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私的推薦盤

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個人的に選んだアーティストやアルバムを紹介していきます。あくまでも主観になります。
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#音楽のある日常

私的推薦盤~角松敏生『SEA IS A LADY』

私的推薦盤~角松敏生『SEA IS A LADY』

最近サボり気味……。仕事が忙しかったこともあったけど、体調もイマイチ、気持ちも下がり気味、こういう時って、音楽を聴くことからも遠ざかるというもので、二週間ほど音楽を何も聴かないまま過ぎてましたね。たまぁにそういうことがあります。梅雨のせい? う~ん、たぶん違う。なんだろな、年に何回かあるんですよ。まぁだからといって仕事休んだりイライラして家族に当たり散らしたりってことはないわけで、なんかこう静かに

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私的推薦盤~Sting『Brand New Day』

私的推薦盤~Sting『Brand New Day』

 いくつになっても元気な人は元気だ。ちょっとくたびれたサラリーマンである私としては、そういう元気な人ってすごくまぶしく見えるのである。一方で近ごろ自分の頭が薄くなってきて、別な意味で周囲をまぶしく思わせ始めているわけだが、こっちの方はあんまりまぶしくなりたくないものだ。

 さて、そんなわけで(どういうわけだ?)、今回はイギリスのスターであるStingを採り上げる。「お?メジャーじゃん!」と思われ

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私的推薦盤~Pink Floyd『The Division Bell』

私的推薦盤~Pink Floyd『The Division Bell』

 ロックというものに私は偏見があった。なにせ根がフォークなヤツだもんで、「うるさい」「やかましい」「グレてる」「ワル」といった先入観があったのだ。そんなやかましい音楽をなぜ聴くのかわからなかったし、音楽って静かに聴くもんだと思っていたのである。そう、中学の前半までは。

 そんな私の考えは完全に間違っていたと知るのにそう時間はかからなかった。いろいろ音楽に触れていくうちに、ロックにはロックの良さが

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私的推薦盤~Richard Bona『Munia / The Tale』

 世界的なベーシストの名前を挙げたらどんどん挙げられてしまうわけだけれども、その中に入れ忘れることがまずないのがこのRichard Bonaである。派手なプレイというよりは、じっくり聴くとそのすごさに舌を巻いてしまうというプレイスタイルは、世界のトップミュージシャンに愛される存在であるというのには異論はさほどないのではなかろうか。今回は彼の三枚目のアルバムである『Munia / The Tale』

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私的推薦盤~大瀧詠一『A Long Vacation』

私的推薦盤~大瀧詠一『A Long Vacation』

 「え~? 今さら?」というブーイングがたくさん聞こえてきそう。まぁそうだろうなぁ、「一家に一枚『A Long Vacation』」って言われるくらい日本のスタンダードになっていたと言ってもいいくらいのものを今さら「推薦盤」なぁんてお題目で語るわけだから、そりゃぁもうブーイングの嵐になることは必至だろう。とはいえこのアルバム、ホント好きなんだわ。1981年発表なんてとても思えないくらい、今聴いても

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私的推薦盤~TETSUJINO『Double Trouble』

私的推薦盤~TETSUJINO『Double Trouble』

 自称ベーシストである私が若い時のベース・ヒーローといったらやっぱり櫻井哲夫だった。高校一年生の時にCASIOPEAでフュージョンの洗礼を受けた私だが、そこまでの私は「ベースって指二本で四本の弦を弾くんだろ?」という固定観念を持ち、弦がギターより二本少ない分だけ簡単だという周囲のベースに対する考えをそのまま受け入れていた。ところがCASIOPEAを聴いてそれを根底から覆されることになったのである。

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私的推薦盤~あんべ光俊『夢の扉』

私的推薦盤~あんべ光俊『夢の扉』

 私のルーツはフォークにあるので、ここまでいろいろと遍歴を続けてきたけれど、たまにものすごくフォーク的なものに回帰したくなるときがある。まぁ「四畳半フォーク」は残念ながら御免こうむりたいけれど(ちょっと私の青春とは時期がズレすぎているので)、アコースティックがサウンドのベースになる詩情豊かな音楽に触れると、安らかな気持ちになることもある。

 そんなわけで今回紹介するのは、あんべ光俊の『夢の扉』(

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私的推薦盤~Lettuce『Outta Here』

私的推薦盤~Lettuce『Outta Here』

 最初がフュージョン系、次がプログレ、前回がロック(ちょっと本道じゃないかもしれないけれど……)ときたので、4回目は何にしようかと思ったのだが、考えているうちに面倒くさくなったのでiPhoneの中を適当に見ていて目にとまったのがこれ、Lettuceの『Outta Here』(2002)。

 Lettuceは野菜のレタスじゃなくて、「Let us」から来ているのだそうで、ジャンル的にはファンクらし

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私的推薦盤~Steely Dan  『Everything Must Go』

私的推薦盤~Steely Dan 『Everything Must Go』

 最近、妙にミュージシャンが亡くなるような気がする。昨年小林信吾というキーボード奏者が亡くなったし、ついこないだは村上ポンタが亡くなった。なんともやるせない気持ち。そういえば今回採り上げるSteely Danもウォルター・ベッカーが2017年に食道がんで亡くなったんだっけ。
 というわけで、今回はドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人が中心となって活動を行っていたSteely Danの『

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