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おとぎ話の先には続きがある。サッカーの岡崎慎司選手が現役引退。元日本代表のストライカー。イングランドのクラブでは最大の下剋上に貢献。夢は指導者としてW杯の日本V

おとぎ話の先には続きがある。それを楽しみにしてしまう。元サッカー日本代表のストライカー、岡崎慎司さん(38)が引退会見を行った。代表で歴代3位の50ゴールを決めた実績を誇る。イングランドのクラブでプレーしていた時には、下剋上のリーグVに貢献。チームの優勝はおとぎ話と言われた。岡崎さんの夢は日本代表監督。おとぎ話の続きが楽しみだ。

2005年から清水エスパルスでプレーしていた岡崎さん。2011年からは活躍の場を海外へ移した。日本代表では2010年の南アフリカ、14年のブラジル、18年のロシアの3大会に出場。日本有数のストライカーに成長した。

なかでも、私の印象に残るのが、2015~2016年シーズンだ。岡崎さんがイングランドでプレーしていた時だ。クラブ名はレスター。伝統はあるがトップリーグで優勝経験のないチームだった。

このシーズン開幕前、レスター優勝のオッズは5001倍だった。これはネス湖の怪獣「ネッシー」発見の501倍、2017年より前に宇宙人が見つかるという1001倍よりもはるかに上回っていた。

イングランド最高峰のプレミアリーグで、レスターが優勝することは夢幻のように思われていたのだ。それがいざふたを開けてみると、レスターは快進撃。一時は6位まで順位を落としたが、そこからV字回復を見せて、頂点に立った。

5001倍のオッズ。エルビス・プレスリーの生きていることが判明することと同じ確率とみなされたが、レスターは悲願の初優勝を成し遂げた。

レスターが優勝したのだから、そのうち、ネッシーが見つかるかもしれないし、プレスリーが生きているニュースが世界を駆け巡る日が来るかもしれない。

レスター優勝は、おとぎ話として、もてはやされた。奇跡的な優勝のドラマに、岡崎さんも貢献。彼が「もってる」人であるのは間違いないだろう。

17日の引退会見で、今後は指導者の道を歩むと語った。まずは岡崎さん自身が携わるドイツ6部のバサラ・マインツの指揮を取る。そして、その先の目標として「日本代表監督となりW杯を優勝する」ことを掲げた。

サッカーのおとぎ話を実現させた岡崎さん。「もってる」人だけに、日本代表の指揮官として、W杯優勝に導くことは可能なように思える。

前回のW杯で日本の優勝オッズは67倍だった。レスターの5001倍に比べれば、実現の可能性は高い。しっかりと指揮官のキャリアを積んでいけば、サムライブルーの指揮官となるのは可能だろう。そして日本を世界一に導くことも、きっと起こりえる。

おとぎ話の先の続き。岡崎さんのサッカー第2章は決して夢物語ではなさそうだ。日本がW杯優勝トロフィーの「ジュール・リメ杯」を掲げる日は、そう遠くないはずだ。

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