まんべんなく。

なかなかに、食いしん坊である。


毎日まいにち猛暑日がつづいている。
私はどんなに暑くても、食欲だけは不思議と十二分にある。

「 健康第一!」ということでなんら問題はないのだが、どうも人より一回の食事にかける気持ちが強いように思うのだ。適当にすますことが出来ない。また、単品メニューでは物足りないときている。品数は多い方が、見ために身体に安心する。少ないと、つまらなさでモヤモヤする。

といっても、ちびまる子ちゃんのクラスメート『食いしん坊の代名詞・小杉くん』。あそこまでわんぱくな、食に対する強い執着心は、さすがに持ち合わせていない。


また年間を通してみても、食がすすまない日は片手で数えられるほどだ。風邪などで具合が悪い日であっても、さほど大きな変化は感じない。けっこうモリモリいける。


特段に大食漢で油もの好きというわけではない。一つのメイン料理に対して、きんぴらごぼう、ほうれん草のおひたし、たまご焼きなど。おかずは何でもよい。そんな定番の幕の内弁当、もしくは定食志向が強いのだ。(定食志向ってなに?)  


パスタやオムライスなどの、一品で成り立つ料理であっても「サラダをお付けしますか?」「はい」のほうがより、好ましい。お財布に余裕があれば、そちらを選ぶ。


まんべんなく野菜・お肉・魚・ときどきケーキ、フルーツなんかも挟みたい。あれやこれやと目移りが激しいのだ。外出先で日替わりランチにコンソメスープなんかついてくると、かなり心は弾む。けれど決して贅沢を求めているのではなく、たった一回の食事で味や形、食感においても違った料理を食べるのが好きなのだ。


さておき、食べ方の好みは根本的な性格と通じる所があるように思う。私は日常で判断に迷うことが多い。「こういう考えもあるんじゃない」「うん。そっちもいいかも」と、どれか一つの判断に委ねることが殆どない。自分で言うのも変な話だが、できるだけ中立な立場にいたがる節がある。なにかに一点集中というよりは、色んなパターンを試したい方なのだ。物事の正解は人それぞれだと思うし、楽しむことはあっても、突き詰めて求めることはあまりしない。


と、書いたものの、実の所ただ単にああだ、こうだ「どっちつかず」なことを考えるのが、好きなだけかもしれない。根幹にあるのは意外と、そんなもんでしたよ。