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吃音暇人(きつおんかじん)の歌もどき

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毎週金曜日更新の『トイレで読み飛ばせる程度の文章量』で綴る、「映画駄話」や「音楽駄話」、TBSラジオ「アフター6ジャンクション2(アトロク2)」についての駄話等々に加えて、私のハ… もっと読む
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記事一覧

Vol.41 予告編とはイメージが違う!

Vol.41 予告編とはイメージが違う!

私にとって「映画館で映画を観る醍醐味」の一つは、本編上映前の「上映予定作品の予告編」なのですが、ブロックバスター大作の予告編を2~3か月かけて、何度も繰り返し観てしまうと「はいはい、だいたいどんな感じの作品か分かったよ!」と思うのも、これまた事実で(笑)

しかし、あくまでも予告編は予告編なので、時には ” 本編で使われていない場面 ” が挿入されていたり、別の場面と場面をシームレスに繋いで、観客

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Vol.40 メインストーリーと劇中劇と作劇と。

Vol.40 メインストーリーと劇中劇と作劇と。

前回(Vol.39 「ミュージカルものまね」の需要と反響。)に引き続き、ミュージカル『オペラ座の怪人(アンドリュー・ロイド・ウェバー版)』(注1)にまつわるお話。
(注:ちょっとだけ、展開のネタバレがあります)

「オペラ座の怪人」を彩る名場面の中でも、一番情報量が多いのは『The Point of No Return(邦訳タイトル「もはや退けない」)の場面』と言っても過言ではないでしょう!…もし

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Vol.39 「ミュージカルものまね」の需要と反響。

Vol.39 「ミュージカルものまね」の需要と反響。

「まさか、そこまでウケるとは思ってなかったんですけど」…というのが、先日 参加した集まり(注1)でのお話。

以前、ここで触れたことがありますが、その集まりでは『私が「プレゼン」と称して資料を作成し、益体もない一人語りを繰り広げる』という、半ば定番化したくだりがありまして、そこで「 ” 怪獣の生き方に学ぶ ” シリーズ第2弾/空の大怪獣ラドンは、いつから ” ゴマすりクソバード ” に堕ちたのか?

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Vol.38 拝啓、宇多丸さま2(あるいは、映画『デューン 砂の惑星 PART2』若干ネタバレ感想)

Vol.38 拝啓、宇多丸さま2(あるいは、映画『デューン 砂の惑星 PART2』若干ネタバレ感想)

先日、遠出した際に まだ一部の映画館で上映中だった『デューン 砂の惑星 PART2』(注1)を鑑賞。
4回目の鑑賞でしたが、なかなか語りがいのある作品だと改めて思いましたので、TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』(注2)の人気コーナー「週刊映画時評ムービーウォッチメン」(注3)の同作品の評論回(2024.03.28放送回)』に送った、私の感想メール(※番組内で触れられる事が無かった、不採用メ

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Vol.37 笛を吹く少女。

Vol.37 笛を吹く少女。

急に小学校の頃の思い出がよみがえることがありまして、今回はそんな思い出話。

その昔、私が通っていた小学校には「 ” 笛を吹く少女 ” という像」があったんですね、横笛を吹いているとおぼしき像が。

なぜ「横笛を吹いているとおぼしき」と、 ” ぼかして ” 書いているのかといいますと、その少女像はポーズはとっているものの、 ” 笛 ” 自体は見当たらないのです。

そんな姿を不審に思った某教師が、

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Vol.36 右手の過去と左手の現在が交錯する時。

Vol.36 右手の過去と左手の現在が交錯する時。

「怖い映画」が苦手で、「痛そうな描写」も苦手な私。
そんな私が公開日に劇場で観てきた映画が『毒娘』。

どんなあらすじかと言いますと…
『元・衣装デザイナーで専業主婦の萩乃は、夫の篤紘、夫の連れ子である萌花と、とある一戸建てに引っ越ししてくる。
穏やかな生活を送っていたが、ある日 赤い装束に身を包み、ハサミを握りしめた不気味な少女 ” ちーちゃん ” が現れる…』

※下記は予告編(1分24秒)で

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Vol.35 新年度!自己紹介というイベント。

Vol.35 新年度!自己紹介というイベント。

新年度がスタート!皆さん、入園・入学・入社、おめでとうございます。
…と書いてみましたが、ほとんど誰も読まねぇ(読んでも記憶に残らない)駄文なので、上記に該当する方は ” ほぼゼロ ” だと思うのですが、まぁ、季節柄ということで、とりあえず書いてみました(笑)。

さて、上記イベントに進級、異動を加えた『新年度イベント』では、「自己紹介」というのがつきもの!?ですよね。
そして「自己紹介」という

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Vol.34「エヴァ抜きのエヴァンゲリオン」+「中二病気質の女子高生」+「ドラえもん」とは…。

Vol.34「エヴァ抜きのエヴァンゲリオン」+「中二病気質の女子高生」+「ドラえもん」とは…。

「この映画って、○○と△△を足した様な映画だ」…と思う事がありますが、今回はそんなお話。

最近、私の周りで映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を観た方々がSNS上で絶賛または賞賛のコメントを書かれていたので、原作コミックを未読の私も観てみた訳です。

※下記、予告編↓

ざっとしたあらすじは…
突如として東京上空に現れた謎の大型宇宙船に、攻撃を加える米軍…
…そして三年後

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Vol.33 『当たり!』続きの映画鑑賞。

Vol.33 『当たり!』続きの映画鑑賞。

『せっかく映画館に行くのなら「面白い映画」ばかり見たい!』…という願望は誰にでもあると思いますが、たまたまそんな状況が起きることがありまして…
そんな事が起こった先週末の思い出話(a.k.a.レビュー詰め合わせ)です。

・2024年3月16日(金)
「デューン 砂の惑星 Prat2」【周辺情報】
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督による、SF小説「デューン」シリーズ(著:フランク・ハーバード)の映画化作品

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Vol.32 『作者がこめたメッセージ』とは…。

Vol.32 『作者がこめたメッセージ』とは…。

『「クリエイターの本質」が ” 代表作以外 ” に現れる場合がある』
…こんな意見を聞いたことがあるような、無いような(←どっちだよ!)。
まぁ、今回はそんなお話で。

先日(2024年3月1日)、漫画家の鳥山明さんがお亡くなりになったとの事で、東西南北、有名無名を問わず、様々な方が弔意を示されている訳ですが、私自身は週刊少年ジャンプを購読した事がなければ、「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」の

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Vol.31 謝辞。あるいは「狂騒曲」のその後。

Vol.31 謝辞。あるいは「狂騒曲」のその後。

『前回(Vol.30 あせる吃音暇人、あるいは「2月27日の狂騒曲」)の内容がネガティブで、たいへん失礼しました!』以上、今週の内容は言い切ったので、また来週……

……では、さすがに雑過ぎるので もう少し書きます。

実は『誰も読まない、私のnote記事』と自虐的に言ったり、書いたりする度に、私の数少ない友人・知人から「そんなことない」と、たしなめられているのですが、前回の記事を読んで頂いた方(

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Vol.30 あせる吃音暇人、あるいは「2月27日の狂騒曲」。

Vol.30 あせる吃音暇人、あるいは「2月27日の狂騒曲」。

第一楽章『2月27日 午前3時7分/前夜のメール送信』

・某ラジオ番組で明晩に放送予定の「モノマネ企画」に、SE込みのモノマネ音声を録り、メールで送る。

第二楽章『2月27日 午後~夕刻/進展』

・番組スタッフさんより、
『「今回の企画は、生放送の電話中継で行う」旨の説明と、「生放送へ電話中継での出演可否の確認」』
…のメールが届く。
・自らのハンディキャップである吃音(注1)の心配が頭をよ

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Vol.29 三拍子。

Vol.29 三拍子。

その昔(←いつの頃だよ!)、「日本人は三拍子のリズムを取る事が苦手」と言われていまして、かく言う「リズム音痴な私(注: 当連載のVol.7 を参照して下さい)」も、自分自身の体験や体感として『三拍子って苦手だな~』と強い苦手意識を持っていたものです。

しかし、先日 ふと文部省唱歌の『朧月夜』を「なのは~な、ばたけぇに♪」と口ずさんで(今更ながら)気づいたのは、「これって、三拍子ではないか!」とい

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Vol.28 銀幕からの眼差し。

Vol.28 銀幕からの眼差し。

その短編映画を知ったのは中学生の頃。
たまたま家族で立ち寄った古本屋で購入したSF映画の紹介書籍に、あらすじと概要が掲載されていました。

映画のタイトルは『ラ・ジュテ』(原題:La Jetée)と言いまして、どんなあらすじかといいますと…

『第三次世界大戦の結果、地上は汚染され尽くし、勝者も捕虜も地下での生活を余儀なくされていた。そんな中、 ” 子供の頃 、オルリー空港の展望デッキで見た記憶

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