手と足がチグハグ。

気づいた。ひょっとして、わたし絶妙にリズム感、ないかも。


というのも一ヶ月ほどまえから、少々体重が気になっている。よく見るとお腹もプヨッとしてきたし、そこでもうこれ以上プヨッと肉をゆるしてはいけないのだとYouTubeの、ありがたいダイエット動画を見てせっせと運動に励んでいる。


はじめてから半月ほどたった。その運動のなかに "かるい楽しいリズムダンス " (勝手につけたネーミングです) が組み込まれている。そこにさしかかると、絶妙にリズムが合わなくなるのだ。


そういえば、ダンスっていつぶりだろう?小学校の運動会以来かなあ。最近でいえば、テレビでカッコよく踊るダンスグループの踊りを、見よう見まねであそびながらマネていたくらいだ。


とくに、手と足がちがう動きのダンスになると、わたしの手足はモタモタする。たとえば、足は左右にリズミカルに移動し、その動きに合わせて、こんどは手を上にサッとあげて下ろす。上下・前後・左右にちがいのある動きが合わさると、とたんにチグハグしてしまうのだ。


片方は、振り付け通りにちゃんとできるのに気持ちと動作が先走り、もう片方の手足がより先へ先へといそがしく、動こうとする。そうすると、左右どちらかの足の動きが合わず、片側だけ反復横跳びがくずれたような、しっちゃかめっちゃかな動きになってしまう。


なんでだろう?考えた。そこで振り付けを見ることに集中するのをやめて、より無に近い状態で自然にダンスにはいってみようと試みる。すなわち、あたまで考えることと、動作を切りはなす作戦だ。


んー作戦失敗!やはり手足はおぼつかず、バタつく。つくづくなんだ?わたしの動きはダサい、笑える。しかし部屋でひとり運動をしながら笑う行為はかなり変だね。でも思わず笑けてくるから、しょうがない。なんだかんだ楽しんでやれているし。


あるときまた考えた。待てよ、そういえばテレビで見るダンスの練習って、鏡のまえでやってなかったっけ?鏡ごしにやれば、動きを確認できるぞ。そこで鏡をまえに置いてトライしてみる。


結果、あらたな動きが確認できた。で、また同じようにうっすら笑ってしまった。


そうはいってもまあ、そこそこ日にちもたつし、動きにもなれてきた頃だ。ギリギリ認めれるくらいには踊れているだろうと、自分では思っていたのだ。

ところが、やっぱりダサさはぬぐえない!たしかに前よりは、やれている、やれてはいる。でも、どこかがおかしい。動きにキレがなく、なんだかたるんだゴムのように、ゆったりとしている。このあとに引き合いにだして申し訳ないのだが、テレビでよく見る運動が苦手な芸人さんをテーマにおいた、おもしろ番組のダンス映像のようにも見えてくる。あれは好きです。


え… もういっか。

もとより、上手くなることが目標ではないのだ。上手くできないことはできないから、やってて楽しいんだ。ついでに笑えて目のまえもあかるい。ならその姿勢だけは大切にして、上手くなるのは後回しでいいかな。


そうだ。これが持ち味なのだと自分に言い聞かせて、またダイエットに勤しむ。