s.h0815

面白いこと笑うこと大好き。 文章に興味があります。子どもと関わるお仕事をしています。

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最近の記事

夏と秋のせめぎ合い。

「いいよいいよ、まだ暑いし」 「いやいや、9月に入ったら秋でしょ」 これがこの時期こころの中で、せめぎ合う私のふたつのこころの声である。 暦の上では9月は秋である。だいぶ朝と夜は涼しさが、からだに心地よく感じられるようになった。就寝時の寝苦しさからも解放されてうれしい。ただ、昼間はここ数年9月であっても容赦なく気温は上昇する。これが年々地球の温暖化が進んでいるという変わらない事実であると同時に、「あついあつい」と言いながらも、世間ではいまや普通の事として浸透しつつあるの

    • まんべんなく。

      なかなかに、食いしん坊である。 毎日まいにち猛暑日がつづいている。 私はどんなに暑くても、食欲だけは不思議と十二分にある。 「 健康第一!」ということでなんら問題はないのだが、どうも人より一回の食事にかける気持ちが強いように思うのだ。適当にすますことが出来ない。また、単品メニューでは物足りないときている。品数は多い方が、見ために身体に安心する。少ないと、つまらなさでモヤモヤする。 といっても、ちびまる子ちゃんのクラスメート『食いしん坊の代名詞・小杉くん』。あそこまでわん

      • 手と足がチグハグ。

        気づいた。ひょっとして、わたし絶妙にリズム感、ないかも。 というのも一ヶ月ほどまえから、少々体重が気になっている。よく見るとお腹もプヨッとしてきたし、そこでもうこれ以上プヨッと肉をゆるしてはいけないのだとYouTubeの、ありがたいダイエット動画を見てせっせと運動に励んでいる。 はじめてから半月ほどたった。その運動のなかに "かるい楽しいリズムダンス " (勝手につけたネーミングです) が組み込まれている。そこにさしかかると、絶妙にリズムが合わなくなるのだ。 そういえば

        • 習字の授業と、先生。

          小学生のとき、生徒たちの間で、ものすごくこわいと恐れられている先生がいた。その先生は女性であった。なにか具体的な例をあげるというよりは、とにかく口調や態度が荒々しく、ただただこわいという話。それまで上級生から受け継がれてきた、良くない噂が、巡りめぐって大勢の人の耳にはいり、誇張されてきたのだろう。 まるで、破裂寸前の風船のごとく膨張した噂ばなしは、子どもたちの間でさらにふくらみを増していく。失礼を承知の上で書くと、昔ばなしの架空の鬼のようなイメージをもっていました。(先生ご

        夏と秋のせめぎ合い。

          忘れてはいけないこと。

          人に対して持つ印象は、千差万別である。 子どもの頃、外見や印象で性格を決めつけられることが苦手であった。ある日、祖父母に連れられて買いものへ行った。 記憶は曖昧だが、おそらく祖父母の知り合いらしき人が、私を一目見るなりこう言った。「まあ!賢そうなおとなしい子ですね」そのとき、自分とかけ離れたイメージで見られたことに妙な居心地の悪さを感じた。 人には良い面があれば、悪い面もある。 失敗だってする。たまには、ゴロゴロ怠けたい日もあるだろう。思いを口に出すのは簡単だ。けれど、誰

          忘れてはいけないこと。

          『おもしろメーター』

          ふいに独り言のように口を衝いて出た言葉には、真実味がある。なにか印象に残ることがあると、ある言葉を無意識にボソッとつぶやいている自分がいる。 あえて、発表する程のことではないけれどそれは基本の「おもしろい」という表現だけでは終わらない。 正確な言葉にのせると「おもろ、おもしろ」となる。「お・も」の間に「ん」が入ることもある。言葉の自由気ままな3段活用、自分だけの気持ちの最高潮表現。 「おもろ・おもしろ・おんもろい」である。まあこれは、誰しも日常でよくあることの一つであろう

          『おもしろメーター』

          ふつうのそれとは逆をいく人。

          家の近くの、大型ショッピングモール内の一角にある書店が移転しリニューアルオープンした。一歩足を踏み入れると明るく広々とした空間が広がっている。欲しかった本がいつもの書店に見当たらなかったので、ここなら品揃えも豊富だし置いてあるかもと、期待を胸に立ち寄ってみた。 予想は的中。さっそくお目当ての本を手に取りレジへと向かう。そこに60代くらいの女性の店員さんがいた。本を置くとなにを言うでもなく、ただ淡々と黙って受け取りレジを通す。店員さんのマニュアルを完全に通りこした対応に、私は

          ふつうのそれとは逆をいく人。

          これからの私たちの役目。

          飲食店で働いた経験のある人は、食べ物を大事にする。人が安易に食べ物を残すところを目の当たりにしてきたからだろう。 食べ終えてお箸をそろえて待っていると「まだちょっと残ってるよ」と指摘されて「あっ!」となるものの、小さくて取り切れないから、もうこのくらいで置いていいかと、さっき思ってしまった自分を後でしみじみと反省した。 「もったいない、食べ物を大事にする」 それは、幼い頃より両親や祖父母から教え継がれることの一つでもある。 しかしながら私たちは、ついつい食べきれないほどの量

          これからの私たちの役目。

          その、ことばの真意はいかに?

          仕事の関係で、研修に行ったときのこと。 その日一緒に研修の場所へ向かったのは、私を入れて3名。うち2名の方は顔も見たことがない、まったくの初対面であった。 朝早く指定された場所に集合した私たちは、小一時間ほどバスにゆられて研修場所を目指す。 その道中、初対面ということもあり、当たり障りのない会話を交わしながら、3人の心が少しだけ打ち解けたところで、バスは研修場所にたどり着いた。 思ったよりも早く着いた。始まるまでの時間はまだ30分以上ある。受付を早々とすませソファに座り

          その、ことばの真意はいかに?

          書けないときの、傾向と解決策。

          ここ数日、三ヶ月に一度くらいの割合で目の前に立ちはだかる、書けないという強固な壁に直面している。どうやっても話が浮かばない、書こうとしてもその壁に弾き返されてしまう。まあしょうがない、そんな時もある。もうこうなったら書けない壁に体当たり!その気持ちを素直なことばに変えて、解決策を練ってみよう。 ひとまず日常の出来事をふり返ってみる。思いついたことばを、メモアプリにポチポチ入力してみる。さらにはnoteにある文章の公開履歴を読み返してみたり、あれこれと、本を読みあさったりもす

          書けないときの、傾向と解決策。

          場と人の一体感

          音楽番組を観ていると、時折こんな瞬間が訪れる。 音楽を通して出演者の方たち全員の、気持ちの渡し合いを観ているような感覚。 これをリレーの競技で喩えるとするならば、選び抜かれた選手たちがたくさん集まって、その中の一人がスタートをきる。順に熱く駆けぬけながら、次の選手にバトンを渡す。それを受け取った人も良いパフォーマンスで走りつづける。気持ちのリレーを繋ぐように、みんなが良いモチベーションを保ちながら曲を披露する。 これはあくまで私の主観的な見方なんだけど、その方たちに共通す

          場と人の一体感

          祖母の回復とありがたみ。

          先日、祖母がお世話になっている特別養護老人ホーム内の、面会制限が緩和され、自由に行き来できるようになった。そこで母と一緒に一ヶ月ぶりに祖母のもとへ向かった。 入り口を通りエレベーターに乗り、降りるとすぐ右側に受付が見えた。一目見てわかるほどに、とてもさわやかな空気が流れており、清潔感もある。母と私が「お世話になります」とあいさつをすると、職員の方が一斉に手を置き顔を上げ、こちらの方を向いて、とてもにこやかに会釈をしてくれた。一人の優しい職員さんに案内されながら、祖母の部屋へ

          祖母の回復とありがたみ。

          立場の逆転

          ここに先に記しておきます。 お恥ずかしながら私はいまだに、「概念」という言葉の意味をはっきりと理解できずにいる。この言葉をこと細かに解き明かそうとすると、いつも自問自答の渦に巻き込まれてしまう。 そもそも、概念という言葉を使う人なんて私の身のまわりにはいない。日常会話をどうたどってみても 「**の概念は」 なんて言う人は一人もいない。触れるとすれば本やネット上くらいだ。意識し始めたのも最近だし、知ろうとはしているよ。けれど別に、解明なんてしなくても生きていける。そのくらい

          立場の逆転

          書くことへの探究心。

          「夢」に「中」 と書いて、夢中。 いままさに、この状態が途切れることなく続いている。 「書くこと」 である。書くことを少なからず覚え、それに向き合う中、いままで感じたことのない感情が時々押しよせるように、気持ちの内側に溢れてくる。 始めた頃は変な話、じんわりと涙ぐむこともあった。ふとしたなんでもない時に、それを思うだけで、泣けてくる。全くと言っていいほど、自分への理解が追いつかない。 わたしは、一体どうしちゃったんだろう、なんなんだこれは? こんな気持ちは私史上、初め

          書くことへの探究心。

          「雑談」

          一見無駄だと思われていることが、実は一番重要だった。なんてことが、たまにある。 最近よく人の本音とはなにか、という事を考える。ここである一つの言葉に行きついた。「雑談」 という言葉である。雑談というと、「無駄話」 というイメージがあるけれど、つきつめて考えた時そうではないなにかが、この言葉には隠れている気がする。 そこで 「雑談」 という事から連想した言葉をいくつかここに、あげてみる。 居酒屋・昼下がり・トイレ・学校帰り・コーヒー・ドライブ まあ、多少なりとも思い

          車の運転。

          車の運転中、私の視界になにかが映り、ルームミラーに目をやる。そこには後方の車が映っている。明らかに近い距離。右へ左へふらふらと揺らしながら、こちらの様子を窺うように、急いでいることを匂わせてくる。 道路脇の制限速度の標識を見る。目の前のスピードメーターはそれ以下を、指す。標識にある速度を超えてはいない。ちょっとなに?私の方が合っている。それなのになぜ間違っている、貴方の方が追い立ててくる? その距離は、煽りというにはまだはやい、微妙な間隔を保っている。間隔をあけながらも、

          車の運転。