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メンヘラが昔の特別な友人と再会していく

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自分はメンタル弱い分、人間観察と心理的な考察が得意なので、そういうの多めで語っていきます。
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#研究者

生きようとするから好きなことが出来なくなる、が彼の最後の言葉だった

生きようとするから好きなことが出来なくなる、が彼の最後の言葉だった

親友が遠い場所へ行ってしまいました。まだ亡くなったわけではありませんが、「世間から身を隠して誰にも会わないことにする」という行動は計画的な自殺の一段階なんじゃないかと僕はとらえています。

彼(大学院生・博士課程です)が世間から身を隠す表向きの理由の「好きなことをやる(研究に集中する)」も、嘘ではないでしょう。

実際にそうするのだろうなと思ってますが、その先にはやはり死が強く意識されていたように

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なぜ彼は、世間から去らなければならかったのか

なぜ彼は、世間から去らなければならかったのか

梟(ふくろう)とここで名付けた友人は、現在大学院の博士課程に所属している。ただ、研究者になるための業績が足りないまま正規の修業年限をオーバーしているらしい。

そして奨学金やその他の制度の全てを使い果たし、あとは自分で働かないと学費も生活費も工面できない状況へと追い込まれていた。研究という純粋な才能のぶつかり合いだけでなく、労働までもが彼に重くのしかかっていた。

登場人物:
自分(僕)・・・この

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