、月経痛などで苦しんでいた時に、野口整体の野口先生と出会ったことにより、大きな変化を遂げられた。
野口先生の「誰でも自分の中に治る力がある」という言葉で、その後の人生が一変し、体調が回復し、その後は自身で整体を学び、仕事とされている。

人は本来、自らの力で不調を治そうとする力があるのだ。
例えば、猫は自然に伸びをしているが、あれも自然な体調管理の作用が

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ビンボーでも楽しい定年後~読書記録70~

ビンボーでも楽しい定年後~読書記録70~

2018年に発行された経済学者・森永卓郎氏による本。
森永卓郎氏は、庶民感覚があり、親しみやすい感じで私は大好きだ。
今では懐かしい「いきなり黄金伝説」の「一ヶ月1万円生活」なども体験されておられるし。

書かれたのが2018年であり、コロナ前なので、かなり今とは状況が違っている点もあった。
例えば、現在は外食産業の株主優待目当てに株は持たない方がよい。長い休業をさせられている店などもあったことで

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60代、ひとりで前向きに生きる~読書記録71~

60代、ひとりで前向きに生きる~読書記録71~

2022年3月に発刊された、元フジテレビアナウンサー寺田理恵子さんのエッセイである。
寺田理恵子さんは1961年生まれ。今年、61歳になられる。
60歳になられた時に書かれた本である。

五木寛之先生の本を買おうと、横浜市伊勢佐木町にある有隣堂に行き、たまたま目に留まった本であるが、面白そうな事、今自分がキャスでハマっている「音読」(元々は、目の見えない方の為にボランティア活動したいので、練習の場

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家事を見直す~読書記録93~

家事を見直す~読書記録93~

2019年に発行された中野円佳さんの「なぜ共働きも専業もしんどいのか」

いちいち、頷きながら読んでいた。
私よりも20歳ほども若い方なので、世代間の感覚の違いはあるが、西欧では近代化後、日本では明治維新の後、主婦が大変になったのは確実だ。
まあ。今の日本では、結婚したくない女性が出るだろうなとは思う。
日本の現状を観ると、パートでもフルタイムでも主婦の家事はキツイのだ。昔は子どもを働かせていたも

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