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政府・東電の説明は「壮大な言い訳」ではないのか|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊽
フクイチ(東京電力・福島第一原子力発電所)核災害の発生から、約13年が経過しようとしています。
今も続いているフクイチへの対処とは即ち、膨大な量の放射性廃棄物への対処であり、政府・東電は、その一環として、昨年8月に「処理水」(※1)の海洋への希釈投棄を開始しました。
11月までに3回実施され、約2・3万㌧が投棄(放出)されました。2024年3月上旬には4回目が実施されていると思われます。
「春の花粉症」対策|耳寄り健康講座24
常磐病院の新村です。まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では3月はもう春ですね。この時期は「花粉症」でお困りの方も多いかと思います。今回は、そんな花粉症について取り上げていきたいと思います。
【花粉症とは?】
花粉症は、「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれ、植物の花粉が原因でアレルギー反応を引き起こす病気です。一般的に、鼻や目などから花粉が体内に侵入し、その結果、免疫の過剰反応が現れ、くし
太平洋でも汚染水海洋放出「規制条約」を定めるべき|【尾松亮】廃炉の流儀 連載47
1月30日、国際原子力機関(IAEA)は福島第一原発の汚染水海洋放出後初めてのレビュー報告書を公表した。「国際安全基準の要求と合致しない点は確認されなかった」と改めて海洋放出にお墨付きを与えたかのように報じられている。
日本のある大臣は「『汚染水』と呼び反対するのは中国だけ」と述べた(9月25日IAEA年次総会)が、これは事実と異なる。
韓国政府は公式リリースにおいて「Contamina
宇津峰の決戦|岡田峰幸のふくしま歴史再発見 連載123
南北朝時代の西暦1352年(南朝・正平7/北朝・文和2)3月24日、奥州の南朝大将・北畠顕信が南朝皇子の守永王を伴って宇津峰に入城した。宇津峰は郡山市と須賀川市にまたがる標高677㍍の独立峰である。この時点ですでに奥州で南朝に味方するのは、宇津峰を含む田村地方の領主・田村氏のみ。しかし田村氏は孤立無援ながら、居城の守山(郡山市)のほか四方八方に10カ所以上の城を構築し守りを強化する。さらに阿武隈
もっとみる高市早苗氏のスタンドプレー|横田一の政界ウォッチ27
高市早苗・経済安保担当大臣が1月27日、一気に時の人となった。この日の長野講演や自身のネット番組で、1月16日に岸田文雄首相と面談して大阪・関西万博縮小や延期を提言したことを公表。「資材不足や人手不足も起きている中で能登半島地震からの復旧復興と万博が両立できるのかどうか」「延期や縮小は総理決断でしかできない」と訴えたのだ。
しかし、万博を所管する齋藤健・経産大臣は「万博関連の資材調達などによ
東海再処理施設でのガラス固化完了は2030年代後半?|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊼
冒頭、令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族に哀悼の意を表します。
報道・SNSを通じ、暖房や温かい食料などが十分に行き届かないとの情報も伝えられています。一刻も早く、復旧・復興の道筋が見えることを願っています。
この地震による地殻変動や被害、更に志賀原発(北陸電力)との関係など、特にオフサイト(敷地外)の対応について多く
「燃料デブリ880㌧」の嘘|【尾松亮】廃炉の流儀 連載46
福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料と内部の構造物が混じり合った「核燃料デブリ」は、1号機から3号機であわせておよそ880㌧に上ると推定されている。この燃料デブリの取り出し(及びその後取り出したデブリの管理や処分)という困難極まりない作業があることが、事故原発廃炉特有の難題である。
当初は2021年中の「デブリ取り出し開始」目標が設定されていた。しかしロボットアームの開発や内部調査に時間が掛
宇津峰の決戦|岡田峰幸のふくしま歴史再発見 連載122
南北朝時代の西暦1351年(南朝・正平6/北朝・観応2)12月、奥州の南朝大将・北畠顕信は陸奥国府(多賀城)を奪還。しかし1352年(南朝・正平7/北朝・観応3)閏2月になると北朝の奥州管領・吉良貞家の逆襲が始まり、同年3月11日に南朝はまたも国府を奪われてしまった。
北畠顕信は南朝皇子の守永王を伴って伊達氏の領内にあった大波城(福島市)へ避難。だが伊達氏はこのころ力が衰えており「ここでは北