西進塾 大学入試講座

東大生をはじめとする大学生講師が大学受験に関わるあれこれをお知らせしていきます! 20…

西進塾 大学入試講座

東大生をはじめとする大学生講師が大学受験に関わるあれこれをお知らせしていきます! 2021年7月より不定期更新開始 スタッフが気の向くまま思いの丈を述べていきます。 「学びにカクシンを」 西進塾では高校生向けに大学受験指導を行なっております Twitterもぜひご覧ください!

最近の記事

【共通テスト化学2022】第1問 問3解説

西進塾数学・化学講師の三浦です。 今回は2022年1月15日・16日に実施された大学入学共通テストの化学 第1問 問3の考え方および解説を掲載します。個人的に最も解きにくいと感じたのですが、皆さんはいかがでしょうか。 考え方問われているのが「Aの分圧」と「混合気体の密度」の関係なので、「密度」を含む状態方程式を考えます。 PM=dRT ただし、Mは分子量、dは密度を表します。混合気体全体について上記の方程式を立てると、問題文に「全圧が一定値」とあるので、変化するのは分

    • Vol.20 「いい国」も「いい箱」ももう古い!? -鎌倉幕府はいつできたのか-

      こんばんは西進塾講師の島倉です。今日は鎌倉時代についてお話ししたいと思います。 さて突然ですが、鎌倉幕府がいつできたかと聞かれるとみなさん西暦何年と答えますか? ここで半分くらいの人が「いい国作ろうだから1192年でしょ?」と答え、もう半分くらいの人が「いや1192年はもう古くて、最近は1185年らしいよ」と答えるんじゃないかと思います。 こんな感じで世間では昔ながらの「いい国作ろう1192年説」と最近言う人が多くなった「いい箱作ろう1185年説」の2つがメジャー

      • Vol.19 睡眠、ダイジ

        こんにちは。現代文、地学、物理の講師をやっております、石原です。 今回は、受験生向けのブログにしては極めて無難なテーマであり、擦られ尽くされたであろう、睡眠について私の体験を踏まえて述べようと思います。結論としては当たり前すぎて書くのも憚れるようですが、睡眠は大事だということです。十分な睡眠をとることによるメリットについては、もう数えられないほど議論されてきていますので、万が一知らない人は調べてみて下さい。今回私が言いたいのは、睡眠を取らないとこんなに恐ろしい事態が待ち

        • Vol.18 懐疑論って面白い!-我思う故に我ありを疑う-

          こんにちは西進塾国語・英語・歴史講師の島倉です。 以前高校生相手の現代文の授業で扱った評論がとても興味深い内容でありました。曰く、本当に実在する世界は原子と法則だけからなる無機的な物理学的世界で、我々はその物理学的世界を感覚器官(目とか)を通じてしか認識できず、世界の真の姿(=物理学的世界)を認識することはできないということでした。我々は世界を常に感覚器官のような媒介者を通じて得た情報を脳内で再構成するから、我々が世界の姿だと思って認識する情報というのは本当の世界の姿では

        【共通テスト化学2022】第1問 問3解説

          vol.17 【大学入試】過去問の復習はいらない!?

          はじめに西進塾数学・化学講師の三浦です。 共通テストまであと77日となり、入試が間近に迫ってきました。受験生の皆さんは受験される大学の過去問を一度は解いたことがあるのではないでしょうか。まだ解いたことのない方はなるべく早く解いてみることをお勧めします。今回は過去問やそれに準じる問題を解いた後の復習方法についてお話ししたいと思います。(数学などの理系科目に絞った話になることをご了承ください。) 過去問の復習は必要なのか?皆さんが過去問に取り組むとき、まずは時間を測って解いた

          vol.17 【大学入試】過去問の復習はいらない!?

          vol.16 真鍋氏

          こんにちは。地学、物理、現代文の講師をやっております、石原怜甫です。 さて、このブログを書こうと思っていた時に、絶好の話題がありました。なんでしょうか。そうですね、ノーベル物理学賞を受賞された、真鍋叔郎氏です。ノーベル物理学賞を受賞しましたが、その功績がなんと気象学の分野だったのです。地学をやっている私としてはその話題に触れないわけにはいきません。そもそも気象学の分野からノーベル物理学賞が出ること自体が快挙で、ますます気象学にスポットが当たってほしいものだと思いますが、なぜこ

          Vol. 15 塩サウナと化学

          こんにちは、西進塾スタッフの三好です。今日はタイトルの通り塩サウナについて書こうと思います。最近は芸人の方たちがサウナで「ととのう」のをよく言ってるのを聞きますね。サウナは流行ってきているようです。私が紹介する塩サウナとはその名の通り体に塩を塗ってサウナに入ることです。塩サウナと何が化学に関係しているのかというと、浸透圧です。ふたつの濃度の異なる液体は半透膜を通して、水が濃度の高いほうに移動しようとする圧力を浸透圧と言います。化学選択の人は聞いたことがあると思います。人間の体

          Vol. 15 塩サウナと化学

          Vol.14 なぜ「中東」は争うのか -地域紛争を考える-

          こんにちは西進塾国語・英語・歴史講師の島倉です。昨晩関東では大きな地震がありました。私はシャンプーしている時だったので本当に命の危険を感じました。1週間近くは余震に気をつけましょう。 さて今回は中東について少々話したいと思います。 まず「中東」とは西アジア・北東アフリカ地域を指します。なぜ中東と呼ぶのでしょうか。ポイントはどこから見て「東」なのか、ということです。答えはヨーロッパやアメリカなどいわゆる欧米諸国から見たということになります。つまり「中東」という言い方自体が西

          Vol.14 なぜ「中東」は争うのか -地域紛争を考える-

          vol.13 過去問は時間を測るな!?

          はじめに西進塾数学・化学講師の三浦です。 今日の東京は台風の影響で生憎の天気でした。皆さんも台風にはくれぐれもお気をつけください。 さて、月日が経つのは本当に早いもので今日から10月に入ってしまいした。入試本番まで残された時間はもう多くはありませんね。今回は過去問の使い方についてお話ししたいと思います。数学や化学などの理系科目に限定した話になるのでご了承ください。 過去問はいつ解き始めるべき?これを読んでいる受験生の皆さんは過去問を解き始めていますでしょうか。まだ勉強が間に

          vol.13 過去問は時間を測るな!?

          Vol.12 やること、やりたいこと

          こんにちは。現代文、物理、地学の講師をやっている、石原怜甫です。  突然ですが、皆さんが志望している学部は何でしょうか。工学部、医学部、文学部に法学部etc… 大学にはたくさんの学部があり、実に多様な学問が行われています。ある特定の大学にしかないといった特色のある学部なんかも多く存在しています。そこでですが、皆さんは自分が進みたい学部が何を目的にしてどのようなことを行なっているのか、知っていますか?自分がやりたいことと、その学部でやっていることを照らし合わせて自分に合った進路

          Vol.12 やること、やりたいこと

          番外編 今宵は中秋の名月

          こんばんは西進塾講師の島倉です。 今日は中秋の名月です。月というのは古来より東西問わず神秘的なものと考えられてきました。日本最古のSF小説とも言える『竹取物語』でもかぐや姫は月星人で最後は月へと帰っていきます。西洋ではその神秘性が怖さ、不気味さとつなげられ、月は人間を狂気に引き込むと考えられていました。私は小学生の頃『パパ、お月さまとって!』なんて本を読んだ記憶があります。 理屈抜きで今夜の月はとっても綺麗ですね。道ゆく人も月を見ると一瞬足を止めています。いろいろ考え事を

          番外編 今宵は中秋の名月

          Vol.11 大学生になって学んだ古代ギリシアの歴史

          こんにちは、西進塾スタッフの三好です。夏休みは終わりに近づき、急に気温も下がって過ごしやすい日々が続いてますね。さて、今回は「ヒストリエ」という漫画について紹介したいと思います。この漫画の作者は岩明均さんです。岩明さんの代表作といえば、寄生獣があります。私は寄生獣を読んで、岩明さんに興味を持ち、ヒストリエという漫画を読み始めました。ヒストリエの舞台は紀元前の古代ギリシアで、実在の人物エウメネスの人生を描いた漫画です。私は高校生のとき世界史に全く興味がなく、勉強してなかったんで

          Vol.11 大学生になって学んだ古代ギリシアの歴史

          Vol.10 タリバンを戦後史から

          こんにちは西進塾国語・英語・歴史講師の島倉です。今日の東京は久しぶりの晴れです。 最近ニュースを賑わせている「ターリバーン」。そもそもターリバーンとは何なのか。今日は世界戦後史の観点から考えてみたいと思います。 戦後といえばアメリカを中心とする西側陣営とソ連を中心とする東側陣営の対立、いわゆる冷戦を基本の構図としています。戦後に起きた内戦や戦争の多くはこの東西対立を背景としています。有名なのは朝鮮戦争(1950-1953)やベトナム戦争(1965-1975)ですが、ターリ

          Vol.10 タリバンを戦後史から

          vol.9 対偶について深く考える【自然演繹】

          はじめに西進塾数学・化学講師の三浦です。今回は「対偶」についてお話ししたいと思います。命題「PならばQ」に対して対偶は「QでないならばPでない」のことであり、対偶と元の命題の真偽は一致するというのは有名ですね。ではそれを証明することはできますか? 「PならばQはQの中にPが含まれていることだから…」とベン図を描いて考えた方に申し上げます。それは「証明」ではなく「説明」です。ベン図はイメージを持つためにはとても役立ちますが、証明になっているとは言い難い。命題とベン図が対応して

          vol.9 対偶について深く考える【自然演繹】

          vol.8 システマチック

          こんにちは。現代文、物理、地学講師の石原です。 今回のブログでは、地学講師らしく大気海洋について述べようと思います。大気海洋分野というのはいわばフロンティアで、まだ明かされていない仕組みが多いです。なにが難しいのかというと、地球全体での大気・海洋を含めた非常に大きな規模でエネルギーが循環しているため、風の強弱に少し揺れが出ただけでどこかの気候に影響がでるといった、まるで風が吹いたら桶屋が儲かるというような複雑性をはらんでいるということです。 さて、大気海洋分野でも

          vol.8 システマチック

          vol.7 大学の夏休み

          西進塾スタッフの三好です。大学生の初めての夏休みを過ごしています。大学生の夏休みは課題がほとんどありません。部活動やサークルに没頭したり、新しいことにチャレンジできる機会です。私はサッカーをずっとしています。たまに読書や映画を見てます。今までの夏休みは宿題に追われることも度々ありましたが、大学生になるとめちゃくちゃ暇です(笑)。緊急事態宣言が出ているので今はなかなか出来ませんが、旅行もいけるでしょう。友達と楽しく過ごす時間が沢山とれます。今、大学受験の勉強をしている人は苦しい

          vol.7 大学の夏休み