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「3度目の正直」は起こりえる。新庄監督の日本ハムが対外試合で絶好調。10勝1敗1分け。就任3年目の今季、チームが覚醒の予感

「3度目の正直」は起こりえる。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムが2月以降の対外試合で絶好調だ。10勝1敗1分けと勝率9割。就任3年目の今季、チームが覚醒しそうな予感が漂う。北の勇者たちがレギュラーシーズンに入ってからも大暴れしそうだ。

「BIGBOSS」の名称で監督に就任した2022年シーズン。キャンプ初日に1500万円とされる三輪バイクに乗って登場するなど、ド派手なスタイルで新風を巻き起こすかに見えた。

ただ就任会見で「優勝なんか一切目指しません」と語ったが、チームは実際、最下位に終わった。乏しい戦力で戦うのは無理があったのだ。そして2季目の昨季も最下位に終わった。

現役時代は阪神で活躍。1999年には敬遠球を強振しサヨナラ打を放つ離れ業を見せた。海の向こう米国に渡っても2002年に日本人初となるワールドシリーズ出場を果たした。

帰国後は日本ハムでプレーし、現役引退を決めた2006年シーズンに自身初となる日本シリーズに出場。チームは44年ぶり2度目の日本一に。その原動力となった。新庄剛志は何かをやってくれる男。常にワクワクさせてくれる存在だ。

選手でも日本一。監督でも日本一。その期待を背負いながら、就任後の2シーズンはいずれも最下位に終わった。

「名選手、名監督にあらず」となってしまうのか。しかし新庄監督の答えは「NO!」と高らかに宣言しているようだ。

今季は2月からの対外試合で好調。オープン戦の4勝1分けを含み、トータル10勝1敗1分けだ。

7日に千葉・鎌ヶ谷で行われた西武戦で7-1と快勝すると、新庄監督は開口一番「言うことなしおちゃん。言うことないっしょ」と声も弾んだ。

就任1年目は選手を覚えることが一番。2年目はレギュラーが誰だっていうところを意識しながら指揮してきた。そして3年目の今季。戦力が整う中で、どういうふうにして勝つかしか考えていないようだ。

昨季ソフトバンクから移籍した田中正義投手が、この日五回に登板するとわずか8球で三者凡退とピシャリ。チームの戦力が充実してきたことがうかがえる。

勝つための新庄プランが現実味を増している。オープン戦などの勝利数がレギュラーシーズンに加算されることはない。しかし選手たちが「今年はいける」と自信を持てれば、大きなアドバンテージとなる。

監督のプランと選手たちの自信が化学反応を起こせば、とてつもない結果となりそうな予感がする。

新庄監督にとって「3度目の正直」となるか。今季の戦いぶりに注目だ。

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